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債券投資の今後の行方【お客様からの質問シリーズ64】

こんにちは
ウェルスパートナー(https://wealth-partner-re.com/)で富裕層向けIFAをしている藤村大星(https://twitter.com/wp_fujimura)と申します。

毎月の経済指標でアメリカの景気後退の可能性が減ったり、増えたりと
どちらに転ぶか正直わかりにくい状況になっていると感じますが、債券投資をするにあたって、今後の景気がどうなるのかはとても重要なので要チェックです。

(1)景況感が大事

債券投資をするにあたって、今後の景気がどうなるのかはとても重要です。

それは、景気や物価をコントロールするために中央銀行が金融政策を行なうからです。

金融政策の一環として「中央銀行が設定する金利」政策金利です。

政策金利を以下のように調整して景気や物価をコントロールします。

景気が悪化懸念・インフレが落ち着いてきた際は、利下げをして経済の活性化を図る

景気が加熱・インフレが加速しているのであれば、利上げをして沈静化を図る

(2)重要な経済指標

中央銀行が政策金利を上げる・下げる・維持するの判断をするにあたって重視するのが経済指標です。

市場では、毎月発表される指標から、アメリカの経済の動向を確認して今後金利が上がるのか下がるのかを予測しています。

その中で代表的な経済指標を解説します。

・消費者物価指数(CPI)

金融政策を行う目的として「物価安定」があります。
物価が安定しているかどうかを示す指標が「消費者物価指数」 です。

CPIが前年比で高い状態が続くと「インフレを招き、消費者の購買意欲が低下して企業の売上が減少する」といった経済にとってよくない状態に陥るため、政策金利を上げてインフレを抑え込もうとします。

⭕️ 逆にCPIが前月比でマイナスになり、インフレが抑制されているとみなされると、市場では利下げ期待が高まります。
現在は、どれくらいインフレが抑制されてきたのかに注目してCPIを見ることが多いです。

・雇用統計

アメリカのGDPは世界1位ですがその約70%を個人消費が占めているため、個人消費の増減がとても重要です。

雇用統計で良い数字が出た場合は、賃金が上昇するため、個人消費の増加が期待できます。

悪化した場合は、賃金が低下するため、個人消費の減少が懸念されます。

その中でも特に注目される指標が「失業率」です。

失業率が上昇するということは景気後退が懸念されるということになり、
利下げを行い経済活動の活発化を促す必要性が高まります。

⭕️ 失業率が低水準で推移していれば、雇用の安定が保たれているとみなされ、基本的には金利は据え置きとなります。

現在は、思ったより失業率も安定しているので、景気自体はそこまで悪くならないのではないかといった考えが多いです。

(1)景気シナリオ

現在のアメリカ景気は強い数字が多く、景気後退をしているとは言えない状況です。

しかし景気はサイクルするため、今後のアメリカの景気の見通しを立てておくと、事前に対策を打つこともできるため、様々な状況を想定する必要があります。

・ハードランディング

行き過ぎた利上げによる、景気の急激な失速を指します。一番最悪なケースです。
中央銀行は、ハードランディングを避けるために政策金利を調整して物価と景気にバランスを調整するため、ハードランディングは、中央銀行の政策が失敗したことを意味します。

ハードランディングが起こると、 失業率の上昇、企業の倒産、株価の大幅な下落など、経済に悪影響を及ぼす可能性があります。

・ソフトランディング

景気が緩やかに減速することを指します。
現時点で望ましい形です。
ソフトランディングであれば、大きな混乱も起こらずに住む可能性があります。

⭕️ これまでの急ピッチでの利上げに対して、⽶国経済が景気後退に陥らずに「ソフトランディング」できるかどうか、注⽬されています。

以上、債券投資の今後の行方でした。

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