No.2「仕事」


 前回のnoteをインスタグラムのストーリーに投稿したところ、何名かに反応を頂きました。

 豚もおだてりゃ木に登ると言いますか、とても単純な豚(人間)ですので、反応してもらえたことはやはり嬉しいものであります。


 単純人間な自分は影響も受けやすいのです。


 前回は廉太郎という素晴らしい同期が登場しましたが、他にも影響力が大きく、素晴らしい同期がたくさんいます。


 そんな素晴らしい同期に触発されたのが前回のnoteだったわけです。


 前回のnoteは要約すると、単純な時間差であったり、継続することの重要性だったりを書いたのではないかと自分では思っています。


 この辺の解釈は読者の皆様にお任せしますので、気楽に読んでください。


 その中で、1日の練習時間の話があったと思います。


 話としては、自分は1日4時間しか練習していないけれど、廉太郎は1日6〜8時間仕事していて、最大4時間の差ができているよ、というところです。


 そこで、前回投稿後からの一週間、8時間練習を目指して実践してみました!


 その内訳が下記になります。



9/1(木)-6.5時間
9/2(金)-3.5時間
9/3(土)-5.5時間
9/4(日)-1.5時間
9/5(月)-6.5時間
9/6(火)-4.5時間
9/7(水)-5時間



 こんな感じで8時間には届きませんでした。



 病院があったり、休日があったり、出稽古があったりで毎日8時間に挑戦はできなかったわけですが、結果としてはこんな感じでした。



 感想といたしましては、7時間が限界で、6時間あたりが体的にはギリギリかなというのが正直なところであります。



 練習を積むことの大切さと大変さ、練習をした分だけ栄養と休養にも気をつけないといけないことに気づいた一週間でした。



 しかし、同時に思うことがあるのです。



 それは、自分は現在レスリングをプレーすることでお金をいただいている現実があるということです。 



 レスリングのプロであり、レスリングが仕事な訳です。



 こんな弱いプロがあるか!と思う方もいるかもしれませんが、それが現実です。



 現在の所属は自衛隊体育学校なので、厳密に言えば(言わなくても)自衛隊に雇われています。



 つまり本来の仕事は自衛官ということになります。



 自衛隊の本来の勤務時間は0830〜1715までの8時間45分、昼休憩を考慮して実働7時間45分です。



 もし、レスリングが仕事であるというのであれば、7時間45分は練習(仕事)をしなければいけないということになります。



 しかし、前述の通り、約8時間の練習というのは身体的に現実的ではありません。



 社会人の方からは「自分の体なんて二の次だ」「甘ったれるな」というお叱りの言葉をいただいてしまいそうですが、それは一旦置いておきまして…。



 ならば、一日6.5時間練習できたとして、残りの1.5時間はどうするべきなのでしょうか。



 携帯をいじるべきなのでしょうか。



 寝るべきなのでしょうか。



 そのどれでもなく、仕事(練習)に対しての気持ちと体の準備を淡々と進めるべきなのではないかと考えるわけです。



 体が資本のアスリートにとって、怪我は一番避けなければいけないものだと思います。



 当たり前ですが、ウォーミングアップをせずにいきなりスパーリングに入ると怪我のリスクは高まります。



 それと全く同じことで、体と気持ちが寝ている状態で練習が始まってしまうと、これも怪我のリスクが高まると考えられます。



 今までの短い人生で見てきた強い人達は入念な準備をもって練習に臨んでいたと感じます。

 練習は練習の前から始まっているのです。

 いかに普段の何気ない生活の中にレスリングを落とし込めるかが重要なのではないかと考えるわけです。



 その細やかな積み重ねが血となり肉となり、自分を成長させてくれるのではないかと思うのです。

 ストレッチするもよし、音楽を聴いて気分を高めるもよし、時には本や漫画を読んで心を落ち着かせたり、奮い立たせたりすることも素晴らしいことだと僕は思います。

 一人一人に合った調整方法というのが必ずあるはずです。



 サッカー元日本代表の長谷部誠選手は自身の著書『心を整える』にて自身の練習、試合の準備についてや、私生活で、いかにサッカーを中心に置いて生活しているか、準備の大切さを教えてくれます。


 また、プロとして、日本代表としてどうあるべきかがたくさん書いてあり、とても参考になります。



 ただ誰にとっても例外なく、最も重要なことは継続することだと改めて感じました。


 僕自身、この一週間8時間練習を目指して生活していく中でしんどい時もありました。



 しかし、それを繋ぎ止めたのは、廉太郎の頑張りであり、前回のnoteであり、一週間前のnoteを書いている時の自分だったわけです。


 継続していくことは実はすごく難しいことです。



 気持ちが途切れそうになった時に繋ぎ止めてくれる何かをもっておかないと継続できなくなってしまいます。


 自衛隊レスリング班の井上謙二監督は言っていました。



 「昨日の自分より、紙1枚分だけでも積み重ねて、今日を終えられるようにしよう。」


 積み重ねた先に、きっと、自分の望むものがあると信じ、野山に分け入るような心持ちで日々を真剣に過ごしていきたいものです。


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