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【政府はディレクター・国民は観客 】

今台湾では、毎日のように、民衆党主席 柯文哲氏のことでメディアが賑わっている。

ネットでは、柯氏の支持者と柯氏の反対者による投稿が飛び交っている。

見ていて、台湾らしいなと思う。

批判されている政府が「エンターテインメント」を用意し、国民はそれを楽しむ。そして政府への批判を忘れる。

台湾のこの光景、何度見てきたか。

私は、柯氏のかつての臓器売買関与を告発したアメリカ人ジャーナリスト イーサン・ガットマン氏とメッセンジャーで数回やり取りしたことがあり、それも踏まえて、これまで私は柯氏についていくつかの文章を書いていました。

正直言うと、私は柯氏のことが嫌い。

立派そうなことばっかり言っているけど、実態は?である。

今回彼が捕まったことは、はっきり言っちゃえば、台湾の政治闘争である。

今のうちに顕在・潜在の政敵を排除せねばと思っている人がいるからね。

そう思っているその人は、ちょっと前に、もう一人に対してもやっちゃいましたね。そう、もう一人とは鄭文燦氏。

権力を持ってれば、何だってできちゃう。それが台湾。

台湾には、実際に監察院が動いて是正していかなきゃいけない問題案件が他にもたくさんあるのに、まず鄭文燦氏と柯文哲氏に手を出すなんて、あまりにも分かりやすすぎる。

なぜ政治家になりたいのか?

台湾の場合は、残念ながら 、多くは権力とお金。

最初は本当に国のために力を尽くしたいと思っていても、組織に入ってから、だんだんと。。。

台湾の政治家はお金持ちの人が多い。その額はとんでもない。

例えば、前出の鄭文燦氏。

高額の保釈金を、彼はあっという間に出せた。

700万元、1200万元、2800万元と、捕まる度に倍倍で増えていく保釈金を、次から次へと 短時間に出せたからね。

2800万元の時、わずか111分の間にお金を準備したそう。
https://today.line.me/tw/v2/article/2DO2wnB

一体、資産はいくらあるのかしら?

目前では、書かなきゃいけない、やらなきゃいけないことが他にもたくさんあるので、柯氏のことをこれ以上詳しく書くつもりは今はない。

唯一言えることは、民進党政権は、どうやら、まだまだ、まだまだ続きそうである。

さて、皆さんご存じのあの人は、これまで台湾についてたくさんの話を語ってきたよね。

私の知る限りでは、内容の99%は作り話と意図的な誤訳。

政治はあの人が語ってるような状況ではないし、あの人が作るファンタジー、例えば、あの人をディスするために台湾総統がポンペオ氏の友人に電話したとか、なんとか財閥が牛耳ってるとか、のような事実もない。

あの人を日本のジャンヌ・ダルクだと思っている方たちへ。

残念❗️

あの人からあなた達が聞いた台湾に関する話は、実際には台湾では無いのよ。

そして、あの人は台湾人の間では「嫌われる日本人ナンバーワン」。イメージに過ぎない。

多くの日本人の方々は台湾の真の姿をご存じない。

本当の台湾は、とっても奥深く、とってももったいないと思うと同時に、とっても複雑で、とても無力感を感じる場所である。

😞

以上、思いついたことを書きました。

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