No.11「人生万事塞翁が馬」
先週は、僕の母校である専修大学が自衛隊に合宿にきてくれていて、久しぶりに後輩たちに会いました。
今の4年生は、自分達の代が4年の時の1年生なので、時の流れを感じると共に、立派に成長した姿を見て、4年間という時間は人をとても成長させてくれる大切な時間なのだと感じました。
思い返せば、大学の4年間という時間は自分にとってとても不思議な時間だったと感じます。
自分は大学入学を機に、初めて親元を離れ、寮生活という自分にとって未知の体験をすることになりました。
寮生活自体は大変なこともあったけれど、それを上回るくらい楽しいことだらけだったので、本当に良い思い出です。
生活面は先輩もいましたし、特に気にしていませんでした。
気にしていたのは肝心のレスリングの方でした。
自分は正真正銘一番弱かったです。
その日の練習のスパーリングで勝つことは愚か、一ポイントを取ることさえできず、二週間で0ポイントなんてしょっちゅうでした。
それが悔しくて、レスリングをするために親にお金をもらってまで大学に来たのに、自分は一体何をしているんだといつも親に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
とにかく、一番弱い奴が一番頑張らなくてどうするんだという気持ちでひたすら走っていたのを覚えています。
まだ現役は終わっていませんが、それでも人生で一番頑張っていたのは、大学1年の時だと胸を張って言えます。
そのくらいやってました。
練習ではいつもボコボコにやられていましたが、逆に試合になると「先輩たちみたいに強い奴はいない」という気持ちと、実際に先輩たちくらい強い人はいなかったので、試合の方が練習よりもやりたいことが上手くできていました。
そんな感じでがむしゃらに練習していた結果、3年生の時にインカレで優勝できたりしたので頑張ってきたことは間違ってなかったのかなと思っています。
自分は中学、高校と目覚ましい結果は残せていないにも関わらず、大学で優勝できたりしたのは学生生活の中心にしっかりとレスリングを置いておけたことだと思ってます。
すごく当たり前のことですが、レスリングの推薦で大学に行かせてもらっているので、レスリングを中心に置くことはごく当たり前です。
しかし、大学というか、大学のある場所、年齢、様々な娯楽、何をしても許される自由な時間など大学生活には多くの誘惑が付き纏っています。
高校の時に強かった人が意外と大学で伸びないというのはよくある話だと思います。
逆に言えば、高校まで大したことなくても、大学での頑張り次第ではトップに行くこともあり得ない話ではありせんし、何なら、体と心の成長的にも一番伸びる時期なので、大学で突然強くなることなんてザラにあります。
僕のnoteを読んでいる高校生や、大学の下級生は少ないと思いますが、大学の四年間は自分の使い方次第で、いくらでもプラスになります。
逆にマイナスになる可能性も秘めています。
上に書いたことは今の自分にも当てはまります。
自由な時間があればあるほど、自分を律し、自分をコントロールし、今の自分にとっての最優先事項がブレない生き方をしたいものであります。