不動産競売入札シミュレーション 大阪地裁堺支部R4.10.27開札④
さて、今回取り上げるのは「一戸建て」をチョイス!
大阪地裁堺支部編
土地が1件・戸建てが5件・マンションが3件で、合計9件の開示です。
入札物件の期間は、
入札期間は10月12日~10月20日
開札期日は10月27日です。
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おすすめポイント(5段階評価)
★★☆☆☆
事件番号:令和04年(ケ)第23号
売却基準価額:1,770,000円
買受申出保証金:360,000円
買受可能価額:1,416,000円
3.土地
種別:土地
物件番号:3
所在地:富田林市高辺台一丁目
地目(登記):宅地
地目(現況):宅地一部公衆用道路
土地面積(登記):81.01m2
用途地域:第一種低層住居専用地域
建ぺい率:50%
容積率:100%
4.建物
種別:建物
物件番号:4
所在地:富田林市高辺台一丁目
種類(登記):居宅
構造(登記):木造瓦葺2階建
床面積(登記)
1階:38.88m2
2階:28.35m2
間取り:4DK
敷地利用権:所有権
占有者:債務者・所有者
築年月:昭和47年10月
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■ポイント■
★物件明細書より
3.買受人が負担することとなる他人の権利
【物件番号3、4】
なし
4.物件の占有状況等に関する特記事項より
【物件番号4】
本件所有者が占有している。
5.その他買受の参考となる事項より
なし
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★現況調査報告書より
1.建物所有者が本建物を住居(空家)として使用している。
2.目的土地の内、北側約12.9㎡については講習用道路の一部として、その余の部分については目的建物の敷地として利用されている。
3.西側には、目的建物の外壁と波板で囲われた空間(物置)が存在した。
4.一階玄関ホール及び2階洋室の天井に漏水跡が認められ、また、床には全般的に撓み、軋み、凹凸が感じられた。
※関係人の陳述等より
・債務者兼所有者より
1.目的建物は空家です。
※執行官の意見より
関係人の陳述、提示文書および立入調査の結果から、目的建物を住居として使用していた前所有者Aに相続が発生したことにより、相続人たる債務者兼所有者BがAの占有を承継しているものと認められる。
※間取り及び室内写真より
1.間取りは4DKとなっているようです。
2.室内には以前生活されていた様子が窺える荷物が見受けられます。
3.雨漏り跡の写真が数枚ついています。
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★評価書より
・最寄駅から約1000m。徒歩13分です。
・用途地域|市街化区域
・接面道路の状況|北側幅員約4m未舗装私道(42条1項5号)
・ライフライン|上水道、下水道すべてあり、ガスはプロパンガス
・経済的耐用年数|0年
・建築計画概要書・検査済証|建築確認申請は不明。
・建蔽率は超過していると判断される。
・基礎となる価格として約253万円が評価額として算出されています。
・評価人の算定した額がないため近隣相場より算出約5万円/月。年間で約60万円となります。
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【では、入札時のシミュレーションを見ていきましょう。】
計算式1【売却基準価額での計算】
60万円÷177万×100=33.89%(表面利回り)
計算式2【基礎価額での計算】
60万円÷253万×100=23.71%(表面利回り)
計算式3【計算式2より2割減で求める計算】
60万円÷202万×100=29.70%(表面利回り)
上記のようになりました。
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★入札時のポイント★
気になるのは雨漏りの状態です。
屋根の修繕費を考えるとそれなりに高額な改装費がかかるため、おおめに改装費がかかることを見込んで入札額を考える必要がある物件です。
また、同じ事件番号で堺市の物件が物件番号1.2で出ていますので、入札される方は物件番号の書き間違いがないようにご注意ください。
今回こちらの物件は入札相談を頂いているので、現地調査へ行く予定をしています。
現地調査を行いましたらまたご報告させて頂きます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~YouTubeちゃんねる
『不動産屋ちゃんねる』
こちらでも、色々と情報を配信しています。よければ、そちらもチャンネル登録の上、ご覧下さいませ🤗
https://youtu.be/2S-OcojXgTU
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不動産競売予備校開講!
令和4年9月より競売予備校が開講しました。
全6回のカリキュラムで1回5,500円。全コース受講で33,000円です。
① 不動産競売をご自身で入札手続きをされたい方向け
全6回 zoomにて開催 PM18時~20時00分
(講座1時間~1時間30分 質疑応答30分程度)
第1回9月10日(土) 「競売のことを知る」
第2回9月24日(土) 「3点セットの読み方」
第3回10月8日(土) 「裁判所の調査方法」
第4回10月29日(土) 「物件調査方法」
第5回11月12日(土) 「入札額の決め方」
第6回11月26日(土) 「落札後の手続き・占有者交渉」
② 不動産競売を活用した不動産投資を学ぶ
全6回 zoomにて開催 PM20時~22時00分
(講座1時間~1時間30分 質疑応答30分程度)
第1回9月16日(金)「選定する物件の見定め方」
第2回9月30日(金)「入札物件の近隣調査」
第3回10月14日(金)「入札物件の調査」
第4回10月28日(金)「裁判所の調査」
第5回11月18日(金)「入札額の決め方・収益計算の計算式」
第6回12月2日(金)「落札後の手続き」
ご参加方法は、メールでも、こちらのブログのコメント欄からもお申込み頂けます。お申込み頂けましたらお振込先のご案内を差し上げます。
お振込の確認が取れましたら、講義資料のご案内、zoomURLのご案内を
差し上げます。
単発参加もOK!気になる回があればお気軽にお問い合わせ下さいませ。
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※注意しましょう!
現在、入札する添付書類が増えています。
「陳述書」です。
せっかく調査して、振込して、提出する入札書です。
くれぐれも書き間違い、書き損じ、書き忘れなどがないように注意してください。
これから入札検討される方は、「陳述書」の添付気を付けて下さいね。
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※筆者の紹介
前職の会社で約2年半で競売物件60件程度の落札、占有者交渉、リフォームプランニング、売却を手掛ける。
現在は、自身でも入札をしています。
個人的に入札するのは、表面利回り20%以上の見込みがる物件のみです。
なので、ビギナー向けではありません。
これから不動産投資を始めたい、競売で購入したいとお考えの方はビギナー向けの物件から始められるのがよいでしょう。
個人的には1R,1Kタイプがお勧めです。収入は低くなりますが、マンション全体の管理を管理会社がしてくれるので、御自身の負担は少ないです。
勤め先の会社では強制執行をしなくても良いように占有者との交渉で対話を重ねる。結果、自身担当での強制執行は0件。現地調査、裁判所記録閲覧、3点資料の読み込みにより写真から占有者の性格等を読み込み、入札する、しないなどを選別する。反社会的勢力の所有が疑わしい物件を写真から判断。そして現地管理人へのヒアリングで確認すると的中するように至る。
やり方がわかれば簡単です。何か難しそうであったり、落札後のリスクが読めないため入札を躊躇される方も多くいらっしゃると思います。ですが、しっかりと注意点を抑えていけば何も難しくもなく参加できるので、安く買いたいとお考えの方は一度競売を考えてみてはいかがでしょう?
現在下記のホームページでも不動産競売投資のお話も書いています。
併せて読んで頂けたら幸いです。
https://www.fujimoto-toushi.com/