【敬愛するシリーズ】まもなくデビュー25周年!日本のボーカルグループのパイオニア「ゴスペラーズ」
ぼくが彼らと出会ったのは、たぶんぼくが小学生の頃だったと思います。
ぼくの地元・青森はフジテレビ系列のローカル局がなく「笑っていいとも!(以下いいとも)」が夕方5時から時差放送されていました。小学生が学校から帰ってくる時間にちょうど良かったわけですね。そこであるとき、学校帰りに見たいいとものとあるコーナーが、ちょっとしたお気に入りになるのです。
「じゃあなんと言っているのだ!?」というコーナー名だったと思います。有名なインスト曲(白鳥の湖とか、ゴッドファーザーとか)に歌詞をつけるとしたら?というお題に対して視聴者から寄せられた(深夜ラジオみたいなゆる〜い)ネタをゴスペラーズが極上のハーモニーで歌い上げる。という、なんともくだらない(褒め言葉)コーナーでありましたが、ぼくはこのコーナーが好きで「このお兄さんたち、面白いなー」と思っていたわけです。
それからしばらく経って、ぼくが高校生の頃にゴスペラーズは「永遠に」「ひとり」のロングヒットでブレイクします。そこでぼくも初めて、彼らのオリジナル曲を聴いたのですが、その瞬間はいいともで見ていたことも忘れてたし、なんならその後に「ニュースステーション」という番組のテーマ曲も担当していて、番組内で生歌を披露したのも見ていたのです。もっと早く、ちゃんと聴いておけばよかったと思って小さく後悔しましたが、これも何かの巡り合わせなんでしょうか。
ぼくが彼らにハマる決定打はテレビで放送されたライブ映像。歌は全編アカペラ、曲の合間にストーリーが展開していく構成のライブ(後に「シアトリカルスタイル」と称されます)が、当時演劇をやっていたぼくには究極にヒットだったのです。
その後、上京したぼくはいろんなご縁が重なって何度もゴスペラーズのツアーを見に行く機会に恵まれました(シアトリカルスタイルはまだ見れてないけれど……)。テレビで見るのもいいけど、ぼくはやっぱりライブのゴスペラーズが好きですね。彼ら自身もとてもステージを楽しんでいるのがわかるし、あの歌声をナマで聴くとシビれますよ。ぼくなんて聴きながら号泣して、ライブが終わったあとも客席から立ち上がれなくなったことがあるくらいです。
最近はライブにも行かなくなっていましたが、今年デビュー25周年ということで記念シングルを購入したりYoutubeに公開されたMVをチェックしたりして、すっかりテンションが上がっています。新曲「VOXers」、めっちゃいいですよ。
彼らが「ケンカアカペラ」と呼ぶこのアレンジ、5人でソロパートを歌い継ぎ、それに応じてコーラスのパートも変わっていく、ボーカルグループとしては珍しいスタイル。でもこれが彼らの強み。いつか出演していたトーク番組で「誰かが一歩引いてバランスを取るのではなく、全員で一歩前に出ることでバランスを取るタイプのグループ」と話していた通り、今も彼らはそれぞれが思い思いに自分をアピールしながら、メンバーたちと切磋琢磨しながら活動を続けているのだな、と思うのです。年齢を重ねても挑戦し続けるって、やっぱりかっこいいな。
そういえば、公式のYoutubeチャンネルでゴスペラーズの紹介動画が公開されているので最後にシェアしますね。彼らがどれだけ個性的かがわかっていただけると思います。個人的には「ゴスペラーズはアカペラだけじゃない!」というところをもっと広めたい!もっと知ってくれ!(笑)