忘れていたけど、知ったら絶対に大事にしたいと思った
年末の引越しに向けて色々とに荷物整理をしていると「こんなものあったっけ?」みたいなものがいろいろと出てくる。
特に印象的だったのが「氷嚢」(ひょうのう)
ことばのごとく、まさに昔ながらの、袋に入った氷水を吊るしておでこに載せるタイプのやつ。氷枕やアイスノンとかではなく。
最初に見た時何かわからず、旦那に「これなに?」と聞いたら「それ、氷嚢だよ」と。
昔家に住んでた義祖母のやつかな〜?なんて思いながら「なんで氷嚢なんて家にあんの?(笑)」などとヘラヘラと返事をしたら、
「それ、君が病院に運ばれる前に高熱を出してた時に買ったやつだよ…」と、悲しそうな声で返事をされた。
なんで、このご時世にアイスノンでも氷枕でもなく、氷嚢なの…?というアナログさに、当時の本人の焦りと切実さがあまりににじみでていて、彼のその時の気持ちを考えると涙が止まらなくなってしまった。(今も泣きながらこの記事を書いている)
ああ、大事にされてる、というのはこういう事なのだな…と。
この人のためなら、何かあった時は自分の何もかも捧げられるなと思った。
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