債券投資に関する単語まとめ【債券の基礎シリーズ⑰】
こんにちは
ウェルスパートナー(https://wealth-partner-re.com/)で富裕層向けIFAをしている藤村大星(https://twitter.com/wp_fujimura)と申します。
今回は債券投資に関する単語をまとめています。
(1)債券購入時の画面
以下はSBI証券の債券購入時の画面です。
この債券を例に解説します。
(2)単語集
・額面(販売単位)
債券が償還を迎えたときに受け取れる金額・購入できる単位を示しています。⚠️額面=投資金額ではありません。
今回の債券の場合は、額面2000ドル以上・1000ドル単位で買い付けができます。最低額面2000ドルから、それ以上は3000、4000ドルとなり、額面2100ドルのような場合は購入はできないということです。
額面は債券によって異なります。この債券のように低い額面から購入可能なものもあれば額面10万ドル以上や額面20万ドル以上からしか購入できない債券もあります。
・利率
投資した額面に対する利息の割合を示しています。
「投資額面×利率」で税引き前の年間インカムゲインがざっくり計算できます。
⚠️利率は一部の債券を除き途中で変化することはないです。投資するまで毎日変化するのは利回りです。
・単価
債券の価格を表しています。
債券は単価100発行され償還時は単価100で返ってきます。
今回の例だと98.03が債券の価格になります。債券の価格は毎日変動します。価格の変動により利回りも変化するため、利回りと密接な関係です。
100以上の債券をオーバーパー
100以下の債券をアンダーパーと言います。
オーバーパーの場合は利率>利回り
アンダーパーの場合は利回り>利率になります。
・利回り
「年間インカム」と「償還時の損益」を合わせた債券投資によって得られる年間の収益全体の割合を示します。
満期保有した場合の利回りは債券を購入した時点で確定しますが、単価が毎日変化するため投資するまでは確定しません。今回の例だと今日投資すれば5.089%の利回りで投資できますよという意味です。
⚠️利率と利回りのどちらを見るべきかよく質問をいただくのですが、
債券投資トータルのリターンを示すのが利回りなので、利回りを重視しましょう。
利率と利回りのどちらを見るべきかについては以下の記事で解説しています。
↓利率と利回りのどちらを見るべきか↓
・残存年数
債券の満期までの年数のことを指します。
⚠️繰り上げ償還条項がある債券の場合は、繰り上げ償還日までの日数で残存年数を表しています。
・格付け
債券には第三者(格付け機関)からの評価である格付けが付与されています。
BBBなどの英語で表記されます。BBB-以上を投資適格債、それ以下を投資不適格債(低格付債)と呼びます。今回の例はA-なので投資適格債です。
格付けは発行体格付けと債券格付けの2種類あります。
・発行体格付け
発行体そのもののリスクを示す指標です。
・債券格付け
債券投資トータルのリスクを示す指標です。
発行体格付け+債券種類で判断します。
基本的に債券格付けを見るようにしましょう。
以下の記事で詳しく解説しています。
・経過利子
今回の例にはありませんが、債券購入時にかかるものです。
以下の記事で詳しく解説しています。
↓経過利子について↓
以上、債券投資に関する単語まとめでした。
他に資産運用に関する記事を書いています。
以下のリンクが目次になるので併せてご覧ください。
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