僕が見た兵庫県知事選挙

はじめに…



先ず、僕は兵庫県知事選挙に興味がありませんでした。ニュースになっている時は第50回衆議院議員選挙の辺りでそちらに忙しく、都民である僕からすると「遠くの街の知事がパワハラやらおねだりやらでやばい人なんだ…」ぐらいの認識でした。
しかしわずかな期間でありますが僕はこの選挙に参加してきました。

大きな参加理由は2つあります。

1つはとある人のXを見たことから始まりました。おばあさんが歩いて元県知事であるさいとう元彦さんに近づき賞状を見せてお礼を述べる動画を見ました。この動画の内容もさることながら動画を挙げた人物が熱心にさいとう元彦さんを応援している事が気になりました。まぁ、政治家や選挙という事で言えばどんな方でも誰かしらから応援されるものですが、僕はなんとなくこのさいとう元彦さんを応援する方が気になり、フォローをさせていただきました。そこで色々とやり取りをしている内に

「パワハラは本当にあったのか?」
「2名の自死は県知事に関係があったのだろうか?」
「おねだりを本当にしたのだろうか?」

といった様々な疑問が浮かんできました。そこで僕はさいとう元彦さんを支援する方としない方の両方の言い分や問題に関する情報を集めました。そこで僕の結論は

「パワハラも自死の関与もおねだりなども無かった」

と考えました。しかし、インターネット上では当たり前に関与があったかのように言われ、マスコミもさいとう元彦さんは酷い人間だったと報道されておりました。実は僕もある事ない事をネット上に記載され裁判所による開示請求や警察に対して名誉棄損や侮辱による告訴や被害届を出していたのでした。そこで僕は居ても立っても居られなくなり、兵庫県知事選挙にお手伝いとして参加する事を決めました。NHK党の立花孝志さんがさいとう元彦さんの応援に入ったのも僕と同じように「公益通報」の問題が自身の過去にダブったためだと思います。
2つ目の理由としては純粋に「勉強」のためです。第50回衆議院議員選挙では僕がお手伝いした人を当選させる事は出来ませんでした。党としては躍進と言われておりますが、僕はいつか必ずお手伝いさせていただいた方を国会に戻したいという気持ちがあるため、僕自身の知識や経験を更に増やそうと思って参加を決めた部分もありました。

いざ、兵庫県へ

ボランティアグループの連絡チャットには兵庫に行く前から登録をしており、挨拶も済ませておりました。しかし、そこで僕は他の陣営のスパイだと思われたのです(ちなみにこの件は直ぐに解決し、むしろ僕の身分を明かす良いきっかけになりました)。先ずボランティアをこのように警戒するような選挙は中々ありません。何度も選挙に参加している僕からするとこの兵庫県知事選挙は異様な状態でした。

さてお手伝い初日の話になります。先ずネット上では「さいとう候補者の聴衆はこんなにおります!」という大勢の人々が写っている画像と「誰も聞きに来ていないよ」といった人が少ない画像、それに加えて「大勢が写っている画像は加工されている!」といった情報がありました。また首長を経験したことがあり、今ではマスコミに多く出られている方のコメントでも「私の周りには誰一人『さいとう頑張れ』という人間はいない」という発言でした。

どちらが正しいのか…

この時点で僕のワクワクは止まりませんでした。結果から話します。

連日、多くの方の聴衆がおりました。

初日から驚くくらいの聴衆者の数で、正式には分かりませんが少ない日でも100人を切ることはなかったと思います。連日、それぐらいの方が聴衆に来ておりました。現場に来ないと見えない真実…それがこの選挙にありました。

また気になった点が一つあります。さいとう元彦候補者の事務所には選挙事務所では当たり前の為書などが一切ありませんでした。しかし、代わりに支援者や有権者からのメッセージが壁一面に貼ってありました。こんな選挙事務所、初めて見ました。

議会や政党の絡み


これについては詳細は伏せさせていただきます。多くの議員の方からお名刺を頂戴いたしましたが、これを公表して良いのか悪いのかの判断が出来ません。ただ言えることは多くの議員の方や政党関係者がお手伝いや街頭演説の聴衆に来ておりました。マスコミやネットで言われているようにさいとう元彦候補者(選挙期間中の立場は候補者で統一させていただきます)は思ったより孤独ではないものの、表立って応援する人が少ないといった感じです。まぁ、そういった意味ではやはり孤立無援だったとも言えます。

アンチは2つのタイプ?


選挙と言ったら必ず出てくるのがアンチと呼ばれる反対派です。今回の選挙では2つのタイプのアンチを僕は見かけました。

1つ目のは普通に皆さんが想像するアンチです。トラロープなどで通路と聴衆する場所をわけていても通路で立ち止まって他の歩行者の邪魔をしたり、聴取者を勝手にスマホで撮影し続けて肖像権を侵害するなどの迷惑行為を行う方々です。勿論、スタッフにも乱暴な態度や発言をしてきます。

では2つ目のタイプはと言いますと、凄く礼儀正しくて良い人です。「え、アンチに良い人っているの?」と思うかもしれません。僕もこういた方々を見るのは初めてなので驚いております。看板にはさいとう元彦候補者を中傷する言葉が書いてあったり、演説中には野次を飛ばします。しかし、スタッフや聴衆者に対してはめちゃくちゃ丁寧に話しますし、乱暴な言葉も使いません。この方達にとってはさいとう元彦候補者のみがアンチ対象なのかもしれません。例えば街頭演説においてさいとう元彦候補者が到着してからアンチの方が現れたりします。ではその前はどうしているのか気になって他のスタッフに聞いてみました。そうすると「さいとうさんが来るまで近くのベンチで座って待っていて、来てから看板をだすんだよ」と教えてくれました。つまり他の聴衆者の邪魔はせずに後ろで待機をしたり、街頭演説中も後ろで看板を挙げているのです。また街頭演説中、通路が狭くなっているところで車いすの方を押してあげたり、スタッフにもお疲れさまと挨拶してきたりします。実は僕も「あんた東京からきた藤倉たけるさんだろ?X見たよ」みたいな事を数人から言われました。その時は「はい、そうです」と普通に答えましたがその後「遠くからお疲れ様」とか「最終日までいるの?頑張りなよ」などと言われました。それこそ最終日の三宮では「今日までお疲れ様。」「東京でも頑張りなよ」とも言われました。1000人も満たない僕のXのアカウントを知っていただいただけでもビックリでしたがこのように優しい言葉をかけてもらえるのも驚きました。
僕の中でアンチをする人に対する考え方が変わりました。

結果、兵庫は変われるのか?


よそ者の僕が偉そうに言うのはなんですが兵庫県は変われると思います。と言いますか既に変わりました。選挙において勝利条件に近い「組織票」を持っていると言われている候補者を破ってさいとう元彦候補者はさいとう元彦兵庫県知事に返り咲きました。

これは【有権者の力が組織に勝った】という事と【組織においても上から言われた候補者ではなく自分で投票先を選んだ】という事を証明したのだと思います。これは選挙において中々あり得る事ではありません。
そしてこれを兵庫県のみならず日本中が注目してました。さいとう元彦兵庫県知事が当選した後、素直に謝罪した方や見方を変えたマスコミもおりました。

しかし

いまだに「争点が分かりづらかった」とか「SNSによって当選したが規制もないSNSは危険だ」と言って自分たちの非を認めず、言い訳をしている方々もおります。選挙中に兵庫県内の22自治体の首長が特定の候補者を応援していると異例の発表をしました。兵庫県議会は満場一致でさいとう元彦兵庫県知事を不信任決議案を可決させました(後に1名の県会議員はさいとう元彦兵庫県知事を守るために不信任決議案に賛成せざるを得なかった事を説明し、退庁日には涙で見送って握手しております)。こういった行いをした方達を兵庫県民の皆さんはどのように評価するのでしょうか?政治に関わる者はこれからも兵庫県から目を離せないと思います。また僕も何かしらの形で兵庫県の政治に関わるであろう予感を胸に抱いております。

最後に…


よそ者である僕をチームに受け入れていただいたボランティアやスタッフの皆さん、地元の議員の皆さん、今回関わった全ての皆様に心より御礼申し上げます。選挙は勿論、面白い観光名所や食べ物などを教えてくださったり、作業中の僕の写真を撮ってくださったり、色々な方々に紹介してつなげて頂いたりと本当に感謝の念しか御座いません。今回の選挙では良い経験をさせて頂きました。本日の登庁日には参加できませんでしたがまたこのメンバーで集まれる日を心より願っております。


以上が藤倉たける兵庫県知事選挙編でした。


で終わると思いましたか?
実はちょっとだけある事でこの話は続いております。その話はまた近いうちに…。


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