だんだんあきれてくる政策
(管って入れると、土管とかの絵しか出てこないんだよね。首相と検索すると安倍首相の絵しかないないし、管首相は絵がないんだね。)
政策の公平性、公正性のなさ
管首相の政策は、以前にも述べたが、見た目の華やかな成果と裏腹に、必ずと言っていいほど、公平性、公正性に欠ける。
Go Toキャンペーンにおけるドタバタを見れば、それはよくわかると思う。一番制度的に予算も多く、成果が上がりやすいのではと期待されていたGo Toトラベルにおいても、予約サイトが勝手に割引率を下げた問題で、問題点が大きくクローズアップされている。
そもそも旅行サイトや、旅行代理店が確実に儲かる仕組みのキャンペーンではあったが、その先にある宿に関しては、中小の宿ほど、経費がかかるが実利益が薄いと言われている制度だった。人員も予算もなく、困窮している中小宿泊施設が、面倒なGo Toトラベルの申請や手続きを取るのは難しく、そもそも以前から顧客を集めるために、予約サイトを利用する事が増えていたこともあって、中小の宿泊施設は、このキャンペーンでもネットの旅行サイトに依存していた。ところがこのサイトが突然割引の減額を始めたのである。当然客離れが進む。
一方、対面を含めた大手旅行会社には潤沢な予算があり、現在でも満額の宿泊割引が出来る。旅行会社といえど、全くネットが出来ないわけでもなく、電話で問い合わせたり、パンフをあらかじめ見たりして、対面を短時間にすれば、コロナ対策は出来るだろう。
現実的には大手の旅行代理店を通して予約するのが、Go toトラベルにおいては安全策と言うことになる。
もっとも、ここで問題だったのは、旅行サイトが勝手に値引率を下げてしまったことだ。
普通に考えれば、値引率が低ければ、客離れが進むわけだから、予算がなくなるなら、ともかく早い者勝ちで満額割引を行い、「今月はここまでです」として打ち切ればいいだけだ。少なくとも予約した人が損をするような問題は起こらないし、実際来月になると新しい予算が付くので、また旅行サイトもキャンペーンを張れる。「今月何名様まで、割引対象!」みたいな売り方は、客の購買意欲をあおることにもなる。
ではどうして、わざわざ値引率を下げてしまったのか。
要するに、1つ予約を取れば、サイトにはお金が入るからだと私は思う。
客が期待するお得を失っても、旅行サイトにしてみれば、1つ予約を取れば、宿泊施設からの手数料が1つ分取れる。旅行サイトにとっては、客が得するかどうかより、いくつの予約が取れるかが重要なわけで、ともかく次の国からの予算が付くまで、割引率を下げて、1人でも多くの客を獲得した方が良いと判断したのだろうと思っている。
だがここまでは、旅行サイトの自己防衛。ビジネスモデルだ。それがどんなに阿漕だろうと、法に反しているわけではない。
問題は、この事態に官房長官が答えた内容だ。
「割引率は中間業者の考えで変えられる」
つまり客は、割引率の良い業者を捜し回る、自助努力をしろと言うことらしい。Go Toキャンペーンはお得なキャンペーンとして国は歌い続けるが、国民は自分で少しでも得な業者を探さなければならない。旅行業者は(旅行サイト)は、割引率を圧縮して、少しでも多くの予約を取った方が得だ。となれば、適当にカルテルするか横並びして、たいした割引を示さず、(でもどこの業者もこんなものだよ)という態度で客を募った方がお得と言うことだ。
もっと言えば、今まで高い割引率が可能だと唄っていたこのキャンペーンは、客側には安い割引率で売り、予算は満額の割引率を消化し、その差額を旅行サイトや旅行代理店が自分の懐に収めたとしても、それを確かめる方法はあるんだろうか。
このキャンペーンは、そもそも「当選発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます」なのであって、国民が政府の唄ったお得な割引を得られることを実感して、初めてキャンペーンの正当性が証明される仕組みだったはずだ。それが、どんな商品送ってもOKだよ、って政府が言ってしまったんだから、それは「1万円以上お買い上げの方に抽選で、4Kテレビが当たります!!」キャンペーンを張って、実際には、全員がはずれ券を引き当て、残念賞のティッシュしかもらえない。ということをやってるのと同じだ(昔、バイトしていた先でこれをやっていた。テレビは全くないのに、「3000円お買い上げごとに、抽選で一等賞品大型テレビ」と唄って購買意欲を誘い、実際には元手百円ちょっとのエコバックしか配っていなかった。)
公正性などあったものではない。
財源は国民の血税なのに。公序良俗に反する行為をする人間が一番儲かるようになってしまっている。
そして、なんとなく経済が廻った感じになると、政治家のお株が上がる。実際には公序良俗に反するビジネスモデルをそそのかしているだけなのに。
Go Toキャンペーンのお金を、コロナ第3波に備えて、医療関係につぎ込め、といいたい。