人生100年時代のキャリアを積み上げる実践者に
朝焼けが先日とてもきれいでした。こうした景色を多く見れるのは、冬ならではです。雪がたくさん降って大変な地域もあるなかで、こうした景色を見れることに感謝の気持ちをもたないとなぁって思います。
「LIFE SHIFT2」は面白い!
さて、『LIFE SHIFT2 100年時代の行動戦略』を読んで、改めてキャリアについて深く洞察するチャンスを得ています。時間のこと、お金のこと、そして仕事のこと。いろいろと想いを巡らしていくと、従来の働き方の常識を破る考え方が必要になるのかもしれません。最近はいろいろな働き方を示してくださる方がいらっしゃるので、何でもいいんだ、と考えたくなるような気持ちになれます。
経済自由サラリーマンさんとの出会い
そして、『経済自由サラリーマン』の畔柳主税(あぜやなぎちから)さんとお話させていただき、いろいろな働き方の可能性は自分で切り拓けるものだと感じました。できないことで壁にぶつかるんじゃなくで、できることを探していけばいろいろなキャリアを築けるものだと思えました。
自身の働き方に目を向けてみよう
さて、「LIFE SHIFT2」の話に戻ります。この本を読んでいくと、従来のキャリア形成の常識を確かに破っている部分はあるものの、劇的に何かを変えて理想を追求していく働き方が必要かと言えば、そうではないと思います。ワーケーションでリゾートをする、多拠点生活で農業など地域に合った産業を営むなど、必ずしもそうではないといえます。
きっと、自身の働き方の将来を考えるだけの時間や発想がなかっただけです。要は自身のことを認知していなかっただけだと思えます。必死に長い労働時間をかけて働かなければならないような仕事の性質や、そうさせている、あるいはそうせざるをえなくなっている会社の影響が大きい気がしています。
かつて、大手証券会社や銀行、大手百貨店などが経営破綻したころ、2000年代の前半の頃です。このようなことを言う人がいたという話を聞きました。
「私は課長をやってました」「私は部長をやってきました」
こういう話をして自己PRをしたらしいのです。さすがにこのようなPRをする人がいなくなったとは思います。結局自分のやってきたことややりたいことを考える暇がないと、「課長」「部長」とは言わないまでも、何をしてきたのか、何をしたいのかが明確でないままに時間をこれからも浪費するのでしょう。
やってきたことをよく見てみよう
こういう言い方をする人にはまだまだ出会うように思います。
「同じことしかやってこなかった」「たいしたことをやっていない」
ただ、話を聴いていると、確かに同じ部署で長年勤務していますが、何十年と全く同じではないはずなのです。周囲の環境が変わったり、設備が更新されてやり方が変わったり、法律改正に対応して業務改善をしたり・・・働く場所の発想が強すぎて、「同じことしかやっていない」「たいしたことをしていない」と考えざるを得なくなってしまうのです。これはとてももったいない。
「LIFE SHFT」といえば「人生100年時代」です。今まで多くの人たちが感じてきたような、「長年やってきた仕事を辞めた=会社を退職した」で終わってしまうキャリアでは、退職後に「余暇を持て余してしまう、時間を持て余してしまう」ために、人生の最後が何だかよくわからずに迎えてしまうのではないでしょうか。
長年勤務した会社での仕事を退職した後に、あるいは会社員としての人生を長年送ってきた後に、「もう仕事をしないで生きる」と考えると、退職してそんなに長くないうちに体調を崩してしまって命を落としてしまう人がいるとよく聞きます。生きていたとしても健康にも害してしまい体を悪くしてしまうのです。私の身の回りでも、今まで長年やってきた仕事を辞めてから程なくして、急に体調を崩して体が不自由になってしまった人がいます。その人を見ているとなんだか切なくなります。
将来を見据えて仕事をする
会社での仕事をやっている間には、現在の仕事のことだけを考えて手いっぱいになるのではなく、将来を見据えて現在の仕事に取り組むのが必要ではないかといえます。会社も、「LIFT SHIFT」に象徴されるような人生100年時代を見据えて、在職中の社員に、将来をあえて立ち止まって考える機会を設ける必要があるでしょう。日々の仕事に忙殺させて社員に考えるチャンスすら与えられないとなると、社員が活き活きと将来を見据えて働けない、辛い顔をして働かされているという状況に陥るのではないでしょうか。まさに、労務に従事して長い時間「働かされて」、職場の空気を悪化させる要因になりかねません。
仕事で培ったスキルや経験を整理してもらい、こうしたものを活かして今後のキャリアをどのように積み上げるのか?会社での仕事に力を注いでやっていくのが、今後も大きな割合を占めるとは思います。将来を見据えて仕事をする社員が増えれば、今の仕事に意味づけをして行動する社員も増える可能性が高まります。たとえば、指導力、開発力、生産力、営業力、コミュニケーション力など、様々な能力を仕事を通して身につけよう、活かそう、培おうといった意欲が表に出てくれば、会社としても、社員の意欲向上を後押しするような戦略を実行する必要性が出てくるでしょう。
会社も社員のキャリア形成を応援する時代
会社での仕事に、まるで縛りつけてしまうかのような働き方を強いるのでは、社員の働く意欲の減退にもつながりかねません。これからの時代は、今まで想像のつかなかったようなキャリアを積み上げていく社員が増えるかもしれません。そのような社員のキャリア形成を応援し、今の仕事にさらに力を入れてもらえるような姿勢を、会社としてもどんどん示していかなければならない時代になってきているといえます。
人生100年時代らしく生きる私に
人生100年時代の到来は、ビジネスパーソン一人一人のキャリア形成だけでなく、組織の人材活用戦略や経営戦略にも影響を及ぼすことになっていくでしょう。私は、そのような時代の変化を楽しみにしています。現在は自分で会社を営む立場になりましたが、従来の産業とは違う形になるような事業を営んでいくつもりで、旧来の発想に固執し、飲み込まれてしまわないように、「富士みらいクリエイション」らしく行きたいと思います。
きっと、生涯をかけて取り組み続けたい仕事を見つけられた気がしていますので、生涯現役で人生100年時代を謳歌しつつ、そして、人生100年時代の働き方を考えるように啓蒙活動をしていきます。
noteでこうして書くのがまず一歩ですね。