アイドルのアイは純愛の愛
お久しぶりです。
シアコンの見放題プランが停止したり(現在は復活しています)原稿に追われたり公演中止に落ち込んでいたりしたら前の記事から2ヶ月くらい経ってしまいました。大人になると時の流れが速いですね。
今日は以前お題箱で少し募集した歌詞が天才選手権に寄せられたメッセージと合わせて、私が天才だな……と思った歌詞について少し話します。
※今回も例によって隙あらばアイドルマスターの話をしています。
わたしの「歌詞が天才選手権」
Moonlight Serenade/プライムーン
まず、私が最初に勧められた曲はThank you for…とさざ波のLOVE SONGでした。
その状態でプライムーンを観た結果Thank you for…はドルステ全体を象徴するような、SideMで言えばDRIVE A LIVE的な位置づけの曲なんだと思うようになります。多分、それほど間違ってはない。プライムーンの集大成とも言えるムンセレとThank you for…をリンクさせるのはあまりにもストレートに情緒を乱しにきていると思います。「夢が叶うたびに」と「ありがとう 叶った夢」も多分意図的に重ねている気がします。ありがとう、とストレートに歌うのもThank you for…で「言葉はシンプルでいい/シンプルがいい」と言っていたからなんでしょうか。
「終わりは始まり Never say goodbye」なんて言うからには早めにまた会いたいです。よろしくお願いします。
ハッピーパンケーキ/プレゼント◆5
明るく健気で可愛い彼氏の歌だと思っていたんですが(実際そうです)よく聞いてみたときの衝撃が多分最も強かったのがこれ。考えればすぐに分かることではあるけどこの2人、どちらかの家に泊まるどころか下手すると同棲している。ちゃんと付き合ってるし彼氏してる。プレゼント◆5とかいつもサンキューを聞いても思うんですがプレ5の曲に出てくるあの男の子と付き合ったら毎日楽しそう。
冬のバースデー/プレゼント◆5
出会う前にお互いが重ねてきた時間を共有することはできないけど出会ってからの時間の方が長くなるように思い出を積み重ねていくことはできる。天才。愛。結婚してほしい。アイドルに出会えなかった10年を埋めることはできない私に深く突き刺さりました。かと言って思い出を積み重ねることも今は難しいから好きな気持ちを少しずつ育てていけたらいいなと思います。
ちなみに、初めて冬のバースデーを聴いた直後の感想は「ユッキー、冬の日のエトランゼも歌ってよ」でした。
禊/GS382
威風堂々/GS382
人生って悲しいことやままならないこと、諦めないといけないことの方が多いじゃないですか。努力も祈りも報われるとは限らない。ドラマチックなことなんてそうそう起きなくて昨日の続きみたいな普通の日ばっかり。当たり前の日常って別に当たり前なんかじゃないからこその「徒然なる日も恐悦至極」ではあるんですが。普通に夜寝て朝起きたらいつもの朝が来てるのって奇跡だと思います。そういうのも含めてこの世って上手くいかないことばっかりで、雅な言葉を使うなら浮世なんて言ったり。それらを一旦「そういうこともあるよな」「良いことばかりなんてことないだろ」って肯定して「どんな天気でもそれほど悪いものじゃない」「上手くいかない世の中だけど俺たちはやるから見ててくれよな」「それで元気出たらお前も頑張ろうぜ」みたいなGS382の姿勢が好きです。GS382のみんなたちが既に「退学の危機」だったり「周囲からの期待と重圧」だったりままならない人生を歩んでいるので説得力がありますね。私もまあ、そこそこ人生を迷走しているので「幸あれ」って言われると普通に泣く。私はアイドルマスターSideMに救済を見出しているので気を抜くとすぐアイドルステージにも救済を求めてしまう哀れなオタク。
それに、CHaCK-UPやアンプラネットは宇宙人だしプライムーンは未来人なので、GS382が私たちと同じ地球の同じ時代を生きていてくれることは大変なミラクルロマンスだと思います。ちょっと辛くなりそうなときはゆうくんを想いながら買ったマグカップでお茶飲んで春夏秋冬メドレー聴いて一晩寝たら明日から頑張ろう、と思うことでメンタルケアをしています。GS382は救済。
みんなの「歌詞が天才選手権」
ここからは私のお題箱に寄せられたメッセージを私の所感と合わせて紹介します。皆さまありがとうございました。好きな歌詞、好きな曲、いつでも募集しています。
初恋シチュエーション(シャトルver.)/CHaCK-UP
衝動のような気持ちが過ぎて穏やかな心になるの、分かります。ふとした瞬間に情熱を捧げていた時のことを思い出して寂しくなることもあるけど、恋から愛になるってこういうことなのかもしれないなと思います。伴侶コンテンツ。私はまだ初めて出会った時の衝撃を反芻しているフェーズにいるんですが、いつかアイドルたちのこともそうやって穏やかに愛せる日が来たらいいなと思います。
初恋シチュエーション自体はストレートな恋の歌っていうところがまた良い。キザなあいつには勝てないって弱気になったかと思ったら「振られても諦めない」「地球に会いに行く」なんて言うあたりからも分かりますが、ドルステ楽曲に出てくる男子達は行動力があって好ましいですね。
Thank you for…/三日月 他3曲
①現実とリンクするのずるくないですか? 皆で積み重ねてきた11年分の愛がリアルを引き寄せてきたんだと思います。
Thank you for…は「僕は少し怯むだろう」「そんな時は思い出すよ」が好きです。今は会えなくても(会えなくなってしまっても)想い出は無くならないって歌ってくれていること、とても心強い。
②我々オタクにとって「待つ」ってとても重いことだと思います。愛情と信頼(と時に執着)がないとどこかで心が折れてしまいます。このケースだともう会えないって分かってしまってるから尚更ですね。そこに来てくれるプレゼント◆5の「待たせてごめん」は「待っていてくれてありがとう」のニュアンスも多分に含んでいそう。私もアイドルたちに会える日を待っています。待たせてごめんって絶対言ってほしい。
アイドルがいなければ当然ファンは生まれないし、ペンライトを振る先もないし、ファンがいなければアイドルはアイドルたりえないからいつだって相思相愛なんですよね。アイドルとファンの出会いってまさにクリスマスでも誕生日でもなくても起こせる不思議な愛の魔法だと思います。
③アイドルの輝きはオンリーワン。本当にそう。初めて聞いた時はかなり攻めてる校歌だな…と思ったけどよく聞くとちゃんと校歌っぽいこと言ってるんですよね。「訓練と鍛錬と共に学ぶ仲間と」とか「学びの宿は浮世の波に我が道を照らし続け」とか。私の高校の校歌もあれが良かった。
Check in and Go/CHaCK-UP
恥ずかしながらこのメッセージを頂いてから初めてCheck in and Goを真面目に聞いたんですが、ドルステは現実だと思わせてくれる曲ですね。「ファンタジーじゃない マジックでもない サーカスでもない」とか特に、我々が劇場にいる限り彼らは現実のアイドルとしてそこにいてくれるんだと、私にはここがかなり衝撃的でした。ドルステのアナザーワールド設定を象徴するような一曲だと思います。舞台の指定席は観客一人ひとりの為に用意されているから「君だけの」Check in and Goなのかなとも思ったり。
ずっと思っていたけどドルステはファンに気持ちのいい嘘(夢)を提供するのが上手くてすごい。アイマスがファンに本気で「プロデューサーごっこ」をさせているのと近いものを感じます。
「変わろうとしてる それだけで充分さ」はCHaCK-UP楽曲屈指の救済ポイント。私、本当にCHaCK-UP早く観て。なるべく早く観ます。
久々の記事でしたが、「歌の力」に真面目に向き合ういい機会でした。
お付き合いいただきありがとうございました。