渡辺明名人 定石の研究(将棋)
将棋界で現在3冠。名人位にも就いている渡辺明さんがYouTubeであげている、プロが今どういった研究をしているのか、解説している動画を見たが圧巻の内容だった。
まず、最初にお断りをすると、初心者が見ても全くカ 意味不明に捉えられると思う。
私は将棋ウォーズで初段の実力だが、軽い定石の を知っている程度のレベルだ。(ちなみに振り飛車党です)
今回は矢倉における端歩の研究。
端歩をついている、ついていないでどういった違いがあるかを自身の名人戦を元にして解説してくれている。
内容はプロでも学びになるほどで、アマ名人クラスでもここまで研究している人はいないと思う。
AIにて、ある場面をベースに両端の端歩を①ついていない ②片方ずつついている(これだけで4パターンある) ③両端をついている を評価すると①は先手有利 ②は互角 ③は後手有利と判定するらしい
ただ、なぜ有利かはAIは教えてくれない。
それを1つ1つ考えるのが研究とのことだ。
昔だとこんな細かい研究あまりされず、どちらも一長一短で済ませていたものが、こうした細かい違いが有利になるのか、不利になるのかを徹底的に研究し、僅かな差をジリジリ広げていくのが現代将棋とのことだ。
ここまでくるとプロ棋士と言わず、研究者と言った方がいいのではないかと思えてくる。
ただ、それでもまだ将棋の必勝法は編み出されていないし、雁木の復活や耀龍四間飛車。エルモ囲いなど、新たな戦法が考案され続けているところに将棋の魅力を感じる。