"泣ける"という奇策

世間ではたぶん勘違いが横行してるんでクギを刺しておこうと思います。
「泣ける=名作」って方程式は間違ってますよ。
泣けることと、名作かということに全く相関はありません。
ということはパターンは4種。
1.泣ける名作
2.泣けない名作
3.泣けない駄作
4.泣ける駄作

事実、ジブリ作品って名作揃いですけど泣けませんよね?
「風の谷のナウシカ」はまごうことなき名作ですけど泣くとこありませんよね?
「魔女の宅急便」しかり「となりのトトロ」しかり
宮崎駿氏の優れたところは"お涙頂戴"に逃げないとこです。
テーマを余すことなくきっちり描くから感動があるんです。
"泣かせる"は奇策、卑怯な飛び道具と認識しているのかもしれない。

人を泣かせるなんて簡単。
子犬が走って、転んで、また立ち上がって走ったら
たいがい泣きます。
それをひたすら2時間流したらいい、みんな泣くけど超駄作。
"何やらしてんの?"感しかありません。

作品がショボい自覚があるから"お涙頂戴"入れて誤魔化しとこうかという態度は嫌い、誠実でない。

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