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自分らしさとは、自分らしくないものを捨てる勇気

誰だって表現活動をしていたら「自分らしさ」を出したいもの。でも、そもそもその「自分らしさ」が何なのか分からない時ってありますよね。

誰しもきっと初めは「自分らしさ」をちゃんと持っていたと思うんです。でも社会的動物である私たち人間は、生きていくうちに同じでなければならないと思い込み、「自分らしさ」を社会の中では生きづらくする良くないものとして無意識のうちにしまい込んでいると感じます。また、生まれてから24時間ずっと自分と付き合っているがゆえに「自分らしさ」は当たり前になってしまい、大したことがないものとして片付けてしまっている。

今回はそんな固定概念を崩して、私が自分らしさを引き出すためにやった4つのポイントを書いておきたいと思います。


1.コピーする

いきなりオリジナリティーを出そうとする前に、まず最初は誰かのコピーをします。型がないのに型破りなことをしても、それはただの型なしになってしまうからです。


2.不得意なことをやめる

コピーをしていくと、練習しても上手くできない不得意なことが出てきますよね。ある程度やってみた上でこれは自分に向いてないなと感じる部分があれば、それは思い切ってばっさり切ってしまいます。ここで向いていない自分を責めるのではなく、不得意なことが分かったとポジティブに捉えるのが重要です。

「自分らしさ」というのは、言い方を変えれば自分らしくないものを削ぎ落とした状態です。学校の通知表のようについ満点を取りたくなってしまいますが、それではいつまでも得意なことに時間を注げません。得意なことをやっている人は、同時に不得意なことはやらないと決めている人だと思っています。


3.土俵をずらす

どんなに綺麗に咲いた花でも、お花畑に並んでしまえば綺麗に咲いていて当たり前だと思われてしまいます。お花畑の中にある一輪の花を見つけてもらうよりも、草原で咲いた方が目立ちます。

自分が今いる土俵で似たようなライバルがたくさんいるのならその土俵でさらに磨き上げるよりも、少し横に土俵をずらすことで「自分らしさ」が際立つことがあります。遠く離れたサハラ砂漠だと枯れてしまうので、少し横というのがポイントです。家電量販店ではアップルストアーだけが他のスマホと混同に並ばず、空間を分けて展開していますよね。


4.コンプレックスを活用する

自分自身が嫌いなところはつい隠してしまいますが、その前になぜ嫌いなのか…。それは「みんなと違うから」だと思います。自分だけがおかしいと思っているそれこそが、実は1番の「自分らしさ」です。

計画しないとできない自分が嫌だ、動画よりも文字じゃないと理解できない自分が嫌だのように、私自身も色んなコンプレックスがありました。でもそれが「自分らしさ」だと気づけてからは、計画を立てて長期的なプロジェクトをやったり、文字を表現の一つにしたりして活動の幅を広げています。

生まれた時から24時間ずっと自分が持っているコンプレックスこそが、練習する必要もない、補う必要もない、誰かが欲しがっても手に入らない「自分らしさ」です。


つまり「自分らしさ」というのは、後から無理矢理作り出すものではなく、同じでなければならない、生きづらくするから良くない、大したことがないと言って固定概念で付け足してしまったのを自分から引き算をしていくことだと思っています。ついあれもこれもと足し算しがちですが、足せば足すほど見えづらくなってしまうことも。

「自分らしさ」は自分らしくないものを捨てる勇気の中に。





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