No.8「意外と身近なこと」
つい最近、とは言ってもこの一週間に2つ、自分にとっては考えさせられる事件が起きました。
一つ目が、専修大学の先輩であり、プロレス、ボディービル、rizinなど様々な分野で活躍した北村克哉先輩の訃報です。
北村先輩と書いていますが、実際に先輩後輩としての関わりはなく、いつかの試合会場で一度見ただけですので、失礼なことですが、それほど思い入れのある方ではありませんでした。
二つ目は、静岡県で起きた、観光バスの横転事故により、乗客の一人が命を落としてしまったことです。
この二つの事件(事件というか事故?)で共通する点は、誰にでも分かるように死亡者が出ているという点です。
おそらく、亡くなった方が北村先輩ではなく、全く知らない人の訃報であればこんなに考えることはなかったと思います。
それに加えて、今の自分の状態など色々な状況が重なり合って、自分がこの考えに至ったのだと思います。
当たり前と言ってしまえばそれまでなのですが、人はいつ死ぬか分からないということを最近ぼんやりと、そしてズルズルと考えていました。
おそらく、ほとんど全ての健康な皆さんは普段から死にたいと考えることは少ないと思います。
大抵死にたいと思う時なんて、よくないことが続いたり、気持ちがネガティブになっているときだけで、気分がいい時にそんなことを考える人はほとんどいないと思っています。
ここで上に記したお二方の事故を振り返りたいと思います。
北村先輩は大会出場のための減量中の不慮の事故ということだったので、おそらくではありますが、まさか死んでしまうとは思ってなかったのではないかと思います。
観光バス事故の方なんか、楽しい旅行に行ったはずなのに命を落としてしまったという何とも不幸極まりない事故であり、命を落とすなんて微塵も考えていなかったと思います。
お二方とも、まさかの死だったと自分は考えます。
ここで、年間の死者数などの情報を少し調べてみました。
2021年の年間総死亡数は、143万9809人(≒144万人)であり、そのうち「老衰」での死亡数は15万人(総死亡数の約10%)だそうです。
つまり、昨年は約130万人弱の方々が何らかの病気、事故、事件により、天寿を全うせずに亡くなっていったということになります。
その中で、交通事故死の統計を見てみると、年々死亡数は下がっている見たいですが、平均して年間2500人前後の方が亡くなっています。
2022年の上半期(1〜6月)ではすでに1158人の方が亡くなられています。
残酷な話ですが、ここから下半期の交通事故死者は0人!!となるはずもないので、例年の統計に照らし合わせれば、下半期で約1300〜1400人が死んでしまうことになります。
誰が死んでしまうかなんて誰にも分かりません。
今この瞬間には元気に暮らしている自分でも次の瞬間ないしは、明日、はたまた来月にでも突然の交通事故で死んでしまうということは0ではないのです。
そう考えると、意外と「死」というのは身近なものであり、いつも「死」と隣り合わせで生きているのです。
最近自分は先輩たちから、頭のこともあり、死ぬなよと声をかけられたりします(軽い感じで)。
ですが自分は意外と腹を括っているといいますか、今日死んだとしても、今日だったか、くらいにしか思わないと思います。
人はいつ死ぬかわかりませんし、いつ死んでもいいようにやりたいことをやり切ることも大切だと思います。
何なら自分はレスリングをできていることが奇跡ですし、そのレスリングをして死んでしまったらしょうがないかなと思っています。
そんなふうには見えないかも知れませんが本心はそういう気持ちです。
本当に自分だけのものと言えるものは自分の命くらいだと思うので、自分の一生くらい自分の好きに使っても問題はないのではないでしょうか。
いつ死んでしまうか分からない人生。
だけれども、自分だけの大切な一度きりの人生。
後悔のないように1日1日を大切に、丁寧に生きていきたいものであります。
上記の、故人の考えを代弁したように書いた文章はあくまで個人の勝手な憶測ですので、こいつはこんなふうに考えてんのかという感じで流してください。