2025年の債券投資戦略【お客様からの質問シリーズ81】
こんにちは
ウェルスパートナー（https://wealth-partner-re.com/）で富裕層向けIFAをしている藤村大星（https://twitter.com/wp_fujimura）と申します。
今年も債券利回りが高止まりする予想が多いため、2025年の債券投資戦略について解説します。
（１）高利回りを長期間固定
債券には償還があるため、現在に高い利回りで投資ができたとしてもどこかのタイミングで償還します。償還後にまた高い利回りで再投資できる保証はないため、今のうちに「高い利回りを長期間固定」したいと思うのは自然なことです。
その想いを叶えるためには「高格付け長期債」が最も適しています。
⭕️ 長期債に投資をすることで、「高い利回りを長期間固定」することが可能です。
米国債でも4%以上の利回りを狙うことができるため、格付けの高い債券の魅力が高まっています。
債券投資における一番のリスクは「発行体のデフォルト」です。
インカム目的で債券投資をする場合は、満期まで債券を保有することになります。「高い利回りを長期間固定したい」と思って期間の長い債券に投資をすることは、長期間発行体の倒産リスクに晒され続けることになります。
⭕️ 発行体の格付けが高い社債に投資をすることで、発行体のデフォルトリスクを減らすことができます。
（２）投資の際のイメージ
高格付長期債といってもどれくらいの期間でどれくらいの格付けかなどのイメージが難しいと思うので、解説します。
・期間と利回り
現在の投資環境であれば、10年以上の債券を検討する方が良いです。
⭕️ 基本的に同じ発行体でも期間が長いほど倒産リスクが高まるので、利回りも高くなります。
⭕️ 社債であれば4.5%以上の利回りは欲しい所です。
期間10年前後の高格付け債券で利回り5%前後を狙うことは難しいですが、20年前後の高格付け債券であれば、現在の環境だと利回り5%前後を狙うことが可能です。
・格付け
格付けとは、格付け会社が発行体や債券の「信用リスク」を客観的に示してランク付けしたものです。
以下の記事で詳しく解説しています。
格付けが高くなるほど安全ですが、利回りは低くなります。
現在は期間20年前後で格付けBBB〜BBB+の発行体であれば、5%近い利回りを狙うことが可能です。A-になると4%台後半のイメージです。
・債券種類
債券は種類によってリスクが異なります。
償還までの期間が長くなるため、債券種類は国債の次にシンプルである普通社債がベストです。
（３）まとめ
⭕️ 債券投資は、目標利回りや投資期間などの様々な要素から逆算して最適なポートフォリオを構築します。
以下の記事で債券ポートフォリオを組む際の考え方について解説しています。
以上、2025年の債券投資戦略でした。
他に資産運用に関する記事を書いています。
以下のリンクが目次になるので併せてご覧ください。
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