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セルフプロデュースは一人二役

本番前日の2018年1月12日(金)、私は名古屋チームと共に、東京からはプロジェクトメンバーの一部がキティ伊豆スタジオ入りをしました。

2日前にバンドメンバーの1人がインフルエンザにかかるというアクシデントがありましたが、メンバーのおかげで無事に代役が見つかり迎えたこの日。1月は危険な季節ですね…(笑)

一発レコーディングをするためには、解決しなければならない問題がたくさんありました。


レコーディングを体感してもらうために。

通常のレコーディングは一楽器ずつ別々に録り重ねていくため、レコーディングしている音を聞くためのヘッドホンの台数はそんなにありません。しかし、今回は全ての楽器を同時にレコーディングする上に、お客様にもアーティストと同じ音を同じ空間で聞いてもらいたかったため、外部からヘッドホンとミキサーをレンタル!バランスの調整もできる本格的なやつです。キティ伊豆スタジオにとっても初めての試みでした。


全員が同じ空間をシェアするために。

ライブ感を大事にするために、バンドメンバー全員が同じ空間でレコーディングすることにもこだわりました。しかし、ケーブルで直接繋ぎレコーディングするライン録りのギター・ベース・キーボードは大丈夫なのですが、生鳴りをマイクで拾ってレコーディングするドラムとボーカルの音被りが問題でした。ボーカルにドラムの音が乗って聞こえづらくなってしまうかもしれない…。そのリスクを考えると、ドラムだけ別ブースにするか前日まで悩みに悩みました。でも、綺麗に録ることよりも目線や空気をシェアできるライブ感を優先し、全員が同じブースでレコーディングすることにしました。

※少しでも音を遮断するために壁を作ってみたの図(却下しました笑)。


大ベテランのエンジニアチームの皆さんのおかげでヘッドホンの全回線を繋ぐことができ、そして音被りの心配もなく驚くほど綺麗に録れました。

レコーディングエンジニア:音楽的なバランスや音色をコントロールして、より良いサウンドで楽曲の味を引き出し、リスナーに届く作品に仕上げていくいわば音の職人。音楽の知識や素養、機材の使い方だけではなく、最低限の電気工学や音響工学などの専門技術も必要とされる。


MVも同時に一発録りをします。


最終ミーティング。


自分を分ける。

ステージ上でパフォーマンスする藤森愛と、その藤森愛をセルフプロデュースする私は、完全に別の存在として意識しています。今回のプロジェクトをやりたいって言ったのが藤森愛で、それを実現に向けて動くのは私、みたいな一人二役な感覚です。藤森愛でいる時は何も恐れずどんなことでもできる。等身大ではないからできることがあります。

セルフプロデュースの私から藤森愛へ切り替え、いよいよ本番です!


藤森愛 Official Website

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