インデックス投資で大切な事――対話篇風に .003

はな:こんばんフラワー。はなです。たまにブログでやってた会話劇スタイルで気楽にお送り、という事で今回も夕貴さんに登場してもらいましょう。
夕貴:対話篇の方がライトっていうのは、小説書く人間の発想だね。
は:そうなんです。どうしても自分一人だと文章が堅苦しくなりがちに。
夕:そういえば記事書く時、文体や語調に苦労してたっけ。
は:イエス。というワケで今回のテーマは「我々は五条悟ではないので、クロロ・ルシルフルのマインドを目指せ!」です。
夕:いきなり変な方向に飛んだけど大丈夫?
は:インデックス積立に重要な事は、目標設定した金額を一定期間以上ぶれずに続ける事、この指令を鬼のように守る事が鉄則。
夕:まぁ旅団の団長は人質になっても死が隣にある達観ぶりだったけど。
は:そもそもインデックス投資って市場平均のリターンを得るものなので、売買を頻繁にしない事で低コスト運用出来る、超お買い得パックなの。
夕:投資信託を一括りにしてる意見が散見されるから、アクティヴ・ファンドと区別して理解するのが出発点なんだよね。
は:はい。売り買いするだけコストが高く付く、これが大前提です。最近の手数料無料トレンドでも、基本的にトレーディングしない方が成績が良いと出てますし。
夕:「敗者のゲーム」には「1円を笑うものは1円に泣く」ともあるね。
は:インデックス投資はドリームチームとも。代表チームですね。
夕:じゃあ一つ一つ見ていこうか。論拠にする種本は「敗者のゲーム」「ウォール街のランダム・ウォーカー」でお届けするよ。


タイミング投資は難易度激ムズ

は:タイミングを計った投資は無理ゲーという話からいきましょうか。
夕:ベスト10日を逃すだけで、平均リターンが11.4%から9.4%に低下するとあるね。S&P 500を20年間で見ると、トータルリターンのほとんどをベスト35日に達成、それがいつか前もって予測出来ないに決まってるよ。上昇タイミングを「稲妻が輝く瞬間」ってしたのもカッコイイネーミング。
は:72年間のベスト5日を逃すと複利で50%損するんですって。過去112年の超長期スパンなら、その間10日を逃すだけで利益の2/3を失う衝撃データ。
夕:バイ・アンド・ホールド戦略が如何に重要か分かるね。どんな時も相場に居合わせていないと、上げ相場の恩恵を享受出来ないっていう。
は:売り買いするとその分損する人が多いのもそうですね。デイトレーダーは1%も勝ってないし、アクティヴ・ファンドは生き残ってる中でわずか2%しか長期で市場平均以上になれてないとか。
夕:淘汰されたファンドがほとんどだから、生存しててもそんなに少ないんじゃ前もってどれが勝つか誰も判断出来ないし、税金やコスト考えると割に合わない。1970年には358本だったファンドが、2017年まで生きながらえたファンドは78本にまで減る。280本は途中で消滅したし、現在はそれより沢山あるのが闇が深いというか。
は:そうなんですよねぇ。「平均への回帰」という統計学の話も絡んでくるので、常に勝ち続ける事はファンダメンタルズで挑んでもほぼ不可能とマルキール教授はエビデンス出して説明してます。

効率化していく市場と人間心理の誤り

夕:平均への回帰はPERに関連するのかな。投機やりたい人には無縁と最初にお断りしてて、効率化市場の矛盾に対する唯一解くらいの圧感じるかも。
は:行き過ぎた期待はやがて適性に修正される。複利や長期間の運用なら、手数料はアホほど掛かる。不必要なお金は節約したいのが人情なのです。
夕:勝ってるファンドに乗り換え戦略も合計コストが物凄いんだってね。20年間でインデックス・ファンドのリターンは全米アクティヴ投信の90%を上回ってるって、それだけ長期にわたって効率化したアメリカ市場に勝ち続けるのは難しい。
は:しかも機関投資家が運用のほとんどを占めてるらしいですからね。まぁ日本の株式市場はそこまで先進的じゃないと思うので、まだ何となくファンダメンタルズの方がある程度成功しそうな気もするんですけど。
夕:問題は日本国内でも日経平均やTOPIXに勝てるかだね。
は:そこが問題の根幹ですね。結局指数を上回るのがそんなに困難なら、しんどい分析止めて指数でええやんって話に。まぁ今の所日々努力してるとは言っても、引き寄せの法則みたいなオカルト的発想で、はな自身のパフォーマンスは公開してないんですけどね。新NISAから参入したニワカですし。
夕:短期の成績だけでは何の裏付けもないし、現実にはなちゃんがトライ&エラーを繰り返して、トレードじゃない手法ならいけるのか計測実験中だもんね。はなちゃん的にはチャート分析は全くアテにならないどころか、ロウソク足を見て唸っててもしょうがないって見解なんだっけ。
は:わたしの肌感覚では、dメニューの明日この銘柄が上げ下げどっちか当てたらdポイント貰えるゲームが、全っ然平均正答率以下の外しまくり絶賛継続中なのも、あーこれこっちの才能無いわと早々にテクニカルは諦めた理由だったり。
夕:はなちゃんのジンクスはまだあって、コンピュータ相手のじゃんけんに異様に弱いのも追加だ。
は:悪運バフが永続するネガティヴ人間・・・・・・。
夕:でもこれと反対の理由で、個別銘柄に直感で投資すると危険なんでしょう。本能の逆を行け!って格言があるじゃない。
は:損失回避効果とか、感情的になって自分ルールを破ったり、ついつい値上がり時に利確したくなったりですね。
夕:「安く買って高く売る」の逆で「高く買って安く売る」にほとんどがなってしまう悲劇。ビッグデータによって、如何に人間の心理が数学と逆行するか丸裸に・・・・・・。
は:アクティヴ・ファンドのマネジャーが厳選した銘柄群と、ダーツで適当に決めた銘柄群が、日によって結果が変わるって笑い話もありますよ。
夕:その日の相場でアナリストの分析も変わるなら、短期的な相場の未来すら読んで動くのが難易度激辛だものね。ランダムに選んだものと大差なく、指数にも安定的に勝てないなら、高い手数料の魔力が切れちゃう。
は:マルキール教授の「ウォール街のランダム・ウォーカー」には、耳より話からは遠ざかれとあるので、「今この○○が熱い!」みたいな見出しを疑い99.99くらいで冷静に判断しないとです。
夕:トレンドに乗っかるのは危険が伴うって話は、詐欺の被害防止にも繋がるかな。同じようにファイナンシャルプランナーに相談するのとか、ラップ口座に手数料払うのもご法度らしいし。
は:ロボアド推してたり、信用取引は怖くないよと証券会社のYouTubeチャンネルで宣伝してたり・・・・・・。
夕:バフェットさんの名言に「誰もが早く金持ちになりたがるが、ゆっくり金持ちになりたがる人は少ない」と、何故あなたの投資方法を世間の人が真似しないのか聞かれた時に答えた話、凄く身につまされるよね。
は:バフェットさんは集中投資の人でアクティヴィストでもあったみたいだから例外的ですけど、個別銘柄の場合一般投資家も分散を意外にやってないパターンが多いみたいですね。
夕:成長投資枠に年初一括とか話題になってたねぇ。
は:わたしみたいな貧乏人はそもそも資金力がないから、チマチマやるのがしかないんですね。それにめっちゃビビりですから、ギャンブルみたいにのるかそるかとか基本嫌いなんで
夕:まず教科書からって以外と知られてないから。
は:そんなアナタに「独学大全」! 辞書として使える本は使い方次第。
夕:基礎スキルがないと応用までたどり着かないから、有用な情報かの判別に困るのはホントそう。間違ったトレーニングじゃ成長しないから、学習も諸刃の剣だけど。

習いながら慣れろ、慣れながら習え

夕:そういえばはなちゃん、野球に喩えてたよね。ドラフト指名は幅広く色んな可能性に投資する、本命がダメだった時の保険は必要みたいな。
は:ですです。超人にもなれなければ、予言者でもない凡人は、当たり前の事をゆっくり時間掛けてやるだけ。
夕:そこで五条先生?
は:はい。しかもそういうカリスマみたいな投資家の成績も、アメリカでは過去の成績が今後も再現性あるかというと、データ上怪しいらしいです。
夕:そこで平穏を心掛けながら「雨ニモ負ケズ」的精神で、株価の上下やSNSのパニックに乱されないよう距離感大事に、コツコツ同じ値段積み立てていくって話に着地するワケか。地道に納得するまで計算すれば、過度に感情のまま運用するリスクを減らせるね。
は:アタラクシアなの!
夕:練を怠らず、中級者になったと勘違いせず、成功は運が良かったと思う方がまだ火傷しないかも。練・纏・絶の基本が出来てないと発も何もない。
は:勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし。リスキーダイス振り続けたら絶対ヤバイ。
夕:HUNTER×HUNTERに加えてノムさんだ。まぁでも選手の成績に当て嵌めても面白いかな。山本昌さんが初勝利上げた時に200勝到達する事予想した人なんて皆無だっただろうし。
は:インデックスってある意味で、18頭立レースで全部入ったボックスを100円で買うとどれか当たってしかも倍率も平均は取れる奇蹟的な発明ですからね。長期でやってたら絶対ハズレを引かない。
夕:語弊のある言い方だなぁ。暴落や下落相場で売っちゃうとダメだから、その比喩は不適当だと思うよ。期間によってはトータルリターンがマイナスにもなるし。
は:すみません適当言いました。でも今相場が過熱してるから、S&P 500の積立額減らそうかなと考えるのも悪手なんですよね。暴落後、超長期視点で回腹するとも限らないきな臭い情勢ですけど。
夕:はなちゃんが実際やろうとしてた失敗だ。
は:ぶっちゃけるとそうでした。この二冊をパラパラ読み直しててハッとなったんでマジ感謝なのです。それで逆に下落か暴落するかもと前もって心の準備するようにはなりました。

インデックスの種類

夕:新興国にもインデックスで分散投資するべしと書いてるね。
は:米国だけでは分散になっていない、という最近のS&P 500最強説に真っ向刃向かう論が「ウォール街のランダム・ウォーカー」で主張されてます。
夕:「敗者のゲーム」のチャールズ・エリス先生は株式100%派、バートン・マルキール先生は実は結構細かいポートフォリオ戦略をアメリカ人向けに解説してる。オール・カントリー派っぽい理屈とも取れるよ。
は:両者に共通する事は、出来るだけ税負担を減らす点ですかね。401(k)っていう年金の部分は共通してて、マルキール教授はリバランスの重要性、不動産や債権など状況に応じて考えるべしという側面もあるのかな。インデックスを長期保有していれ支払う税金を先送り出来るっていうのは、日本人ならNISA口座のポートフォリオをどう組むかに近いかもです。
夕:「ウォール街のランダム・ウォーカー」では、より市場全体をカヴァーしたインデックス・ファンドを推奨してるね。インデックス運用とはS&P 500だという認識が広まってる事にツッコミ入れてるページがあったはず。
は:VTIが筆頭格ですかね。超長期では小型株が大型株よりパフォーマンスが良かったとか。
夕:過去90年間データから小型株ポートフォリオは年平均12%以上のリターンで、S&P 500に含まれてる大型株のリターンは約10%だったってやつ。
は:それを「トータル・ストック・マーケット」と呼ぶから、ヴァンガードが出してるのは通称VTIなんでしたっけ。
夕:そうだね。複利計算で使われる「72の法則」とか、下がったら買い増すという戦略は悪手だとか、色んな基本が書かれてるから、この二冊は永久保存版の教科書だと思う。
は:まだまだ日本にはアメリカほど低コストで、包括的な市場に投資するインデックス・ファンドは少ないので、この辺改善されて欲しいです。
夕:はなちゃんずっと文句言ってるもんね。なんで日本市場の指数の信託報酬がアメリカのより高いんだって。というかそもそも指数がちゃんと整備されてない節も。
は:多分、2028年までに東証改革でTOPIXの銘柄数を徐々に減らす予定らしいので、その辺の整理もちゃんとやってくれるなら、日本の株式市場も本当の意味で資本主義の仕組みになるんじゃないかなぁ。
夕:第一弾の改革が時価総額の低い企業が除外されて、26年からの第二弾は更に改革でふるい落とされるから、もうその辺の物色が始まってるとか。そもそも今までの上場基準が緩すぎたって話も出てるね。日本の規模で4000社近くは多すぎるって。
は:アメリカほど市場全体をカヴァーするETFとかやる意味がないんでしょうね。出る杭は打たれる社会ですし。

エネルギーと環境

夕:持ち合い解消も今後の改良に影響与えるか注目。
は:でも日本市場ってテック関連のみの上昇相場じゃなさそうだから、逆に何かしら期待はあるんですよね。
夕:話を戻すと、「ウォール街のランダム・ウォーカー」ではレバレッジをかけた「コール・オプション」なども批判してるよね。
は:こういうのがバブルを生むと「チューリップ・バブル」の例で説明してくれてますね。
夕:よくある説明では、下がった後すぐ反発して上げ下げを繰り返すと、その動きに慣れてバブル崩壊しても逃げられないデメリットがあるというね。
は:バフェットさんもカジノ的になってると批判してましたっけ。
夕:しかも期限が来たら消失する架空の取引。それが今の相場が抱えるリスクと過去のオプション取引は似ていると、権威が言ってるんだからね。
は:怖いなぁ。くわばらくわばら。
夕:しかも一部の銘柄に集中するから、他を売って投機的な買いが増える。
は:ミーム株的な動きですね。ITバブルの時と今は違うと言われるけど、いつか来た道を何度も繰り返すんでしょうね。
夕:企業が付加価値の高い製品を作っていても、業績以上に買われすぎてると「平均への回帰」を思い出せば、どこかでその分が調整されるだろうし。
は:NVIDIAや生成AIブームは、そこからマネタイズする企業がどれだけ成長するか、また電力や材料調達の面から、期待が萎んでいかないか心配。
夕:はなちゃんは水不足を心配してるんだっけ。気候変動のリスクを皆舐めすぎてるけど、環境団体の過激派が足枷になってる現状はマズいと中立の立場かな?
は:はい大体は。でも素人目では結構悲観的かも。それに経済の専門家はAI研究のプロじゃないので、ハルシネーション問題や規制法案の動きをどれくらい織り込んでるのか疑問ですし、電力需要が増すと余計に温室効果ガス排出量は増大する点も懸念材料。下手一般人より知識ない人も多いかも、と門外漢から見ても不安が。
夕:この手のものって何十年も研究費を投下して、全然成果ナシから突然ブレイクスルーに達したりするし、ディープラーニングやアルゴリズムの抽出からジャンプするにはまだま眉唾かなぁ。だからテラパワーは水冷式じゃなくナトリウム冷却式を開発したり、濃縮ウラン使用で100年ほど燃料交換不要みたいにクリーンな原発にビル・ゲイツ氏らが投資してるんだからね。
は:レントゲン画像から病巣を発見する画像認識、物分かりの悪い生徒に嫌な顔一つしないで根気良く丁寧に説明を続ける教育支援、デバッガーなどの退屈な作業みたいに役立つ側面はこれから出て来るとは思いますけど、もう五年十年は一般的な仕事には簡単に導入出来ないでしょうね。
夕:グラフ作成やビッグデータ分析に近い活用がもう少し身近になる利点はあるんだけど、自然言語処理をミスなくやるには発展途上って所かな。
は:それで電気料金高騰したり、停電みたいな不便が起こると、市民社会に受け入れてはもらえないと思いますが。どうなりますかね。

歴史の教訓、またはバズワードやトレンドとの距離を健全に

夕:大分話が逸れたし、最後にドルコスト平均法の話で終わりにしようか。
は:オッケーです。ずっと一定期間一定額買い続ける王道ですよね。
夕:うん。理論上は期初にまとめて投資する方がリターンは最大化出来るらしいんだけど、これの論拠は右肩上がりの相場ではドルコスト平均法はマイナスに働き、下落時やタイミングを考えずに少ない積立額では有効って点。
は:NISA年初一括民なの。貧乏人には無縁な戦法なの・・・・・・。
夕:まぁそう拗ねない。「ウォール街のランダム・ウォーカー」にはバフェットさんの秀逸な比喩が紹介されてるね。
は:ハンバーガーを買う消費者なら、牛肉の値段は高い方がいいですか。
夕:そうそう。それで今後五年間貯蓄し続ける予定で、且つそれを投資すると仮定して、株価は高い方がいいですかという話。何故逆の答えを出すのか明解な設問。
は:株価が上がって喜ぶのは、今から売るつもりの人だけって面白いです。
夕:ハンバーガーが値上がりして喜ぶ消費者はいるだろうか。
は:そして次に、自分の収入・資産に応じてリスク許容度が違う点。
夕:リスクに対する選好と許容度の区別とも。人生設計やライフステージの変化も個々の環境は異なるだろうし。
は:インデックス投資は忍耐力が大事という言い方は、SNSで使われる「握力」よりわたしは納得しやすいと思いました。
夕:暴落してから回腹まで長い間ジッと我慢する忍耐力、もしくは自制心。
は:右肩上がりのグラフは害悪ですよね。ジグザグに動きながら、年ベースで下落し続ける相場も歴史を振り返れば幾らでもありますし。
夕:ウォーレン・バフェットさんと会社の幹部の賭けの逸話も面白いから、一応紹介しとこうか。
は:お願いします。
夕:2017年までの10年間でS&P 500を上回る成績を残すヘッジ・ファンドを五つあげられるだろうか、そんなファンドは存在しない方に賭けるとバフェットさんが言うと。
は:S&P 500の平均上昇率が7.1%
夕:それに対して五本のファンドの平均上昇率が2.2%ぽっち。
は:マルキール先生は、成功者の成功体験は生存者バイアスだから、仮想通貨なんかも素人が近寄ってはいけないと言ってるし、安全に平均相当のリターンだけでも時間を味方につければ複利で膨大になる事を、丁寧に検討して論証してくれてますね。
夕:個人投資家に美味しい話が回ってくるはずないから、IPOも無視決め込んだ方がいいと辛辣だもんなぁ。機関投資家や有力なコネ持ってる人に回った後の残りカスを掴まされるなんて酷いよ。
は:アクティヴ運用やそっち側の人は、結構都合のいいデータの出し方してきますから・・・・・・。
夕:はなちゃんが毎回専門家が訳知り顔でペラペラ商品薦めるのに怒りまくってるやつだ。
は:それからネットの煽りも見ないか、またプロトコル会話でなんか言ってるなくらいの温度で眺めないと、一々真に受けてたらグチャグチャですよ。
夕:「靴磨き」「機会損失」みたいな単語は事あるごとに乱発されてるよ。
は:だから団長みたいに頭が死んでも大丈夫なように分散させるのが正解なんですよ。ホームランの数や防御率を競ってるんじゃなくて、チームの優勝が一番なのと一緒だと思ってます。それでも熱くなってると気づいたら、判断を保留する。
夕:バフェットさんの金言に凄く影響されてるはなちゃん出た。バフェットさんも野球の喩えしてたなぁ。株式市場に見送り三振はないので、お休みの期間を設けてもいいと。確信がないのに流れに雰囲気で乗ってポジション持つ事ほど危ないのは当然だけど、横並び主義だと難しいかも。
は:個人的にはコアサテライト戦略を推してるんですけど、これは日本国内の会社だけに限定すべきですね。
夕:おー。チャートだけ見るとか、PERやPBRの形式的な基準だけで買いか決めちゃダメという最終コーナーにきたかな。
は:そうなのです。投資信託もレーティングは無意味とマルキール先生が書いてたのと同様に、証券会社のホームページに乗ってる評価点数も鵜呑みにすると痛い目見ちゃうから気をつけましょう。
夕:基本法則にリスクとリターンは正比例するとあり、総リターンがマイナスの時でもリスクを取って保有し続ければ、インデックス・ファンドは年平均10%ほど成長する。
は:「トレーディングは総じて有害」、「投資家は支払う分が少ないほど得をする」なんて言葉をヴァンガード創始者が発言してるみたいです。
夕:そのためにコツコツ勉強して、インデックス投資を骨子に据える解像度を上げていきたい所。トレーダーに憧れても本当に一握りしか成功しない。あ、やっぱり五条悟じゃない凡人は、五条悟と同じになれないって結論だ。
は:はい。バトル漫画に修行編は付き物。「ローマは一日にして成らず」、「千里の道も一歩から」、「急がば回れ」。大多数の人が天才や特殊スキルの持ち主ではないので、過信が徒になる前に基本に戻るのじゃ。
夕:サイヤ人じゃなくても天下一武道会に出るなら、特訓はすると。試験対策するのと同じくらい、お金だけじゃなく経済の勉強が大事だね。
は:過剰を警戒せよ、なのです。慢心と油断も禁物。旨味のある情報は全て疑い、個別の運用する時は自分すらあまり信用しないくらいで。
夕:出ました、はなちゃん大好きな空の思想。それかデカルト?
は:大雑把に解釈すると中庸とも言えます。
夕:まぁ、大谷さんでもイチローさんでも藤井先生でも、最初から無理と思ってやってないから。
は:高く実現困難な目標だけを立てると挫折する、って話は有名ですね。
夕:スモール・ステップアップ大事。
は:無理なくちょびちょびやるのが独学の肝ですね。ビスケ師匠に鍛えられたゴンとキルアも基礎の反復させられてた記憶。
夕:まぁそんな感じで、いつも通りはなちゃんは比較的真面目にやってしまうのでした。伝わってると幸いです。
は:それではまた。早く柔軟になりたーい(?)。波紋の呼吸と念能力だー。

note作成しました。ブログやカクヨムやらあちこちに統一せずマイペースにやっていきます。小説投稿はカクヨムベースなので、何かの感想とかをnoteとブログ使い分けてみようかなと。