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日系証券会社と外資プライベートバンクの違い【証券担保ローンのポイント①】
こんにちは
ウェルスパートナー(https://wealth-partner-re.com/)で富裕層向けIFAをしている藤村大星(https://twitter.com/wp_fujimura)と申します。
証券担保ローンを活用できる証券会社が増えていますが、日系証券会社と外資PBにはそれぞれ特色があります。
今回は証券担保ローン活用時の日系証券会社と外資PBの違いについて解説しています。
(1)日系証券・外資プライベートバンクについて
日系証券というのは野村證券や大和証券などの日本に拠点がある証券会社を指し、外資PBにはUBSやBOSなどの海外に拠点のあるプライベートバンクを指します。
以下がざっくりとした、比較になります。図だけだと分かりにくいので項目ごとに詳しく解説します。
![](https://assets.st-note.com/img/1708057072849-PqqDEnH91F.png?width=1200)
(2)担保資産
担保に入れられる資産の幅でも違いがあります。日系証券会社にはできて、外資PBにはできないこともあるのでここがかなり重要です。
・日系証券会社
担保に入れられる資産は外貨建て有価証券も一部可能なところもありますが制限が多く、円建て有価証券がメインの印象です。
例えばドル建て社債であれば普通社債のみしか担保に入れられないなどの制限があることが多いです。
ここまでだと日系証券会社はダメそうな感じですが、実は外資PBと比較して明らかに優っている点があります。
⭕️ シングルストックでローンを出すことが可能という点です。
シングルストックとは、1種類の株式を担保に資金を貸してくれるかということです。
これが関係してくるのは上場企業創業オーナーです。
上場企業創業オーナーは資産の大半は、気軽に売却ができない自社株です。日経証券会社で証券担保ローンを活用することで、株式を売却せずとも資金調達をすることが可能です。
・外資プライベートバンク
円建て有価証券に加え、外貨建て有価証券も幅広く担保に入れることが可能です。ドル建て社債でも劣後債なども担保にできることが多いです。
しかし日系証券会社とは違いシングルストックでローンを出すことは難しいです。
⭕️ 外資PBの強みは幅広く担保に入れることが可能な点です。
(3)借入通貨・金利
*2024年12月時点だと、日系・外資を問わず日銀利上げの影響を受けて借入金利は上昇傾向です。
・日系証券会社
基本的に円建てでの借入になります。金利は金融機関によってのばらつきが多いので一概に言えないですが0.5%〜3%くらいが多いかなと思います。
ネット検索して出てくる証券担保ローンの金利はかなり高いですが、
上場企業オーナーで数百億の株式を担保にするなどの場合は1%以下で借りれることも多いです。属性によって優遇することも多いので、属性によって金利は大きく変動します。
・外資プライベートバンク
円だけでなくドルなどの様々な外貨で借りることが可能です。
しかし、ドルで借りようと借入金利がすごく高くなってしまいますが、為替リスクを軽減してに資金調達ができたりと柔軟性は高いです。
金利は0.5%〜1.5%くらいが多いかなと思います。そもそも外資PBは保有資産が数十億程の超富裕層に特化しているため金利が安くなっています。
(4)担保区分
例えば、日本株4億、外国債券4億の資産を持っているとして比較します。
・日系証券会社
日系証券会社の場合は、日本株4億で証券担保ローンを組む、外国債券4億で証券担保ローンを組むといった形でそれぞれで証券担保ローンを組む必要があります。
それぞれで組む必要があるため担保割れも資産ごとに考えなければなりません。
・外資プライベートバンク
外資PBの場合は、日本株4億、外国債券4億の合計8億円の資産に対してまとめて証券担保ローンが活用できます。
保有資産をまとめて証券担保ローンを組むことができるので、仮に株式が大きく下落したとしても債券が上昇していれば相殺されるため、担保割れにならないといったこともあります。外資PBの方がかなり融通がききますね。
(5)借入主体
・日系証券会社
日系証券会社は担保提供者しかお金を借りれないです。
個人が担保を入れたら個人でしか借り入れはできないですし、資産管理会社の資産を担保にする場合は資産管理会社でしか借りることはできません。
・外資プライベートバンク
日系証券会社は担保提供者でなくてもOK です。
要は個人の資産を担保に資産管理会社で借り入れをすることが可能です。
これによって個人で払う利息は損益通算のしずらい雑損失になりますが、資産管理会社はどんぶり勘定なので、資産管理会社で借りた方が税金面のメリットがあります。外資PBの方がこの点でもいいかなと思います。
(6)まとめ
今回は証券担保ローン活用時の日系証券会社と外資PBの違いについてでした。基本的に融通がきくので外資プライベートバンクの方がいいですが、シングルストックで借り入れする場合は日系証券会社が有利です。こういった特徴を把握すると最適な金融機関で借り入れできるのでポイントは押さえておきましょう。
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