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創作活動を振り返る(ただの雑記)
以前こちらのnoteに、イラストを描く活動を始めたときのことやショップを運営してみた感想など、たくさんの記事にして書いていたのですが、要らないかなぁと思って全部消してしまったので(笑)再び振り返りを書いてみようと思います。
noteは壁紙や商品詳細を載せてるだけのほうがいいかな〜とも思ってたのですが、やっぱりひとつくらいこんな雑記があってもいいかなー、なんて。
でもものすごく長いし、またそのうち消すかもしれません。
最初のきっかけはたぶん大学時代
小学生の頃から絵を描くのは好きでしたが、好きなだけで特段上手というわけでもなく。中学から吹奏楽部だったので、美術部の子たちの作品を見ては「いいなぁ〜、あんなに描けたら楽しいだろうな」と思い、もはや自分には縁のない世界というイメージでした。
高校も吹奏楽部、勉強に追われて絵を描く機会ゼロ。
大学のサークルではオーケストラに入りました。
そこで新入生向けに上級生のプロフィールを書いて集めた冊子みたいなのを作ることになったので、自分や周りの子の似顔絵を描いたり、演奏会のチラシ係になってデザインに初挑戦したりしました。(人生でイラレをいじったのはこのときだけ。当時は8だったかなぁ)
これを機に、別の団体のチラシをつくらせてもらったり、SNS用のアイコンを描いたりするようになりました。
でも独学どころか、ロクに調べもせず雰囲気だけでやってたので、なにも上手くはなりませんでした😅
アイビスペイントに出会う
イラレは団体が所有していたものなので、卒業後は使えず、手描きで描いた絵の写真を撮ってはパソコンのペイントで上からなぞるという、アナログなのかデジタルなのか分からない描き方をしていました。
しかし、だんだん大学時代から使っていたノートパソコンも限界に。新しく買い替えるほど活用しているわけでもないし…
今の時代、スマホアプリでなんか…ない?
と思ってアプリを探し、見つけたのが「アイビスペイント」。それ以来ずっとお世話になってます。
アイビスを使い始めてからも、相変わらず紙に手描きしては写真を撮って、スマホの画面に指でちまちまとトレスしていました。
でも下手くそな絵もデジタル化するとそれっぽく見える。しっかりした線で、しっかりした色をつけると、いい感じやん?と、お絵かきが楽しくなってきました。
突然、マンガを描き始める
2017年頃、突然思い立って「一コマ日記」を描き始めました。要らない紙の裏に鉛筆で、日常でおこったことをマンガ(らくがきのレベルです)に描いて、インスタに載せ始めたんです。
なぜそれをやろうと思ったのか、すっかり忘れてしまいましたが(笑)これが友達から「面白い」と言ってもらい、下手くそなのに調子に乗って定期的に描くようになりました。(最近は4コマや8コマに増えていますが、今も続いています。本名で描いていて家族も登場するので、Twitterなどにはほとんど載せていません)
ガチでやろうとすると長続きしないだろうなーと思ったので、「チラシ裏に鉛筆スタイル」をしばらく続けていたのですが、「デジタルの方がやっぱり見やすくなるのでは?」と思いなおし、更新頻度が落ちても徐々にデジタルに移行。
ある程度ネタがたまったところで、「TOLOT」という写真アルバム制作サイトで、ちいさな一冊の本にしました。
自己満だけど何コレ、超たのしい。
本作れてるやん私。
今の時代はすごいなー、私でもプロ気分味わえるやん。と思いました。(思うぐらい思わせて。笑)
自分用にスマホケースをつくる
マンガを描き始めたのと同じくらいの時期だったと思うのですが、所属していた楽団のパンフレットや曲間の企画で使うためのイラストを描かせてもらうことになりました。
チラシとはまた違って、「一枚のイラストを公に出す」のは多分これが初めてで。でも相変わらず絵は上達していなかったので、このときから必死に練習しました。鉛筆と紙と、スマホの画面に、指。
(当時iPadを買おうなんて発想はなかったんです。楽譜とマレットが欲しかったから。)
色の塗り方、光と影の付け方、左右反転したときの歪みの修正。
そして大量の打楽器の描き方。
とにかくいろいろ描きました。指で。(しつこい)
今思えば、我ながらよくコレを指で描いたもんだと思うようなものもあります。
せっかく打楽器をたくさん描いたので、たくさん並べて一枚の絵にして、「デザインケース」というサイトで自分用にスマホケースを作りました。
これをFacebookに載せたら「売れるよ!これ!」と何人かに言ってもらって、すごく嬉しかったです。
iPadのプレゼント
時は流れて。子どもが欲しかったので妊活をはじめ、それと同時に全ての音楽活動をやめていました。
ずっと楽器しかしてこなかった人間。手帳に白い日があると死ぬと言われていた、複数団体かけもちスケジュール詰め詰めの練習狂い(そのわりに楽器も下手くそでした笑)が、突然の無趣味!
鬱々と部屋にこもってスマホに指で絵を描いていると、夫が「ふじこさん誕生日近いし、iPad買おうよ」と言ってくれました。
「私のくだらない下手くそな絵のために、10万もするもん買うのもったいなくない!?いいよいいよ!!」と一度断ったのですが、「だって、毎日のように描いてるし、ある程度の道具がないと上達するものもしないでしょ?そもそも描くのが楽しいなら、上手いとか下手とか、関係ないよ」と言ってくれたのです。
じ、じゃあ10年分のプレゼントってことで…来年からプレゼントなくていいから!と、お言葉に甘えて買ってもらうことにしました。(いや、普通に来年からもするって。って言ってくれましたけど😅)
iPadとApple Pencil。びっくりするほど描きやすくて、指でガタガタしていた線がまっすぐになりました。
売ってみる?
その後ありがたいことに子どもを授かり、妊娠後期ごろに仕事を退職して無職になりました。
しかし臨月になるとホルモンバランスの影響なのか、24時間以上、平気で寝られない。全く眠くならない。体は重くて動くと吐くので、あまり動けない。何して過ごす…?
そこで、狂ったように夜通し絵を描きました。そして挑戦するだけならタダだからと、イラストACに素材投稿したり、SUZURIやTシャツトリニティで販売したり、LINEスタンプを作ったり…いろいろしてみました。
すると、この時描いたものが思いのほか演奏家のみなさまから反響がありました。私のイラストに対してお金を出してくださる方がいらっしゃる、ということに心底びっくりし、同時にすごく嬉しかったです。
あのとき、自分用に作ったスマホケースを見て、「売れるよ!」と言ってくれた友人のみなさまに感謝しています…。あれがなかったら、売ろうなんて発想ごとなかったかもしれません。
イラストも打楽器もそんなにうまくないんだけど、組み合わせたら強みになるんだなぁ…と思いました。
放置サイト化する販売サイト
そうして、まったくの素人がつくったグッズを、100人近くの方に買っていただきました。奇跡です。LINEスタンプは数百DLになりました。
そして無事に出産。はじめての育児。
もうイラストどころではなくなりました。
どれもこれも見事に放置サイト化し、新作もつくらず宣伝もせず。管理もめんどくさいし、パスワードとか忘れちゃう前に退会しようかな…と考えていた頃。Twitter経由でDMをいただきました。
夢の実物販売
DMは、大手楽器店さまから「ふじねこ屋さんの打楽器柄のTシャツを店舗で取り扱いたい」とのご連絡でした。
びっくりして、いわゆる出版詐欺みたいなやつか!?と思い、たまたまその楽器店に高校時代の先輩が勤めておられたので、「こんなメール来たんですけどホンモノですか!?」と即LINE😂
無事にホンモノだと確認していただき😂(笑)ありがたいことに合計100枚以上のシャツを御ろさせていただきました。
SUZURIやTシャツトリニティは受注販売なのですが、いつか実物をお店に並べて売ってみたいよね…思うだけならタダよ。なんて思っておりましたが、まさか実現するなんて…
育児とコロナでいまだに売り場をこの目で見ることは叶っていませんが、お店の近くに住んでいる高校時代の後輩ちゃんが、売り場の写真を撮って(もちろん許可をいただいて)送ってくれました。
もう本当に、感謝いっぱいの出来事でした。
このあとも、コラボジャケットを作ったり、リニューアルバージョンのTシャツを置いていただいたり、本当にお世話になっています。
インスタアカウントをつくる
せっかく現物販売してもらえることになったし、もう少し広報活動も頑張ってみよう…と思い、ふじねこ屋のインスタアカウントを作りました。
しかし、もともと作品数が少なかった上に、相変わらずの育児と、さらに第二子を妊娠していたので体調も芳しくなく。結局たいして積極的に宣伝もできず、すぐにネタもつきました(笑)
それでも、ここでまたすごい出会いがあったんです。
コラボグッズ作り
インスタグラムで繋がったプロのマリンバ奏者さまから、「とてもかわいいので近いうちに購入します!」と嬉しいDMをいただきました。
あまりに嬉しかったので、思わず「楽器の色を、お使いのものと揃えたものを個別でお作りしましょうか?」とご提案させていただきました。
その話が進展して、「オリジナルコラボグッズ」として新しく作らせていただくことに!
詳しくはこちら↓
こちらのコラボTシャツは日本を飛び出して、外国のプレイヤーの方にもご着用いただいています。世界でご活躍されている演奏家さまの影響力、すごすぎる…!!!
リアルファブリックに手を出す
ところで、以前から気になっているサイトがありました。そう、見出しにあるリアルファブリック。オリジナル生地を作ることができるサイトです。
打楽器柄の生地って絶対供給少ないよな〜、でも需要はあるかもしれない。
ふじねこ屋は「バンバン売れる」ことよりも、「欲しいと思ってたけど無かった」ものを作ること(その需要がたった一人であっても)に重きを置いていたので、供給ゼロの市場があったら入りたい!という思いがありました。(売れる柄は上手い人が作ればいいと思っている…😂)
売れなくても、見つけた人が「えっ、打楽器柄あるやん!」と、ちょっと嬉しい気分になってくれたら大成功だな、という気持ちで(もしそうなっても私には分からないけれど笑)、思い切って登録。
案の定、Tシャツのようには売れませんでした。でも、ゼロではありませんでした。
「偶然この生地を見つけて、心踊りました!」と、打楽器奏者の方からDMをいただいたこともあります。もう、ニヤリ、ニヤリ。嬉しすぎる。
そしてここでもまた、インスタグラムを通して素敵な出会いがありました。
生地がカタチになる!
インスタグラムを通じて出会ったハンドメイド作家さま。ふじねこ屋の生地をとても気に入ってくださり、たくさん素敵なポーチやバッグをお作りいただき、インスタグラムにご投稿くださっていました。
生地のデザインは大切だけれど、生地だけでは、どこまでいっても生地でしかない。料理されない食材と同じです。
それが他の生地との色合わせや形を変えて組み合わせることで、こんなにかわいくなるのか!!!
ほ、ほしい〜!!!
けれど、さすがにネットで出会ったばかりの、お互いの素性も分からない方に、手間も時間もお金もかかるものを(当然お支払いする前提だとしても)、私にも作ってくれとお願いするのはさすがに厚かましいよね…と思いつつ、写真だけでも眼福だっ!と思っておりました折。
ついに一般販売されるとのこと!!わー!!!
生地だけではなかなか人の手に渡りにくかったものが、作家様のおかげでどんどんたくさんの方に届いていく…
これまた夢のようでした。
Tシャツやバッグに印刷されてカタチになってるのも感動しますが、さらにひとの手仕事でカタチになる、というのも本当に嬉しいです。作家さまと一緒に作ったような気持ちです。
これから
ほかにもイラストをクッキーにしていただいたり、団体さまでTシャツを揃えていただいたり、オリジナルグッズ制作、ロゴ制作のお話をいただいたり、本当に私は幸せ者だなと思います。
イラストが「知らない間に」仕事になっていた、という感覚です。(こう書くと無責任に見えますが、ひとつひとつ全力を尽くしてきたつもりです。)
※お仕事は基本的には募集していません。育児の合間の作業時間では、締切のお約束が全くできないからです。それでもいい、とおっしゃってくださった方にだけお応えしていますが、それもお待ちいただいている状態です。
美術やデザインを学んだこともないし、相変わらず独学で、相変わらずアイビスペイントだけ使っているのですが。
私だからできること、描けるもの、つながれるご縁を大切にしながら、今はまだまだ育児中心に。自分の時間が今後増えていったら、イラレを使う勉強をしたり、オンラインサロンなどで勉強したりしてステップアップしていきたいなぁと思ってます。
こんな私や私の作品を大切にしてくださるすべての方、本当にありがとうございます!
ひととおり身に余るほどの夢を叶えてしまって十分満足しているので、お受けしているお仕事が全部終わったら突然やめたりするかもしれないけれど🤣(笑)
これからもマイペースに積み重ねていきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します🙇♀️
あとひとつ大きな夢として残ってるのは、
ふじねこ屋がお世話になった方々に実際に会いにいくこと、だなぁ。