決算書ナゾトキトレーニング
決算書ナゾトキトレーニング 著:村上茂久
https://books.rakuten.co.jp/rb/16907572/
村上さんの処女作。
村上さんとは10年ぐらい前だろうか。読書会に参加させていただいたことをきっかけに1年近くご一緒させていただいた。
年齢も近いのだが、こんなに経済学に詳しい人がいるのかと驚いた。
経済学教授の名前を出しながら1つ1つのモデルや理論について懇切丁寧にわかりやすく説明頂いた。
その後は私自身も結婚や診断士の勉強などでSNSのみの繋がりとなったのだが、そんな村上さんが金融機関から独立されて著書を出されたということで購入した。
内容はともすると堅苦しい「決算書」の内容を最近のトレンド企業を中心に対話形式で分かりやすく解説されており、スラスラと読むことができた。
内容は中級者向け。最低限の財務諸表が読めるようになった方が実践の決算書を読むにあたり留意する点をまとめた内容でとても読み応えのある内容だ。
冒頭に村上さん自身も述べているが、初心者向け決算書の本は分かりやすく内容をシンプルにしているが、実際の決算書を見ると勘定科目含めて複雑な内容をそれこそ「ナゾトキ」にように読み解かなければならない。
そんな村上さん自身が疑問に思った点を話題の企業にあわせて事細かに解説してくれており、生きたビジネスを学べる良書である。
最後にスティーブ・ジョブズがスタンフォード大学で講演した際の有名なフレーズ「Connecting the dots」について書かれているが、私も村上さんと近い将来。何かしらのビジネスで繋がれたらいいなと思う。