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和えて活きて価値になる。「あうん式着想法」のススメ

こんにちは、藤本です。

私の仕事は、考えることが主な仕事です。
仕事では、経営、事業、製品開発、営業、広報など、さまざまなところで企画をすることが多く、アイデアを出すことにはウェイトが割かれています。

また、自社の仕事だけでなく、外部の方から事業や製品、企業なんかへのアドバイスを求められることも多く、普段と違うことで、アイデアを出さないといけない場面によく出くわします。

アイデアを出すというのは中々大変というのは、どんな方でも共感いただける部分かと思います。

会社を創業する前の2002年頃ですが、パワードウェア事業についてパナソニックの経営企画の方や経営コンサルタントの方と、事業内容についてブラッシュアップを行っている期間がありました。

ブラッシュアップというよりも、野球の100本ノックを受けているような印象で、ありとあらゆる角度からの質問を受け続けることがありました。

余談ですが、その当時の一日は、こんな感じでした。とんでもなくハードな一日で、深夜の大浴場で頭の整理をするのが、妙に気持ちよかったという記憶しか残っていません。

8時       事業企画の進捗説明
9時~12時   MBAのエッセンス研修
13時~22時  事業企画のブラッシュアップ
22時~25時  事業企画書見直し(オフィスや寮で)
25時~26時  寮の大浴場でぼんやり
8時       事業企画の進捗説明
以下、繰り返し。

とにかく、アイデアを出さないといけなくて、基本的なところではパワードウェアの用途を次の日までに最低100個とか考えてみたり、物量とスピードが求められてました。(もちろん、質もですが。)

そんなとき、私は組み合わせで考えるという方法を多用します。

アイデアを出すときに、何もないところからアイデアが生まれることは絶対にないと思っています。必ず、既知の知識や経験がきっかけとして存在します。

私の場合は、この知識Aに別の知識Bを掛け合わせる方法を多用します。この時、AとBの距離感のようなものが大きいほどインパクトは大きくなると感じています。

実際に、「人と機械」、「ロボットを着る」、「あ-と-うん」など、ATOUNにまつわる言葉の多くは対比となるような言葉の組み合わせから新しい価値を表現していることが多いです。

そういえば、以前紹介したATOUNの社屋もそんな視点で説明できますね。
瓦屋根で平屋の建物の中に最先端技術のパワードスーツやパワードウェアが並ぶ景色は、その所在地が古都奈良ということも含め、組み合わせで新たな価値が生まれています。
1300年以上の歴史を持つ古都との距離感を考えると、世界でも類を見ないギャップと誇れるのかも!?

ドウダンツツジ

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このように、私の考え方や、ATOUNのプロジェクトには、あうんの組み合わせで和えて活かしたものがたくさんあります。

ATOUNの顧問編集者としてアドバイザーをしてもらっている松永光弘さんに、この考え方は弁証法的な考え方だと教えてもらいました。

彼は、トップクリエーターのデザインや広告の本を20年間つくってきた編集家です。私とは、10代を同じ学校で過ごした仲で、そろそろ”リ・ブランディング”をしたいと思っていた2014年ごろから相談に乗ってもらっています。

助けてもらいはじめた2016年ごろに顧問編集者という言葉は聞いたことがありませんでしたので、ATOUNは、顧問編集者という役職を初めて置いた会社なのかもしれないですね。ということは、松永くんが、顧問編集者のパイオニアになりますね。

言い過ぎか。

さて、弁証法的な方法という話にもどると、正(テーゼ)と反(アンチテーゼ)を和えて、合(ジンテーゼ)になる。

2つのコトを和えて活かして価値をつくる、「あうん式着想法」

なるほど、作業支援で考えてみると、手作業は現場作業1.0、簡易道具を使って現場作業2.0、パワードウェアATOUN MODEL Y+koteを使うと現場作業3.0となります。

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こんな感じでアイデアをどんどん広げていっております。距離感のあるコトを2つ和えて新しい価値に活かす、あうん式着想法は、個人の価値創造でも使いやすい着想法ですので、ぜひいろいろと試していただければと思います。

最後に、顧問編集者の松永光弘さんがもっと広く深く編集について書いているので、ご参考に。



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