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ものづくり企業に育ててもらった私
昔から神の街、いや、「紙のまち」として、「製造業のまち」として発展した故郷の静岡県富士市。富士市に戻って会社を立ち上げて6年。近年は地域のイベントに行くだけの時間を割けなかったのですが、先日、製造業についての研修を受講したこともあって、様子を見に出かけてきました。画像にある「ものづくり交流フェア2025」です。
一時期、富士は製紙業の業績不振のせいもあって、元気のない街という印象が強かったのですが、近年は、コロナ禍を経験したせいなのか、除菌のニーズや紙へのニーズも高まって、関連する製品の需要が増えて、製紙業の勢いも再び出てきたような感じがします。フェアでは、市内に工場を構える製紙会社の出展が目立っていたように思います。各社の製品サンプルの配付や、様々な製品を知っていただくためのイベントやワークショップをされていて、製紙会社の勢いを感じました。フェアの会場を回っていても、紙にかかわるものを多くいただきました。
また、製紙会社以外にも、バイオマス素材として注目されているCNF(セルロースナノファイバー)にかかわる取り組みをしている企業や、自動車関連企業、環境に関わるビジネスをしている企業、そして、産学官連携の観点からか、高校や大学などの学校や地域の中小企業を支援する団体の参加も多かったように思います。その他、子どもたちの学びを促進するイベントや就活に関わる取り組みなど、様々な人がものづくりの魅力を感じる機会があったと思います。
私の父は、富士市内の自動車関連企業の工場で勤務していました。父は中学卒業後から人生の大半を製造現場で勤務していたので、製造業で支えられた家庭で育ったと言っても過言ではないです。今回のフェアにも出ていた企業で働いていたのです。
そんな背景もあり、私は、ものづくりに関わる人たちには感謝しています。出展していた企業の製品には、ふだん生活していて目に見えない場所で使用されているものもあれば、日々の生活を支えているものもあります。フェアの会場を回っていて、様々なものをつくることに情熱を傾けているのが十分に伝わってきました。
私は、企業研修などではサービス業に関わることが多いのですが、製造業の社員への研修も近年は増えてきています。ものをつくるだけの技術は全然ありませんので、「ものづくりをささえる人を育成する」側で貢献していきます!それが、ものづくりの企業に育ててもらった人間の恩返しです!