タイムテーブル
ちょっとだけ富士山が見えるという位置で撮ってみました。街中のこのような何気ない景色が好きですね。
先日、テレビを見ていた時に、ある一流料理人さんの話が心に残りました。
「自信をもって提供できないと美味しいものが出来ないのは当たり前。だから一つ一つの準備を手を抜かずにやるんだ」と。
営業のコンサルティング会社に在籍していた時には、営業の事前準備がとても大切で、そこを怠ると徹底的に上司から厳しく指導されました。準備というのは、主に商談場面のことを指しますが、マーケティング場面も含めての準備も必要になります。広い視野で見れるようなトータルな準備の力ですね。
1つの分野で何かを極めていく人や尊敬できる人というのは、たいてい、準備に手を抜くことはしていません。そういった姿勢は見習って私も実践する必要のあるものだと思います。
最近、研修の準備をするにあたって、「タイムテーブル」を作るようにし始めました。もともとは、オンライン研修を受託した先の研修会社から依頼されて始めたものですが、それを作成するようになってから、頭で思い描いていたタイムテーブルが可視化され、進行や内容の適切さを考えて研修をやろうというスイッチが入りました。
ある程度話す時間を決めていても、最後が押し気味になるような事態は避けたくて、「あまり内容を盛り込まない、余裕を持ったタイムテーブル」「ワークで気づき、話してもらう研修」という2つのポイントに軸を置くようにしています。もちろん、顧客あっての研修です。顧客の課題解決優先で組み立てをしています。決して手段、手法にとらわれ過ぎないように。
タイムテーブルを作成するようになってからは研修の全体が見えるようになり、気づかなかったポイントにも気づくようになれました。組み立てた通りになるのがベストですが、仮にその通りにならずとも、自分の立ち位置や伝えたい内容が明確になり、なぜ研修をやるのか、というその意味を考えて実践できるようになってきました。ただ、もっともっと視野を広げて自身の研修の内容やインストラクションを磨いていかないとなぁという思いです。特に研修のデザイン力をさらに高める必要があります。それによって、特徴を表現できるようになります。
まだまだステップアップ、ブラッシュアップしていく余地があります。余地がありますが、自信をもって楽しくやれているのが研修の仕事です。もともとは自信がない人間だけど、自信があるのは相手へ提供する専門家としての知です。それを研修で表現できるようにすることが、可能性を拡げるサポートになりますね。