穏やかに話すのを心がけませんか?
元日から2日間、いろいろと慌しく身内の事で動いていたのですが、ようやく一段落。遠くの景色を見る余裕や、noteを書く余裕がやっとできました。
実家では、家族みんなが集まってお節料理。今までは母が腕を振るって料理をしてくれたのですが、母の介護が必要な状態になってからはそれも難しくなってしまったので、大手スーパーのお節料理を楽しむ元旦でした。弟が実家に1泊してくれてサポートしてもらいました。感謝です。
年末年始、あわただしいなかでも、少しだけ本を読む時間がとれました。デール・カーネギー氏の「人を動かす」や、アンドリュー・スコット氏等による「LIFESHIFT2 100年時代の行動戦略」などを少しずつ読んで自分の気持ちをほぐせました。特に「人を動かす」の中の、「人を説得する十二原則」は、今まで自分で心がけてきたことだと思いうれしくなりました。私は、誰かと議論を戦わせるのが正直あまり好きではなく、相手の考えを尊重して話をする方が好きです。大学のときに入っていたゼミでは、ディベートをやりましたが正直あまり好きではなかったのですよね。人をなんとか説得しようと、気持ちを前面に出し過ぎるのはあまり得策ではないと思います。
もし説得するのだとしたら、お互いを尊重し、穏やかな姿勢や気持ちで話して人間関係の構築に努めるようにしたいものです。それがなかなかできないというケースもあるかもしれませんが、何か議論をするにも、お互いの考えを尊重し、極力穏やかにやるべしです。最近、穏やかに話をしたくともなかなかできないような場もあるので、そういった場からは距離を置くのが今年の一つの方針です。
自分の主張を通すためには、必ずしも、声を大きくして熱い気持ちを出そうとしなくてもいいのです。そもそも声を大きくする必要なんてありません。相手を尊重し、丁寧に相手とコミュニケーションをとっていくときには、穏やかに自身の主張を展開すれば十分なのです。
相手の存在を認めない場所では、その場にいるだけで疲弊してしまいます。疲弊せずに穏やかな気持ちで話をするためには、参加者の存在について、相手にわかるように認める言葉をかけるのが必要です。なんとなくではなく、言葉ではっきりとわかるように伝えるのが必要です。黙っていても相手はわかってくれる、などと考えるのはいかがなものかと思います。
「目は口ほどにものを言わない」のです(何かちょっとあることわざと違いますが)。
お互いの存在を認めて穏やかな姿勢と気持ちでコミュニケーションをとれるようにしていく1年にしたいですね。
ハラスメントのない職場づくり、コミュニケーションを大切にする職場づくり。今年、私が力を入れるテーマです。こうした職場をつくるためには「穏やかさ」は大切にしたいですね。
穏やかに話してほしいなどと言われると、「言いたい事も全然言えないじゃないか」などと考える人がいそうですが、果たしてそうなのでしょうか。お互いを尊重するからこそ、穏やかな姿勢と感情で話ができて、お互いにとって価値のある、内容の濃い議論ができるのではないでしょうか。
デール・カーネギーの「人を動かす」のなかに、以下のような記載がありますので、穏やかになれそうもないと思ったら、是非ご自身で問いかけてみてくださいね。
腹が立った時、相手を思い切りやっつければ、さぞかし胸がすくだろう。だがやっつられたほうが、同じように胸がすくだろうか?喧嘩腰でやっつけられて、気持ちよくこちらの思いどおりに動いてくれるだろうか?