【富士子とOLC】

あの日から2年3ヶ月余りが過ぎた。
OLCはいまだに何も変わらない。
では株主だったら…と富士子はただの客から株主になった。

10時、総会開始。

会社の現状や今回の議決事項など聞いた後、質疑応答の時間が始まった。
最後まで毎度挙手して待ってみた。目の前に座っていた株主が当ててもらえないことに苛立ち、野次を飛ばした。そして最後の質問チャンスに。が、残念ながら当てられず、別の方の質問が始まり答えが終わった。事前に有識者とも話し合い準備していた経営に関わる質問ができなかった。

その時。

株主総会でしょ？会社の経営に関わることなんだから・・・、と自分の中のいつもの私が私に

「今だ❗」

と言い、次の瞬間、私はすっと手を挙げて立って、声を出した。

「社長！わが社にとってとっても大事な質問があります！なんとかお願いします！すみません、今日はそのために来ました。なんとか、お願いします！お願いいたします！そのために私は株主になりました！」

無視されるかスタッフに止められるかと思ったら、吉田社長は一旦ひな壇後方の事務局（おそらく）と確認した後、私の方を向き「株主さん、申し訳ありません。先ほど最後の質問とさせていただきましたので」

富士子「では手紙で聞きますので、必ず答えていただけますか？約束できますか？」

吉田社長「ではお手紙をお待ちしております」

富士子「かしこまりました！必ず答えください！お願いします！」

やっと、やっと、やっと返信の確約をいただきました。

そして事態は思わぬ方向に。。。

その場にいらっしゃった株主さんやネットで視聴されていた株主さんが、次から次へと私の行動を取り上げてネットにアップした！

「ハラハラした」「自分勝手すぎる」「気になる」「熱い思い」「凄い情熱」、、、と様々な声が上がった。

会場を出た後、会場のすぐ外や帰りの電車の中でも、「何を言いたかったか気になる。おそらくみんなそうだよ」とおっしゃって下さる株主さんに出会った。

こんな展開、全く考えてもみませんでした。
（自分の行動自体が全く予定外だったのだが、体が自然に動いてしまった・・・）

・・・結果的にみると、もしかしたら、普通に質問できていたよりも、皆さんの頭にとまったのかもしれませんね。

全く予想外の展開だった。

吉田社長は株主の皆さんの前で手紙の受け取りと返信を確約された。
富士子も株主の皆さんの前で大事な質問の手紙を出すと言った。

なので、約束は守る。私は一生懸命その手紙を書きたいと思います。

まだまだまだまだだけど、自社が中長期的に発展できるためにOLCが直視すべきだと私や有識者が考えている件に関して、自分としてできること、すべきことをしていきます。

現状ではこれぐらいしか言えないんですが、いつか適切な時が来たら、皆さんにこの話を共有しますね。