No.29「大阪」
10月14日、15日の2日間で大阪に行ってきました。
目的としては有元シンゴさん主催の「All or Nothing 02」に参加するためです。
All or Nothing については第1回大会の時から認知はしていましたのと同時にとても魅力的な大会であると感じていました。
ですが、自分が出ることはないと思っていましたし、誰か有名選手が参加しているのを見ようかなーなんて考えていました。10月には社会人オープンもあったし。
実際に申し込みが始まっていたことすら気にしておらず、失礼ながら大会が10月に行われることくらいしか知りませんでした。
しかし出ようと考えていた社会人オープンはよくわからない理由でエントリーすらできませんでした。
急にどうしようと焦り始めました。
理由としては、天皇杯に出るために、その前段階で実戦(社会人オープン)を挟みたいと考えていたからです。
自分は試合でしか感じられないものが必ずあって、それを経験してより良い方向に修正していくという考えを持っています。
その実戦の場であり、経験を積むいい機会を失い焦ったというわけです。
そこで目についたのがAll or Nothing だったというわけです。
ここからは本当に最低な言葉を使います。
正直なところ、体重が10〜15キロ重い程度じゃ相手にはならないだろうと考えていました。
参加選手もがっつりレスリングをやっている人ではないだろうと思っていたからです。
そんな中で自分が出たら絶対に勝ててしまうとも思いました。
実戦の場がどうしても欲しい気持ちと、絶対に圧勝できてしまう場に出てもいいのかという気持ちが自分の中でめちゃくちゃせめぎ合っていました。
迷いに迷い、応募締切日当日の20時くらいに参加したい旨を有元さんに伝えました。
急に半現役選手がエントリーしてしまいマッチメイクをする有元さんや、快く対戦を受けてくれた濱口ソウル選手には本当に申し訳ない気持ちがありました。
エントリーをした後はやるからには思いっきりやろうと考えて練習もしました。
それと同時に、レスリングを習い始めたばかりの人たちにどれだけレスリングの面白さを伝えることができるだろうかとも考えました。
自分は今年いっぱいで自衛隊をやめてレスリングもやめるつもりです。(試合に出ないだけで練習はします。)
そんな短い時間の中で僕ができることを考えたときに、有元さんが育てているプロジェクトに僕が参加し、次に繋げられるようにすること、レスリングの裾野を広げていくことが自分の使命なのではないかと勝手に考えていました。
そんな感じで勝手に使命感を感じて参加したわけです。
大阪には大会前日の14日には行っており、その日は近畿大学さんにお邪魔しました。
初めての近大ということで緊張していましたが、サプライズだったのは練習の雰囲気がとにかく良い。
正直西日本の大学なんて。と思っていた自分が恥ずかしくなりました。
声は出ている。
いい動きをしたら先輩後輩関係なく拍手歓声を送る。
笑顔は多いけどふざけていない。
なにより監督、コーチが練習に積極的に参加し、声掛けをすることで学生たちもそれに続いているように見えました。
これは強くなるぞと思いました。
初の近大はサプライズだらけでこれからの近代の活躍に期待せざるを得ないような練習内容であり、自分自身もとても有意義な練習になりました。
そして試合本番の15日。
相手のことをほぼ全く知らなかったので、どんな人なんだろうというワクワクとドキドキが入り混じった状態で会場にいました。
そしたら対戦相手の濱口ソウル君はデカい!!
申告階級を61にしとけばよかったなんて少しだけ考えてしまいました。
試合前にちょっとだけ、よろしくお願いしますと話しかけてくれました。好青年です。
アップ時間、ルール説明が終わりついに試合開始。
この試合も驚きの連続でした。
みんな技術レベル、身体能力が高い!
レスリング初心者の練習試合大会なんてもんじゃないレベルの高い試合があまりにも多かったです。
レスリング経験者からしたら物足りないかもしれませんが、初心者ということを全く感じさせない白熱した試合が次々と繰り広げられていました。
自分なんてしっかり緊張していまして、試合前のこの感じがたまんねーなんて考えていました。
さて、自分の試合が近づいてきました。
相手はMMAの強い選手。
普通にやればレスリングで負けるはずがありません。
ですが、ソウル君本当に強い!
すぐ終わっちゃったらどうしようなんて考えていたけれど、ちゃんと強くて普通に点取られました。
でもこちらもレスラーとして負けられないし、メインの時間まで残ってくれたお客さんのために面白い試合をしたい!
普段やったことのないような技を連発。
最終スコアは14-11で自分の勝ちでした。
いやー楽しかった。
勝たなきゃいけないという気持ちもありつつ、全力で楽しもうという気持ちがうまい感じに噛み合って最高の状態で試合に挑めました。
最後の方でヤグラで投げた後、笑って手を叩いてましたが、自分の中ではヨッシャーって思ってました。結構真剣に。
こんないい試合ができたのもソウル君あってこそだったと思いますし、闘ってくれて本当に感謝しています。
なにより、この大会で一番の驚きはお客さんの反応が素晴らしい!!
レスリングの試合って地味になりがちなんですけど、土地柄なのかめちゃくちゃ盛り上がってくれて、気持ちよく試合をすることができました。
そんなこんなでざっくりと大阪の感想でした。
大会参加を快諾してくれた有元さん、対戦を受けてくれたソウル君、自分の試合を見てくれたお客さん達。
本当に感謝してもしきれないし、、BIG LOVEをあげたいです。(いらないと思うけど…)
これからAll or Nothing という大会はもっともっと大きくなっていくと確信した大会でした。
いやー楽しかった。
楽しかった以外の感想がないくらい楽しかった。
皆様本当にありがとうございました!!
また機会があれば参加させてください!
廉太郎も2日間一緒に大阪回ってたくれてありがとう!めちゃくちゃ楽しかった!
今回はこんな感じで終わりたいと思います。