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外債担保ローンを無理に使わなくても良い場合【証券担保ローンの基礎シリーズ⑮】

こんにちは
ウェルスパートナー(https://wealth-partner-re.com/)で富裕層向けIFAをしている藤村大星(https://twitter.com/wp_fujimura)と申します。

証券担保ローンの活用で悩まれている方も多いですが、中には活用する必要がないにも関わらず悩んでいる方もいます。

今回は、証券担保ローンは無理に使わなくても良い場合について解説します。

(1)なぜ外債担保ローンを使うのか

主に以下の理由で外債担保ローンを使うのが良いです。

・レバレッジをかけてROE利回りを上げたい

・インカム目標を達成するため

(1)当てはまっていたら必要ないかも・・・

中には無理に使わなくても良いのではないかと思うケースもあります。

・インカム目標が達成できている場合

インカムを多く獲得するために外債担保ローンを使う場合が多いと思います。為替リスクもあるためインカムは多いに越したことはないのですが、
外債担保ローンを使わなくてもインカム目標が達成できそうな場合は、無理に活用する必要はないです。

後述するリスクにメリットが見合っていないです。

・多くの投資先から選びたい

これは証券会社によると思いますが、債券であればなんでも担保にできるという訳ではなく、証券会社が担保として認めた債券(米国債や高格付の普通社債が多い)のみ担保にできます。

この場合、利回りを底上げするために低格付け債や劣後債に投資できないです。外債担保ローンの活用を検討する際は、まず保有している債券が担保設定できる債券なのかを確認しましょう。

・早く投資をしたい方

外債担保ローンは審査を経て活用ができます。現在は問い合わせが増えていて活用までに数ヶ月かかることも多いそうです。

いざ融資が実行されても「債券の利回りが下がっていて想定と違った!」というリスクもあるので早く投資をしたい方には向いていないです。

以下で証券担保ローン活用までの流れをまとめています。

(2)借入金利上昇の可能性

日本での証券担保ローン活用の場合は、基本的に円で借入をするのですが、現在の日本のインフレや日銀の姿勢などを考慮すると借入金利は上昇する可能性も考える必要があります。

2024年3月19日の日銀金融政策決定会合でマイナス金利政策の解除を決めています。マイナス0.1%としていた政策金利を0〜0.1%程度(無担保コール翌日物レート)に引き上げています。

マイナスから0になった現時点では、影響は出ていませんが、今後の利上げは0からプラスになるため、証券担保ローンの借入金利への影響も考慮する必要があります。

⭕️ 債券の利回りは投資した時点で確定しますが、証券担保ローンの借入金利確定ではなく、適宜見直しがされます。借入金利が上昇する局面では、ROE利回りも低下しまうので要注意です。

以上、外債担保ローンを無理に使わなくても良い場合でした。

他に資産運用に関する記事を書いています。
以下のリンクが目次になるので併せてご覧ください。

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