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道東が脅威的に好きになってしまった①【北海道一周した話】【帯広〜襟裳岬編】

私は仕事で北海道帯広市に半年ほど長期出張していた時に、長期休暇で北海道を車で一周しようと計画を立てた。7日間で北海道一周・高速道路は使わない・下調べなし、特に理由はないが縛りを設けた。

まだ見ぬ土地での新たな発見に心弾ませ、帯広を出発した。

帯広から南に進み襟裳岬を目指す、天気はなんとも微妙な曇り空。ソロトラベラーは天候と友達である、大きな心で曇りを受け入れた。荒れる海を横目に、カーステレオからはお気に入りの長渕剛リストが流れる、私は車をかっ飛ばした。

帯広から約2時間、黄金道路展望台に辿り着いた。その途中でもえりも黄金トンネルなる場所など、そそられる名称を目にした。ちなみにトンネルが金色というわけではない。海岸沿いに道路作る難工事の際に建設に莫大な費用が掛かった道路という意味でこの名が付けられたらしい。

襟裳岬までの道、なんだここは...埼玉出身の私は風景の素晴らしさ圧倒された。山肌が禿げて、金色の草が生える海沿いの道をただひたすらに、本当にただ真っ直ぐ進んだ。カーステレオからは長渕剛の「myself」が流れていた。

帯広を出発してから約2時間半、北海道の最南端、襟裳岬駐車場に到着した。駐車場からしばらく歩いた先に、その頂はある。とんでもなく風が強い、風が行先を妨げる。5月だが、体感温度は埼玉の12月である。そんな思いでようやく岬に到着し、写真を1枚。私以外に人影はなく、最も北海道の南に居るという余韻に浸ることなく、その場をすぐに去った。

駐車場付近の食堂でラーメンを食べた。カニ入れればいいってもんじゃあない、と思ったが冷め切った体に魚介の味が染み渡る。ちなみにカニの肉はほとんど入ってなかった。

この日はこれから釧路に向かう予定だ、持ってくれよ俺の体...!!

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