部長と平社員のなかよし熊本出張日記
1日目
看護のエキスパートである部長とプロの平社員であるフジムラは、学会発表をすべく中部地方からはるばる火の国熊本に降り立った。
出張中まで災害に常に備える危機管理意識もエキスパートな部長は、スーツケースの半分を2人分のお菓子と水で埋めてきていた。
なんとか無事に熊本に降り立ち、人生初の相席で熊本ラーメンとやらを食べた。
食事も終わり、熊本城に向かうべくバスでの行き方を部長が聞いてきてくださったのだが、降りるところを聞いていなかったため熊本城が見え次第飛び降りることとなった。
無事飛び降りると、熊本城下には美味しそうな屋台が沢山でていた。しかし行きの電車で災害に備えておにぎり2つとサラダをたいらげていた部長は終始、満腹を悔しがっていた。エキスパートは腹の在庫も欠かさないらしい。
そんな部長を横目にフジムラは、生搾りのスイカジュースやくまもんの人形焼き、ちくわの穴にチーズをぶち込んだ揚げ物などをいただいて楽しんだ。
お土産屋さんでは、熊本城の下でくまモンがブランブラン揺れるマグネットを購入したのだがこれが非常に可愛くて気に入っている。
その後、学会会場に向かいいくつかの演題やセミナーをみて、その日は終了となった。
その日は熊本駅近くのスーパーホテルに宿泊したのだが、接客も、客室も、サービスも全てがスーパーで最高の一夜を過ごさせてもらった。
2日目
この日は朝から発表があったが、構わず朝食ビュッフェを腹パンパンに詰め込んだ。
なんとか発表を終えた後、意識の高い部長は申し込んでいたランチョンセミナーに向かったので私は近くの商業施設で1人ランチをした。
そして昨日の大移動で体がガチガチになっていたため、300円で宇宙に行けるというマッサージのマシーンに入って心と体をほぐした。
この後、大阪に向かう新幹線の中で後ろのキッズが和太鼓の演奏ばりに私の椅子を蹴っていたが、このマシーンに入って心をほぐしておいたおかげで、もっと強く!もっと下!と思うことができた。
その日その商業施設では、くりぃむしちゅーの有田さんがロケをしていたのでチラッと見学してから部長と合流したら、有田さんを見られなかったことをひどく悔しがっていた。
会場から駅へ戻るバスの車内で、部長がケータイを座席と壁の間に忘れてくるなどの事件があったが、無事に救出し、熊本を出発することができた。
大阪につき、最近できたという商業施設で、自分で焼くタイプのたこ焼きを食べて一泊した。お好み焼きを食べ忘れたことが残念でならない。
駅から7分という立地に惹かれて予約したホテルは、夜は0:30まで、朝は4:30から電車の音が耳元で鳴り響き、5分ごとに起こされたため電車ノイローゼになった。
3日目
この日は帰宅日で、電車まで時間があったので、道頓堀を歩き、グリコを一瞬みて人気っぽいエッグタルトを食べた。
その後、高所恐怖症の部長と共にものすごい高いビルにのぼった。
展望台に行くべく、外が見えるエレベーターと長いエスカレーターに乗ったのだが、部長が死にかけたので、展望台には登らず何も見えないエレベーターで地上へ舞い戻った。
その後お土産を買いすぎてアケボノくらい幅をとっている上に、キャスターの壊れたキャリーケースを無理やり引きずる部長と共にまた電車に揺られながら、無事帰宅した。