ドルを持つ理由について【お客様からの質問シリーズ⑫】
こんにちは
ウェルスパートナー(https://wealth-partner-re.com/)で富裕層向けIFAをしている藤村大星(https://twitter.com/wp_fujimura)と申します。
円安が進んでいる中で、ドル建て資産を保有することにネガティブになる気持ちもありますが、「そもそもなぜドルを持つ必要があるのか」とご質問をいただいたのでお答えしていきます。
(1)更なるインフレ・円安に対抗するため
・インフレ
⽇本は、⾷料や資源などの多くを輸入に頼っているので、インフレが進み輸⼊する物の値段が上昇すると、国内の物価も上昇する可能性があります。
実は、商品の値段が上がっていなくてもインフレはしています。
分かりやすいのはお菓子です。企業努力により価格は変わっていないですが、内容量は減少しているので実質的にインフレしており、円の価値は下がっているといえます。
ドルを保有していれば、物価が上昇した場合・円安の場合に資産価値の実質的な⽬減りを抑えることができます。
・円安になる可能性の方が高い?
長期目線でも日本の衰退により円安になる可能性が高いと思います。
現在の日本は少子高齢化などの課題ばかりで経済が停滞している一方で、
アメリカは人口も増加し続けていますし、1989年の世界時価総額ランキングの一位はNTTで五位までが日本の企業でしたが、今はGAFAをはじめとしたアメリカの企業が世界の中心です。
更に2021年12月の主要通貨による決済額は、米ドルが40.51%、ユーロが36.65%、英ポンドが5.89%で上位を占め、日本円のシェアは2.58%に低下しています。
こういった事実を踏まえて将来、円高になるのか円安になるのかを考えてみてください。
(2)円だけを持つことは円高を予想していることになる
ドルを持たないということは、円高になることにフルベットしていると言えます。
実際にお客様とお話ししていても、日本の将来性を危惧し「将来、円安になるのではないか」と予想している方がとても多いです。
よって将来、円安になると思っているのにも関わらず、ドルを保有していないことは矛盾した投資行動になるのでドルを保有しましょう。
(3)どれくらい外貨を持てばいいか
為替の考えがそこまでないのであれば、どちらに為替が転んでも良いように純資産の50%を外貨にしましょう。
円安になると思っているのであれば、外貨比率を60%から70%に上げ、円高になると思っているであれば、外貨比率を30%から40%に下げれば良いです。
(4)まとめ
今回は、なぜ外貨を持つのかについてでした。短期的な為替の動きではなく、将来円高か円安のどちらになる可能性が高いかを考えて判断しましょう。
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