経過利子について【債券の基礎シリーズ⑩】
こんにちは
ウェルスパートナー(https://wealth-partner-re.com/)で富裕層向けIFAをしている藤村大星(https://twitter.com/wp_fujimura)と申します。
債券を売買する際に、額面×単価=精算金額になるわけではなく、経過利子というものが別途かかります。今回は経過利子について解説します。
(1)株式配当金との違い
株式の配当は権利確定日に保有している株主に配当が支払われます。
権利確定日に受け渡しが来るように購入すれば保有日数に関係なく株数に応じた配当金が貰えます。
しかし債券は利払日の前日に受渡しが来るように債券を購入しても半年分の利金を貰うことはできません。債券は保有日数に応じて利払いがされます。そこで経過利子が出てきます。
(2)経過利子とは
債券を購入する際は「額面×債券単価+経過利子」がかかります。
前回利払日の翌日から受渡日までの日数(経過日数)について、日割りで計算された利息相当額分を売り手に支払います。 この時の利息相当分を経過利息といいます。
債券は保有日数に応じて利払いがされるため、半年保有していないのに半年分の利金が受け取ることができたら不公平が出てしまいます。そこを経過利子で調整します。
(3)損をするわけではない
経過利子を払うと損をするわけではないです。
あくまで保有日数に応じた利金が受け取れるように調整をするために支払います。
例えば、半年に1回(キリが良いため180日に1回と仮定)利払いがある債券を前回利払日の翌日から30日目で購入したとします。
債券は保有日数に応じて利金を受け取ることができるため、次の利払いまでの150日分の利金しか貰えないはずです。しかし、このままだと次回の利払日に180日分の利金を貰うことになります。
そこで利金受取額を調整するために経過利子が登場します。投資家は30日分の利金を最初に支払うことにより、保有日数に応じた150日分の利金を受け取ることが可能になります。
-30日(経過利子)+180日(利払い)=150日分(保有日数に応じた利金)
(4)まとめ
あまり話題にならないですが債券投資で必ず関係してくる経過利子についてでした。逆ざやと呼ばれる状況もあるので次回に詳しく説明します。
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