アンダーテールコンサート2024レポ/感想

昨日すぐ書きたかったけど、帰ってきてご飯食べて風呂入ったらめちゃくちゃ眠くてそのまま寝てしまった…

忘れっぽいのとめんどくさがりなのでこういうのの感想とかはすぐ書かないと後々絶対書かないからね…


前置きはいい加減にして、本題に。
私が観たのは16日のDプログラム。
本当は通しが良かったけど、この公演が当たるまですべて外れていたので最後くらいは絶対当選したくて、S、A席よりも人気がなさそうなB席で、我慢した。私のくじ運の悪さを侮ってはいけない。
本当にこういうの当たらないんだよな…。

とまあそれくらい妥協してでも見たかったので、思ってもみなかったチャンスに一縷の望みをかけたのが功を奏し、3度目の正直でやっと当選することができたのだった。

人によっては、何もそこまでしなくても…と思うかもしれないが、私はエンタメがないと死んでしまう人間なので、自分が見たいと思う公演は何がなんでも見に行く。(転売ヤーから買ったりはぜっっっったいしないが)
オクトラのオケコン…まだ引きずってるんだよな。
サントラ聞くたびに悔しい気持ちがよみがえるの結構しんどい…。

いつものことながら話がそれた。
今回は一人で行ったけど(友達いないので…)、できることならアンテ好きの息子と一緒に行きたかったなあ…ギリ未就学児なので連れて行けなかった。来年は10周年だし、なにかまたイベントやってくれたら絶対連れて行きたい。

ここからは肝心のコンサートについて、覚えてる限り書いていきたい。本当に忘れっぽいのでちゃんと書けるか不安…。

先ほど書いた通り、私が見たのはDプログラム。
チケットを取った時は、true heroだしアンダインの曲たくさんやるんだろうなあ(ウハウハ)ぐらいのつもりで、そこまでコンセプチュアルな構成だとは考えもしていなかった(浅はか)。

早めに会場に着き、グッズを購入後17時ちょっと過ぎたあたりから着席して待っていた。
スマホは通信が死んでいてほぼ使えない状態…暇なのでさっき買ったパンフレットを読むことにした。
「他のプログラムとは属性が異なります」
…ほう。

曲目を見て、他のプログラムにはない「Megalovania」「本物のヒーローとの戦い」「NEOの力」が編成されていて、Gルートが頭をよぎる。
あ…そういえばさっき、正面のスクリーンに一瞬キャラが出てきたのはそのせいか。
他の公演も同じかと思ってたけど、おそらくこのプログラムだけだろう。
その後も何度か「キャラ」は砂嵐とともに出没し、会場を沸かせていた。

……いよいよ始まる。
おおきな拍手とともに演者の方々が入場。
期待が高まる。
序曲。
「ケツイ」から始まる。
所々で挟まる「Megalovania」のイントロ。
かなり不穏だ。
というか、スクリーンではGルートでの戦闘の再現…次々殺されていくモンスターたち…これは…波乱の予感しかねえ!!!
トリエルママに手をかけるキャラ。
「ナイフはどこだ…?」
本物のナイフを手に入れた。

ヒエッッッ…

この時点でPルートは諦めた。
ラストは黒目ドロドロキャラさんがバンッッッッっと出てきて、「999999999999999999…」の真っ赤な画面で終わるといったショッキングな序章だった。
ちなみに「え…?会場来るまでに結構小さい子見たけど…大丈夫?これ…」と勝手に他人のことを心配してしまった。

「どうしようもないあくとうでも、やり直せると思うか?」「はい」
序曲を経て再度ゲームが始まるといったコンセプト。スクリーン上でサンズと出会ったあとに話すは「人間じゃないんだろ?」「アンタ全然笑わないんだな」などのセリフを挟み、Gルートで見られる「あと◯体のこっている」の赤字テキスト。
もはやホラー。
雪だるまの身体も、キャンディーも、バタースコッチパイも、全部。
すべてを踏みにじるまるで悪魔のような存在。

音楽は流れるものの、スノーフルにはもちろん誰もいない。
モンスターの子を除いて。
ショップで品物を盗んでいく。
…この時点で心が潰れそうになる。

その後待ち受けるのはパピルスだ。
一瞬で殺される。
「おまえならきっと変われる!」と、純粋な言葉を残してチリとなる。
苦しい。

この章の最後で待ち受けるのは、
私が愛してやまない”本物のヒーロー”。

正直に言うと私はGルートをプレイしたことがない。そしてこの先もプレイする予定はない。
だから自分のUNDERTALEの世界線にはない道を体験している(もちろん動画は見たことがある)。

このゲームを理解するには多面的に物事を見る必要があり、生と死が表裏一体となっている世界だ。
プレイヤーの選択しだいでエンディングが変わるゲームは多くあるが、ジャンルそのものが変わってしまうゲームはないんじゃないだろうか?
そして短いプレイ時間の中で、これほど上手くメタ要素とゲーム性を絡めきれいにまとめられるクリエイターが存在すること自体、これは実は夢なんじゃないかといつも思う。(トビーは神なのかもしれない)

そんなことを考えながらも、アンダインのチリになる姿を嗚咽しながら見送る。
私は最期まで笑って消えていく彼女が本当に好きでたまらない。
誰よりもガッツがあって、面白くて、熱苦しくて、絶対に負けない無敵のヒーロー。
きっと自分が死ぬまでアンダインは私の憧れで、勇気をくれる存在なんだと思う。

ここまでまだ30分。とんでもなく濃い。
アンダインが払ってくれた緊迫した空気は、休暇時間が連れてきた安堵とともに完全に消えた。

M4では明るくおしゃれな編曲に痺れ、ナプスタブルークとともに少しだけ一息ついたものの、「怒りのマネキン」「スパイダーダンス」で繰り返されるジェノサイド…駆け抜けるようにM5へ。

この章はコンセプトであるバトルにもっとも焦点を当てたユニットで、「おかしな敵」、個人的に大好きな曲「強敵たち」を聴けて大満足だった。
というか、どこかでぷんすかミュウミュウ入ったんだけどどこだったか忘れてしまった…
もっと最後の方だったかも。

あと、アマルガム攻撃すると怖いね…しなくても怖いか。

ここまですごく濃かったけど体感的にはあっという間で…あと2時間くらいは余裕でいけそうな気がした。

M6のタイトルは「最後の審判」。
序曲で聞いた曲、シーンがふたたび繰り返される…。
「サイアクな目に会いたいか?」
サンズのこのセリフが意味するもの…ここにいるほとんどの人たちは分かっているだろう。
最後はアンダーテールのもっとも有名な曲といっても過言ではない「Megalovania」で締める。
荒々しく、強く、腹の底に響くリズム、旋律すべてを噛み締め、深く心に刻んだ。

幾度となく挑戦したサンズ戦を制し、すべてが終わったーーーーーー。
そんな時、彼がふたたび現れる。
キャラだ。
「やはりおまえはゆうしゅうなパートナー」。

誰が彼をこんなふうにしてしまったのだろうか?
それは誰もわからない。
アンダーテールのストーリーには描かれていない話だ。
もしかしたらすごく恵まれた環境にいたかもしれない。
もしかしたら最悪な世界ですべてを踏みにじられなんとか生き伸びてきたのかもしれない。
プレイした人間なら、一度はキャラの境遇について考察することだろう。

プログラムも締めである「むかしむかし…」。
この後追加のM8が入るのだが、タイトルは『ふたりのニンゲン』。
つまりキャラとフリスクだ。
演奏が始まる前「ショッキングなシーンと激しい画面の切り替わりがあるため、体調に不安のある方は目を閉じて」との注意書きが表示される。
これ、実際目閉じる人いるんかな…とかどうでもいいことを考える。

ヴァイオリンの奏者の方が二人、前に出る。
これまでのコンセプトはGルートだったが、ここで初めてPルートでのシーンが入る……が、

再びGへ。
切り替わるたびに演者の方たちが「アア!!」みたいな叫び声を上げ、コンサートの演出でこういうのもアリなのか…と度肝を抜かれた。
時間が経つにつれ慣れたけど、初回の叫びはみんなびっくりしたと思う…。

平和だったかもしれないルート…走馬灯のように一つ一つのシーンが現れ、またシビアな戦闘シーンに切り替わり…めまぐるしく激しい演奏に誰もが息を呑み、感情を揺さぶられたことだろう。
終わるころには私も情緒をめちゃくちゃにされていたのだった…。
最後はみんなで写ったあの写真が…しかし今までの代償があるので、やっぱり真のPエンドにはならないところが本当にアンダーテールというゲームの再現そのものだった。

心がからっぽになりそうだった…でも胸はいっぱい。感想も早く書きたい…色んな感情を抱えつつ、帰路についたのだった。

ここまで書いて、3時間くらい…。
自分なりに頑張って思い出したんだけど、やっぱり忘れちゃってるところも多くて…セリフとかは間違ってるところも多いと思うんだけど、何卒ご容赦ください。

最後に。
今回のツアーに携わった方々、本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした。

アンダーテールがこれからもずっとずっと愛され続けるゲームでありますように。


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