不動産競売 入札編|入札&開札
前回までのあらすじとして入札書へ入札金額も書き込まれたと思います。
今一度確認です。
「入札書に書いた、入札金額間違いないですか?」
「0」が一つ多くないですか?
しっかりと確認しましょう。
そして次のステップは入札です。
入札の手続きは、
1.裁判所の執行官室へ電話する
入札する競売物件の「事件番号」を伝えて取り下げになっていないか確認します。
と、いっても、この時に取り下げされてなくても開札までは取り下げができるので、入札後に取り下げになったと言うこともしばしばあります。
2..買受申し出保証額と呼ばれる保証金を銀行へ振込に行きます。
そちらで振込した際の明細が添付書面として必要になるのでしっかりと持ち帰りましょう。
3.入札書セットを作る。
入札書と入札者の身分を証明するため個人であれば住民票、法人であれば法人の謄本を入札書を入れる封筒の中に同封します。
それと、今回の保証金を預け入れた証明を専用の用紙へ貼り付けて併せて裁判所へ提出します。
提出方法は、「郵送」「持ち込み」どちらでも大丈夫です。
私は郵送を一度も利用したことがありません。
必ず裁判所へ持参して持ち込みをしていました。
そして、必ず、入札期限の最終日に入札をしていました。
これは、先ほど書いたのと同じでギリギリまで待つことで入札予定の競売物件が取り下げになっていないか?を確認して入札をするためです。
そして、すべての書類が整ったらいざ裁判所へ!!
裁判所へ着いたら、入札会場がありますので、そちらへ書類を提出します。
受付には執行官と事務方が座っていて、書類に不備がないかをチェックしてくれます。
持ち込みするのは、このチェック儲けられる利点もあります。
そして、チェックも問題なく終われば書類を提出して入札作業は終了です。
あとは、1週間後に行われる「開札日」まで、ハラハラドキドキの緊張を胸に過ごすだけです。
開札も同じく裁判所で行われるので、見学に行くことができます。
できる限り開札にも参加して頂くのをお勧めしています。
理由は?
ベスト3から読み上げられるので、自分が入札した競売物件が落札できた時に1番と2番の開きの金額がわかること。
これがわからずにただ1番で落札できたとしても2番目の方と大きく開いて落札していてはあまり喜ぶことができません。
他の落札されている方の名前や入札をされているライバルを知る。
今後落札していく上で誰がライバルになるのか?
それを知ることで入札金額の精度も変わってきます。
そして、最後にあなたの名前が読み上げられたら見事1番での落札となります。
そう、これでその競売物件はあなたのものとなりますが、、、、
まだ少し手続きがあるのでその話は次回にさせて頂きます。
※筆者の紹介
前職の会社で約2年半で競売物件60件程度の落札、占有者交渉、リフォームプランニング、売却を手掛ける。
勤め先の会社では強制執行をしなくても良いように占有者との交渉で対話を重ねる。結果、自身担当での強制執行は0件。現地調査、裁判所記録閲覧、3点資料の読み込みにより写真から占有者の性格等を読み込み、入札する、しないなどを選別する。反社会的勢力の所有が疑わしい物件を写真から判断。そして現地管理人へのヒアリングで確認すると的中するように至る。
やり方がわかれば簡単です。何か難しそうであったり、落札後のリスクが読めないため入札を躊躇される方も多くいらっしゃると思います。ですが、しっかりと注意点を抑えていけば何も難しくもなく参加できるので、安く買いたいとお考えの方は一度競売を考えてみてはいかがでしょう?
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