当たり前のことが当たり前じゃなくなったから・・・2021年楽習祭より
すっきりとした青い空になった11月最後の日曜日。今日も日本一の山、富士山も美しくきれいに見えています。こんな日はついつい出かけたくなりますが・・・
楽習祭!
今日は年に1度の開催となる、日本褒め言葉カード協会の「楽習祭」です。楽習祭は3回目の参加です。昨年と今年はオンラインでの開催でした。
一画面で収まらないくらいの参加人数。50名近い方が集まって、笑顔と感謝、涙、共感でいっぱいの時間になりました。藤咲徳朗先生にご縁のある方々や、楽習、褒め言葉などに共感する人たちばかりで、自然に心理的な安心、安全の場が出来上がりました。初めてお会いする方々であっても、お互いを認め、出会いに感謝しあって話をするから、気持ちが穏やかになって自分らしくなれる場になります。
プレゼンターの方々、おつかれさまです!
今日は北海道から九州まで、全国各地で一生懸命に日々を頑張っている人たちが集まりました。毎年概ね11月後半に開催される楽習祭では、この1年頑張った人たちがプレゼンテーションをしてくださいます。今回も6名の方々が気持ちのこもったプレゼンテーションをしてくださいました。発表内容の詳細はここで書くのは控えますが、どの方のお話も、愛と感謝に満ちていて、プレゼンターの方々だからこそできることをお話してくださいました。
プレゼンターの方々は、笑顔で自分と周りへの感謝の言葉を話しておりました。感謝の言葉、そして、その言葉につながっている行動の数々が人々へ感動となって伝染しました。感動が伝染し、私も涙がとまらなくなりました。私たちは一人一人、強いも弱いも、上も下もない、お互いに平等に生きる価値のある存在です。一人一人ができることをコロナ禍であっても真摯に取り組まれてきた様子が感じられて、お一人お一人の発表が心を打つものばかりでした。
当たり前のことが当たり前でない世の中
そして、藤咲先生が何度もおっしゃった言葉がありました。「当たり前のことが当たり前でない世の中になった」と。コロナがまさにそのことを証明してくれましたよね。当たり前であることが当たり前のようにいつもあると思っていると、後悔したり、気持ちがダメになってしまうことがあります。後悔するくらいならできることを見つけて行動する。気持ちがダメになるくらいならば、そうならないように行動する。自分の気持ちがダメになるのなら逃げてしまってもいいのです。
当たり前のことが当たり前でない世の中だとわかったからこそ、オンラインでの研修が増えました。オンラインでのコミュニケーションが業種によっては日常化しました。私たち研修講師は、オンラインでもきっちりと研修ができるように準備をする必要が出てきました。変化に対応しなければいけない状況になったのです。
対面で直に会ってコミュニケーションをとらなければ伝わらないと決めつけてしまうのは誤解です。今日の楽習祭では、オンライン上でもお互いの感情が伝わるのが証明されました。たくさんの笑顔や涙があふれたのはその大きな証拠です。様々な「当たり前」「常識」がくつがえされます。ただ、それをくつがえせるのは、当たり前でないことがわかって行動したからこそなのです。
母の事を思い出して
今、私の母親が、脳出血で体の自由がきかなくなって施設で介護を受ける立場になっています。それでも、母の思考はまだまだしっかりしていて、いろんなことを出来るようになりたいという意欲で満ち溢れています。施設に母に会いに行くのが、コロナ禍でかなわない状況になっています。母は自宅に帰りたいという気持ちはしっかりともっていても、思うように体が動かないのでかなうまでには高いハードルがあります。
母にあうと、母は「もう帰りたい」と言って泣きます。でも、それがかなわないのです。母のもどかしい気持ちを感じて、当初は「かわいそう」だと思って私も泣くことがありました。しかし、母に対してかわいそうだと思うよりも、私や妻、父が元気で活躍することが母にとって一番であるのはわかっています。母が今でも「仕事はあるのか?」ときいてくるからです。
そして、私も母が生きているのが有難いと思っています。当たり前だったような体の動きができなくなってしまっても、生きていることが私にとってはうれしいし幸せです。母に元気な姿を見せられるからです。最近は母になかなか会えないけど、会った時には、「大丈夫。大丈夫だよ。」と言って、笑顔で接します。それがきっと母も望んでいるんだろうから。
そんな母の事を思い出し、後半で動画を見たときには、私の目は大粒の涙で溢れていました。涙がとまらなくなって言葉が出なくなりました。当たり前のことはいつまでも当たり前でない世の中で、お互いを認め、感謝して言葉をかけあえる場所があるのは本当に救われます。大切な存在となる人たちとともに、笑顔で感謝しあって、お互いに認め合える関係で居続けたい。改めて実感した楽習祭になりました。本当にありがとうございました!
これからも可能性を信じて
仕事においても、自身と周りの人たちの可能性を信じ、お互いに認め合い、感謝しあえる人間関係のもとで、従業員が笑顔で自分の力を発揮できるような職場づくりに貢献します。こうした職場をつくるためには、自分自身が幸せである必要がありますね。幸せな場所にするためには自分自身が幸せであるのを自覚する。大切です。
楽習祭。今年も感動をありがとうございました!