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発行体に悪材料が出たらどうするのか【お客様からの質問シリーズ72】

こんにちは
ウェルスパートナー(https://wealth-partner-re.com/)で富裕層向けIFAをしている藤村大星(https://twitter.com/wp_fujimura)と申します。

債券投資をしていると発行体の悪材料が出ることもあると思います。
その際にどのように考えるが良いのか解説します。


(1)倒産確率への影響を見る

発行体に悪材料が出ても慌てずに、まず倒産確率が高まる内容かを確認をします。

株式の主な価格変動要因は「企業の業績」や「将来性」です。
そのため、悪材料が出ると売られて株価が下落することが多いです。
そのため、成長しそうな企業には資金が集まり株価が上昇します。

その一方で債券の主な価格変動要因は「企業の倒産確率」です。

⭕️ 別に「企業の業績」・「将来性」がそこまで明るくなくても安定していて潰れなければ良い。といった考え方です。
発行体の倒産が一番のリスクのため、債券投資の際は成長しそうな勢いのある企業よりも、安定した成熟企業の方が良いです。

悪材料が出て、株価が下落することはあると思いますが、倒産確率が高まるほどではない材料であれば債券価格にそこまで影響を与えていないことも多いです。

倒産確率が高まるような材料であれば、売却も視野に入れても良いでしょう。

(2)格付け会社の動きに注目

悪材料が出た際に格付け会社が動くことがあるため要注目です。

格付け会社は、格付けの見直しを必要とするような出来事があった場合、近い将来に格付けが変更になる可能性があるとして調査を行います。

格付けの変更の流れなどについて以下の記事で詳しく解説しています。

いきなり格付が変化するということはなく、あらかじめ調査中であることを明示しています。調査しているからといって必ず格付けが変化するわけではないです。

マイナスの方向(格下げの可能性あり)で調査している場合は「ネガティブウォッチ」等の表現がされているため要注意です。

格下げの事例だと最近はインテルが記憶に新しいのではないでしょうか。

売上の見通しはアナリスト予想を大きく下回り、2024年第4四半期から1992年から続けていた配当も停止・大規模なリストラも決定しています。

市場シェア低下の継続が重なり、今後の収益性が著しく低下するとの見通しを反映しての判断で2024年8月に格付けのムーディーズがインテルの格付けを「A3」(A-)から「Baa1」(BBB+)に引き下げました。

格付け見通しも「安定的」から「ネガティブ(弱含み)」に変更しています。追加で格下げされる可能性もあるので、インテルの動向には注目です。

以上、発行体に悪材料が出たらどうするのかでした。

他に資産運用に関する記事を書いています。
以下のリンクが目次になるので併せてご覧ください。

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