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米国債利回り4%の時に平均利回り5%のポートフォリオを組むには?【お客様からの質問シリーズ㉚】

こんにちは
ウェルスパートナー(https://wealth-partner-re.com/)で富裕層向けIFAをしている藤村大星(https://twitter.com/wp_fujimura)と申します。

米国債利回りが4%を割ってきています。今までは普通社債のみで平均利回り5%の債券ポートフォリオを構築することは簡単でしたが、今はそんな簡単ではないです。しかし、工夫すれば平均利回り5%の債券ポートフォリオを構築することは可能なので今回は1億円の債券ポートフォリオの具体例を用いながらコツを解説しています。


(1)ポイントは劣後債と低格付け債の活用

米国債利回りが4%の環境で普通社債のみで平均5%の利回りを狙うことは難しいです。そこで活躍するのが劣後債と低格付け債です。

劣後債とは、「発行体が倒産した場合のお金が返ってくる順番が普通社債よりも劣後する」といった条件がついている債券です。
普通社債よりもリスクが高い分、利回りが高くなっています。

低格付け債は、発行体の信用リスクが高い分、利回りが高い債券です。

ですが、高い利回りを狙えるからといってたくさん組み込んでいいわけではありません。具体的なポートフォリオを次の章で解説します。

(2)具体的な1億円の債券ポートフォリオ

平均利回り5%の債券ポートフォリオを組んでみました。(2024年1月末時点)

1億円債券ポートフォリオ
*本資料は債券利回りや投資利益を保証するものではありません。
*本資料の年利回りには発生する税金を考慮していません。
*繰上償還日が設定されている債券は繰上償還日までの残存年数を記載。
*残存年数、年利回りの平均値は単純に銘柄ごとの数値を足し合わし、銘柄数で除して計算しております

・銘柄数

今回は9銘柄に分散しています。分散をすることで、投資先が破綻した際のダメージを軽減することが可能です。
分散をするに越したことはないですが、債券には最低投資単位があり、投資の選択肢が狭まることもあるので闇雲に分散すればいいというわけではないです。
今回のポートフォリオは最低投資単位の関係上、一部の債券の比率が高くなっています。

・債券種類

今回は平均利回り5%を目指しているため、劣後債と低格付け債を積極的に活用したポートフォリオを構築しています。

低格付け債は2番と3番の債券です。投資額は2500万円になっており、ポートフォリオの占める割合は25%です。リスク管理の観点から低格付け債を組み込む際は25%くらいまでにしましょう。
劣後債も積極的に活用しています。債券格付けがBBB以上の劣後債に絞ってチョイスしています。

・平均残存年数

平均残存年数は12.3年になっています。金利が下がってきているものの現在の高金利の環境を考慮して、長期債も組み入れています。

低格付け債はリスク管理の観点から残存年数が10年以内のものに限定しています。

・平均債券格付け

ポートフォリオ全体の平均債券格付けは投資適格であるBBB−以上になるように設計するのが一般的です。
今回の債券ポートフォリオは劣後債と低格付け債を活用していますが、平均債券格付けがBBBになっており、リスク管理はできていると思います。低格付け債と劣後債を適切な範囲で組み込むことでリスク管理をしながら高い利回りを狙うことが可能です。

(3)まとめ

今回は米国債利回りが4%の環境での平均利回り5%の債券ポートフォリオについてでした。
普通社債のみでは難しいですが、劣後債と低格付け債を活用することで5%を狙うことは可能です。しかし、リスク管理が重要になるので適切な範囲で活用しましょう。

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[金融商品仲介業者]
商号等:株式会社ウェルス・パートナー登録番号:関東財務局長(金仲)第 810号

[所属金融商品取引業者]
商号等:株式会社SBI証券 金融商品取引業者 登録番号:関東財務局長(金商)第44号、商品先物取

引業者 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本STO協会、日本商品先物取引協会

商号等:エアーズシー証券株式会社 金融商品取引業者 登録番号:関東財務局長(金商)第 33号

加入協会:日本証券業協会

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