No.16「1週間前」
本当に一年というものは早いもので、あと2週間ほどで2022年が終わります。
前にも書きましたが、時間の流れの感じ方には人それぞれあるので一概に一年が早かったとは言えませんが、僕にとっては早い一年でした。
特に、自分の誕生日からもう1ヶ月経ったのかと思うと余計に早いなと感じたりします。
レスリングの年末といえば、天皇杯だと思います。
その天皇杯が始まるまで残り1週間となりました。
今回の天皇杯に関しては、パリオリンピックの一番最初の国内予選になってくるので非常に重要な大会になってきます。
自分が出場する階級は非オリンピック階級となっており、たとえ世界チャンピオンになったとしてもオリンピックに出ることはできません。
しかし、だからこそ優勝するしかなく、自分の選手としての価値を結果で見せつけていかなければなりません。
勝負の世界は結局は結果が全てであり、どれだけ惜しくても負けてしまってはそれは敗者なのです。
優勝するのはそのトーナメントで一人であり、優勝者以外には必ず負けが付きます。
国体の後のnoteにも書きましたが、勝負の世界にもう一回はなく、全て一発勝負です。
レスリングの場合は6分間に自分のこれまでの練習の成果を全て発揮する必要があります。
たとえ自分の持てる力を最大限発揮したとしても、相手の力が自分の全力を上回っていれば負ける可能性が上がります。
しかし、レスリングの面白いところは対人競技だということです。
陸上や、水泳、ウエイトリフティングなどは結果が数字となって返ってくるため、試合当日に急に記録が伸びるということはなかなかないと思います。
それに比べて対人競技というものは、そもそも競技を始めるにあたって対戦相手が必要です。
対戦相手はもちろん人間です。
タイムや、重量といった不変のものではなく、人間は体調や怪我など、日によって変わっていくものがたくさんあります。
さらに、実力が拮抗すればするほど、勝敗の差となってくるのは、メンタル面でいかに相手よりも優位に立つことができるかだとおもいます。
練習で強い選手が試合では力を発揮できないといったことはよくあります。
本当に勝負というものは終わってみるまで何が起こるかわからないものです。
だからこそ、自分の全力を出すことが前提となってくるし、その上でメンタル面で相手を圧倒しなければなりません。
びびっていてはいけないわけです。
普段は自分はビビリです。
今年の試合も全てびびっていました。
もうビビって後悔するのは十分です。
ただただ勝ちに行きます。
次の目標に進ためにはこの大会で勝たなければいけません。
練習不足がどうとかそんな言い訳はもうお腹いっぱいです。
今の自分の力を全て出して勝ちに行きます。
そして、2022年を最高の形で締めくくりたいものであります。