好きな花、今日この瞬間から撫子

このnoteは令和5年にドルステに出会ったPの備忘録です。
アイドルマスターの文脈でドルステを理解する表現が多々あるので苦手な方はご注意ください。

P、ドルステに出会う - 2022年冬

2022年冬、私は一介のプロデューサー(*1)であり蛮族(*2)であり同人女であり夢女子だった。観劇は鉄ミュ(*3)を始めとした原作履修済みコンテンツが舞台化すれば1、2公演行く程度で、現場と言えばSideMのライブ、それもLVや配信参加の方が多いインドアオタク。外に出るのは基本的に即売会か旅行のどちらか。 ドルステを知ったのはちょうどこの頃別件で知り合ったフォロワーさんの人生ジャンルとして、「なんだかそういうものがあるらしい」程度の認識だった。あれこれと公演中のオフショを見せてもらい、その中にいる青くてメガネでインテリ属性みたいな背の高い子が好みだと思った。私は物心ついた頃から青くてメガネで背が高くてクール系の男子が大好きだったので、彼は最高にタイプだったのだ。 優しいフォロワーさんに「まず自己紹介動画とか見たらいいと思うよ」とのアドバイスを貰って、手始めに彼がいるユニット・GS382の自己紹介を見た。

伝統工芸の魅力を広める為にアイドル!? 彩(*4)!? 明確な理由があるとか、アイドルは手段とか、そういうのが好きだから困る。すぐ喧嘩するじゃん。しかも喧嘩の理由「撫子に一番に自己紹介するのは自分だ」とか、え~~可愛いね。男の子なのに誕生花と花言葉まで調べてきて偉い。何か好きなものに一点特化型なのも強い。うちの事務所(*5)来ない?
この動画ではじめて推し候補の彼のお名前を知った。焼田侑弥くん。名前まで風流か? 顔もいいのにそれ以前に名前が良すぎる。撫子に対する愛の表し方が時々重めなところも良い。ことあるごとに「まず名前がもう良いもんな」とか言っていたらフォロワーさんに「オタクが名前褒めはじめたら終わりだよ」と言われた。まだ始まってもないのに。明らかに好きだな、と思ったので、この時点で私にドルステを観ないという選択肢は無かった。
【追記】
これは少し後から聞いたことだけど、侑弥くんの親友である上山航平さんは私が現地で見た鉄ミュ最新作のアンサンブルとして出演しており、前説の車掌さんを担当していたらしい。確かに聞き覚えがある声と名前だと思った。これが運命なのかな……

P、撫子になる - 2023年

年が明けて2023年。私が沼に落ちそうな空気を感じ取ったのか、優しいフォロワーさんがプライムーン、暁の章、2022年に愛を込めての円盤を貸してくれた。CHaCK-UPアンプラネットのことも含めていろいろと前情報を教えてくれたがよく分からなかった。初心者が聞いても何も分からないがそうとしか言えないとにかく見てくれ系のコンテンツはSideMとキンプリ(*6)で経験済みだったので特には気にならなかった。
この順番に見ればぷらみやのストーリーは全部追えるから、と言われたのでその通りにプライムーンから半月くらいかけて3本とも見た。

あまりにも、ド好みのコンテンツだった。

絆と友情と愛と青春の話だった。私はプロデューサーなので、「皆を照らす眩い光になれ」とか「伝統工芸品の魅力を広める」とか言われるとすぐにそれならアイドルでしょ!と思ってしまうけど、彼らは一旦迷走を挟むところも新鮮で可愛かった。
プライムーンが友情だとしたら暁の章は青春だった。退学を回避するために課外活動を頑張る……全員若里春名(*7)なことある? 技術面はまあまあ置いといてみんな伝統工芸に対する愛とか熱意は本当なのが伝わってきて、そうそう大事なのはそのパッションだよと思った。作品を壊すのはさすがに、と止めるキリコくんに好感度が爆上がり。ななみくんがステージでメガネ外しちゃうのはちょっとショックだった。
暁の章で分かったのはゆうくんって意外と熱い系なこと。青くて熱い男、好きだが……?物語が進むほど彼が大好きになってしまう。この頃には既にゆうくん呼びをしている。

なんだかよく分からないことを言っている。この頃は「ゆうくんのことを考えてたら1日終わった」と毎日ツイートしていた。
名前が良すぎてアクリル漢字ネームプレートを注文した。
誰に見せるわけでもないのにイメージネイルまでした。

最終的に、2022年に愛を込めてで完全にLOVEになってしまった。感情と正論を分けられる熱くて正しいゆうくんに一生ついていきたい。分かるよ。「甘えるな」っていう言葉選びも良い。前に進むことを良しとする人、大好き。Symphonic Brave(*8)を初めて聴いた時と同じ脳内物質が出た。愛を込めてに関しては未だに感情が整理できてないのとプレゼント◆5シリーズを完走してから見返したいからまた別の機会に何か書き残せたらいいなと思う。

ちなみに、プライムーンで朔の背中を押す暁さんは大人で優しくてかっこよかったけれど、後日プレゼント◆5を見るとこのシーンの味がまた変わってくる。フォロワーさんの言ってた「プレみか見てからぷらみやもう1回見たらドルステって面白いなって思ってくれるはずだから」は大正解だった。ドルステ、最高ストーリーが過ぎる。今はプレゼント◆5シリーズを見ている途中だけどプロデューサーの姿の暁さんと要様を知ってから見る現役時代の彼らは若くて青くて味わいが深いしユッキーは世界一可愛い。「大人の青春」が好きなので、見事にプレゼント◆5が刺さった。本気でうちの事務所に欲しい。優しくて落ち着いた大人だと思っていた要様も若い頃はふつうにボンボンで負けず嫌いでそこそこ子供っぽいところもあったのを知って大好きになってしまった。着々とドルステの青をコンプリートしつつある。CHaCK-UPとアンプラネットを観てどうなるか楽しみでもあり怖くもある。

物語として既に一区切りがついてしまったことは聞いていたけど、愛を込めてで予想以上に綺麗に話がまとまってしまっていた。出会ってくれてありがとうとか言わないでよ、私は今君たちのことを知ったばかりなんだよ。次に何かがあるとしたら2024年のネルフェスとやらまで待たなければいけないらしい。私がかなりの速さで沼っていったので「早くこの人がドルステの現場で和風ツインテカラギャン撫子やってるところを見たい」と言われた。2024年の私はそろそろツインテが厳しい年齢に差し掛かっているかもしれないので、できればもう少し早くゆうくんに会いたいと思う。今年とか。青い着物はもう買ってるから。
ドルステの初現場に行ける日まで伝統工芸に触れながら待っています。手始めに春の益子陶器市かな。佐賀は遠いし。

【追記】
もっと早くゆうくんに、GS382に、アイドルステージに出会いたかったと思ってばっかりだけど、「アイドルは出会った時が旬」って私の担当も言っていたから私が今ゆうくんを見つけたことにもきっと意味があるんだと信じてるよ。

お付き合いいただきありがとうございました。


脚注
*1 プロデューサー:アイマスのプレイヤーのこと。
*2 蛮族:漫画作品「青春鉄道」のオタクのこと。
*3 鉄ミュ:「青春鉄道」の2.5次元舞台。シアコンで観られる。
*4 彩:アイドルマスターSideMのユニット。和の心を伝える伝統“芸能”アイドル。
*5 うちの事務所:アイドルマスターSideMの舞台となる事務所、315プロダクションのこと。我々Pの職場。
*6 キンプリ:KING OF PRISMのこと。プリズムの煌めきを感じられる。
*7 若里春名:アイドルマスターSideMに登場するアイドル。留年・退学を回避するために課外活動として軽音楽部に入る。
*8 Symphonic Brave:アイドルマスターSideM内のユニット「Legenders」の名曲。サブスクで聴ける。

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