No.34「あの星空を忘れることができるのか」


 ニュージーランドとオーストラリアに行っておりました藤波諒太郎2ndです。

 今回もところどころに命のかけらを落として来ながら生き延びることができたことに感謝です。

 とは言うものの、この2カ国は非常に治安も良く、おおらかな人柄の人が多く余裕のある感じが心地よく感じる場面が多かったような気がします。

 特に会話の前の挨拶の段階で笑顔の人が多く、Have a good day. とか beautiful. とかのこちらが言われて嬉しくなるような一言が多かった印象があります。

 アジアを回った時には全てがそう言うわけではありませんが、むすっとした事務作業で終わらせているようなホテルやお店も多く、英語がうまく通じないことも含め入国審査を受けているような気分になることも少なくなかったです。

 それに比べると一度もそう言うことがなかったと思えるのは僕が海外に慣れてきただけではないと思うわけであります。

 ニュージーランド、オーストラリアは観光地だけでなく自然が好きな人、自然に癒されたい人に特におすすめの場所であり、行ってみてほしいなと感じました。

 もちろん自然だけでなく街も栄えていおり、おしゃれなカフェが数え切れないほどあるので滞在期間中はカフェ巡りなんてこともおすすめできます。

 旅行代理店のようにおすすめしてしまっていますが、少し僕の話に戻します。

 今回の旅には自分の自転車を持っていき、サイクリングをメインに旅行計画を立てておりました。

 当初の予定では、ニュージーランドの北島の縦断(オークランド→ウェリントン)、その後フェリーで海を渡り南島のクライストチャーチまでの約1000kmをサイクリングしてやろうと考えていました。

 しかし、現実は計画は1日で丸潰れ。

 思った以上にオークランドも面白くない、そこから140km進んだ道のりも面白くない、自転車も折りたたみ自転車で行きましたので進まない。

 と言うことで入国2日で計画を再構築。

 すぐにハミルトンというところからオークランドまでの高速バスと南島はクイーンズタウンというところの航空券を手配しました。

 この切り替えの早さは自分でも驚くほど早かったです。

 結果としてこの方向転換は大正解となりました。

 北島のオークランド〜ハミルトン間はハイジでいう牧場しかない状態だったのに比べ、南島は最後の方のカンターベリー平原を除き、ハイジの山の方がメインだったように思います。

 久しぶりに自然に圧倒されるという感覚でした。

 感動ではなく圧倒されました。

 クイーンズタウンだけでなくレイクテカポの星空、遠くから見えたMt.クック、なんでもない道から見えた朝焼け、クライストチャーチの夕焼けとこの先には南極しかない海。

 日本と近しいけどどこか違うさまざまな自然を見て、体験して、触れられたことに感謝しなければいけません。

 そしてオーストラリアに飛んだのですが、こっちはこっちでいいものがありました。

 まずはオーストラリア本土?のメルボルン。

 ここはビルが多く、公共交通機関の充実具合、カフェのおしゃれさ、多国籍な料理、極めつけはセブンイレブンとほとんど東京を感じさせるような都会でした。

 そういった都会の中でも東京でいう浅草寺、明治神宮のような教会、大聖堂があったりと文化もしっかりと味わうことができるような場所でした。

 正直な感想で言いますと、僕は自然の方が好きなのでメルボルンは1日あれば十分だったかなと感じました。

 1日のメルボルン観光を楽しんだあとまたもや空港に向かい、今回の旅の第2メインであるタスマニア島に向かいました。

 タスマニア島ではローンセストンというところからホバートというところまでの約200kmのサイクリングを計画し、今回はしっかりと計画通り達成することができました。

 タスマニアではタスマニアデビルやウォンバットといったタスマニア島にしか生息していない動物をたくさん見ることができて(動物園で見ました)行った甲斐があったと思いました。

 ホバートには4日間滞在していたのですが、観光したり、登山したり、街を散策したりと初めて一つの街を拠点として観光を楽しみました。

 いつも僕は長くても2日しか同じ場所に滞在しないので、いつも大荷物を持って観光しているのですが、荷物を置いて身軽に観光できるというのはなんと素晴らしいものかと感動しました。

 いつかは海外で一つの場所に滞在し、何もせずにぼーっと過ごしてみたいのですが、自分の性格的にそれができるかは分からないなとも感じました。

 そんなこんなで大変なことも楽しいこともたくさんあった3週間のチャリ旅は終わりを迎えました。

 最初のオークランド〜ハミルトン間は本当に辛くて正直諦めました。

 諦めて予定を変更した結果素晴らしい景色と出会うこともできました。

 ニュージーランド南島に移った後も途中バスを使ったりと妥協することも多かったです。

 自分は思っている以上に妥協する人間なんだと分かりました。

 しかし、妥協した後でもすぐにリサーチ、リカバリーできるという臨機応変なところもあるのだと感じました。

 あとは心と好奇心に正直なところとかかな?

 また一つ、二つと今まで気付かなかった藤波諒太郎という人物を知ることができているなといった感覚です。

 少しずつ自分を知れているというのはこの旅を始めてよかったことです。

 しかし、今の自分を知ることはもちろん大切なのですが、旅を通じて変化していく自分を受け入れることも大切なことだと思うのです。

 この旅が終わった時に、自分という人間が10%くらいわかるようになっていたいです。

 そして自分のことや自然を今の200%、300%はたまた1000%くらい愛せるようになっていたらこの旅は大成功なのではないかと思います。

 身の安全だけには気をつけながら精一杯今しかできないことを楽しんで行きたいものであります。

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