心に笑顔を!効用は大きいです
快晴の朝です。富士山もよく見えています。
私は、定期的に学びの機会に参加し自分自身を磨いています。そのなかで、一緒に学ぶ仲間の方々の最高の笑顔にふれて、一時は空っぽになった心の壺が満たされたような気分になっています。
笑顔が大事、と言われても
改めて大切だと感じたのは笑顔です。笑顔が大事と言われても、「そんなのわかっている」と言われるだけです。大事なのは頭では理解しています。きっと私もそう感じます。笑顔がわかるだけじゃなくて、普段からできるようにするためには、頭でなく、心と感覚で理解、納得するのが前提となります。
感覚で理解していると、過去の記憶をたどって思い出すことがあります。どのようなときに笑顔になったのか?笑顔になってどのような良い事があったのか?
笑顔になって話していたら良いことが多くなった
独立して、よく同じ会社経営陣の妻とも話をするのですが、たいていは一緒に立ち会ってもらった研修で良かったことを語ったり、新しい仕事の相談があったことを話し合ったり、そして、一日の仕事を振り返って楽しく話せたり、未来について語り合ったり・・・こうした時間は笑顔で楽しく話しているので、あっという間に1時間くらい過ぎることもあります。まさに、この笑顔で楽しく語り合っている時間が、仕事をいただく数が増えた一つの要因ではないかと感じます。
笑顔になぜなれない?
では、もし笑顔にならずに何週間も過ごせることができたら、報酬はいくらもらいたいですか?もらいたいと考える報酬はいろいろだと思います。ただ、もらえる報酬をお金に換算してみると、自分自身の笑顔の価値は思っている以上に高いものになるというのがわかります。
では、なぜ笑顔になれないのでしょうか?
笑顔になれない話題を採り上げて、そこで気持ちの空白を埋めていくような話題を提供されていることに慣れてしまっているからではないかと思います。どうしても、人は問題や不安を失くして、より良いもの、明るいものを求めようとします。そのような意欲は決して否定するものではないです。実際に、企業は持続的に成長していくような経営が求められますし、様々な課題解決を果たしてこそ成長はあるのですから。
ただ、自分自身のなかにある、もともと持っている良いものや明るいものにもっと光を照らしてみる必要があるのです。光を当てられないくらいに消耗しきっていては、何もできません。
私は心が笑っていないサラリーマンでした
私の過去は、まったく笑顔になれない人でした。表情が笑顔でなかったという問題ではなく、心が笑顔になっていなかったのです。「○○をしないとだめ」「〇〇でなければならない」という考え方に囚われて続けて生きてきたから、笑顔になって満足した記憶が乏しいのです。日々切迫したようなひきつった顔や、不安でいっぱいで、心配ばかりしているような顔をしていたのかもしれません。当時勤務していた会社の社長にも言われたことがあります。「どうしたんだ、そんな顔して。何を怯えたような顔をしているんだ」と。
ゆとりのない自分ばかりに目を向け続けていたからですね。何かに怯えていて、不安でいっぱいで、切羽詰まったような感じでした。笑顔なんてする余裕すらないのです。
独立した初年度、間もなかった頃もそうでした。人に受け容れられるものなのか不安でいっぱいで、一時は平日の日中も横になって何もしない日もあったほどです。笑顔がまったくなかったし、笑顔の効用の話を聴いても、それを聴く機械が故障していたように思います。
笑顔でかかわろう
コミュニケーションにかかわる研修をやるときに、よくメラビアンの法則という考え方を紹介します。物事の捉え方として、表情や声などの言葉ではない要素で人は印象を判断するといいます。笑顔もなくぶっきらぼうに「おつかれさん」と言われるよりは、笑顔で「あほ」と言われた方が気持ちは受け容れやすい。言葉と行動が不一致になったときの捉え方に通じるものがあります。
笑顔でいろいろな言葉が飛び交う場所に飛び込んでいくと、気持ちはどんどん柔らかになります。そして、今は私がそういう場づくりを支援する役割になっているのです。一から創るというよりは、創る人たちの手助けをする存在でありたいと考えています。心からの笑顔で場をつくって、安心してコミュニケーションがとれるようにするのです。心が笑顔でなかったら、表情もかつての怖いコンサルタントの顔です。仮に真剣に何か取り組んで表情が硬くなっても、心は笑顔であり続けなければ他者を支援することはできないと私は思います。
組織やコミュニティのなかで、一人一人協力して何かに取り組もうという場をつくっていくのであれば、柔らかく、笑顔で安心して参加できるような土台を築いていくのが一番です。最初から怖い顔して、真面目に「○○しなきゃだめだ」とその場にいる人に不安や恐れを与えるようなもの言いをして、チャンスがあれば説教してやるくらいの堅苦しい表情。このような場に参加しても、私は途端にやる気をなくします。気持ちが全然笑顔になれないわけですからね。特に影響力の強い人が堅苦しくしていたら、その場は安心できない場所になります。
自分自身も研修講師をやるときは、心がまず笑顔で安心できるようにしようと思います。普段から自分の気持ちと表情を磨く。これにつきます。さあ、にこやかにいきましょう!