なんとなく歩いていたら知らない人がいきなり投げつけてくるのがチャンスだったりする

もしもボールをパスしようと思った時、両手に荷物を持っている人と両手が空いている人がいたら、両手が空いている人にパスをしようと思いやすい。もしもボールをパスしようと思った時、スカートにヒールを履いた人とジャージにスニーカーを履いた人がいたら、ジャージにスニーカーを履いた人にパスをしようと思いやすい。もしもボールをパスしようと思った時、初心者と経験者がいたら、経験者にパスをしようと思いやすい。

チャンスというのは、受け取る体勢ができてるよ〜とアピールしておくのが大事だなあって思います。スカートにヒールを履いてボールください!って言っていてもなかなか投げてもらえないわけです。


さらにこれがいつどこで来るのかが分からない。なんとなく歩いていたら知らない人がいきなりボールを投げつけてくる時の方が多い。

「ちょっとそこの君ー!このボールキャッチしてくれないかなー!」

「え、えええ!今!?今ここでキャッチするの!?急だし誰だよ!」

みたいな感じ(笑)


周囲は同じようなことをしている同じような夢を持つライバルや同業者の方が多い。チャンスを投げてくれるのはライバルや同業者ではなく、自分とは違う場所で違うことをしている人です。だから突然で、予想外な人の方が多い。

そんなボールを圧倒的なセンスがあればどんなポーズでもキャッチできるかもしれませんが、それはほんの一握りの人だけです。なければ自分で着替えて練習して、いつでもキャッチできるポーズをしておくしかない。


さらにポーズができていても、キャッチしてみる勇気も必要。もしキャッチできたとしても結果が出るかどうかは分からないからです。

2021年の8月に開催した個展の話がやってきた時は、自分は絵も描けるし色んなプロジェクトの経験もありました。ポーズはほとんど整っていたわけです。でも完成させるためには半年から1年の時間が必要で、他に何かをしながらでは間に合わないためスケジュールを空ける必要がありました。なので私は他のスケジュールをなくして、個展だけに時間を注ぐと決めました。これはちょーーー不安です。今キャッチしているボールを何かの弾みで落としてしまったら手ぶらになってしまうんで。まあ何回か落としてドリブルしましたけど…(笑)


チャンスがいつどこから来るか分かっていたら、チャンスをキャッチしてみた先の結果も分かっていたらもっとたくさんの人たちがキャッチできているわけで、なかなか思い通りにはいきませんよね。だから面白いんだけど。

顔面キャッチしちゃったり、高すぎてジャンプしながらキャッチしたら着地に失敗したり、キャッチしたと思ったら全速力で走ってきたやつに掻っ攫われたりもありました。運やタイミングもあるからこそ、それ以外の部分ではキャッチできるようなポーズをしておきたいなあと。

本当のキャッチボールは苦手ですけどねー(笑)




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