【渋谷のカツ丼屋瑞兆のご紹介】拝啓、カツ丼で感動したい君へ

拝啓
この手紙、カツ丼で感動をしたい君に書いております。
毎日暑い日が続いていますが夏バテはしていませんか。
ありきたりなお店に彼女を連れていったりしてガッカリさせていませんか。
1人で同じものばかり食べていませんか。
同僚をアッと言わせる隠れ家的なお店を知りたくないですか。
少し心配になったので君にこの手紙を書いています。

渋谷駅から徒歩10分
渋谷の喧騒的な雰囲気とは一変、少し落ち着いた雰囲気の漂う奥渋と呼ばれるテナントビルの1階に瑞兆というカツ丼専門店があります。

平日はお昼11時から夜は18時まで営業してるお店です。
予約はできないから直接お店に行ってください。
お店はカウンター8席しかないので、正直混んでいます。
特に昼時は少し待つこともありますが待ってくださいね。
大丈夫ですよ
少し待ったところで微塵の後悔もないですから。
いつだって美味しいものを食らう時は少しのリスクくらい背負ってもいいでしょう?ぜひ、君が並んでくれる事を願っています。

瑞兆はメニューはありません。
カツ丼とビールだけです。
美味しいお店にメニューが少ないってのは本当なのかもしれませんね。
ご飯の大盛り、普通、少なめを言うだけで注文は完了しますので優柔不断な君にもピッタリかもしれませんね。ふふふふ。

待ってる間に聞こえる”サクサク”という包丁でカツを切る音。
油の香ばしい匂い、ご飯の香り…
よりいっそう君のお腹を空かせてくれると思います。
知らない人の美味しいね〜という言葉も聞こえてきます待ってる間もワクワクできるなんていつぶりですか。
最近、美味しいもの食べて笑っていますか。

さて、10分もしないうちにカツ丼がやってきますよ。
覚悟してくださいね。
蓋を被せてくれています。1秒でも温かいものを提供してくれようとする気持ちを感じますね。嬉しいです。
それに、蓋を開ける時の幸福感ってありますよね。

さあ、蓋をあけますよ。

いざ、ご対面です。

どうですか。
今まで君が食べてきた、少しベチャッとしたカツ丼とは違う印象ではありませんでしたか?

百聞は一見にしかずです。
ぜひ、この感動を味わってほしいです。

まずは、はみ出てるカツだけを一口。
”サクッサクサクッ”
思わず人目もはばからず、う〜ん。とうなってしまうでしょう。
お肉の甘みと衣のサクサクッの食感。
そしていい感じにお肉にまとう少し甘めのタレ。
食べれば食べるほどに食欲がどんどん増していくでしょうね。

カツ・卵・ご飯と3層で食べたり、サクサクっとカツだけで食べたり、タレのついたご飯だけで食べたり…
大根の漬物とお吸い物もついてきます。
少し、油っぽくなってきたなーと思ったら、漬物と合わせたりお吸い物をすすって一旦リセットしたり…。リセットしたところにまたカツを放りこむのもいいかもしれません。
色んな食べ方をして、自分の好きな食べ方を見つけたら教えてくださいね。
結局、自分が好きな食べ方で食べるのご飯が一番美味しいですものね。

下に引いてある卵はなんと、半熟でもない全焼きでもない絶妙な固さになっています。
ということは、半熟が苦手な人も全焼きが苦手な人も全員が楽しめる固さになっているということです。
こういうところに作ってくれたお店側の優しさとかあったかさを感じますよね。こういう優しい人間になりたいものですね。
フワフワと温かく包みこんでくれる卵のような。

後半になってきてもしかしたら君は疑問に思うかもしれません。
タレがしっかりついているのにどうしてこのカツはずっとサックサクで居てくれるのだろうかと。
しかしその謎を解き明かさなくてもいいのだと思います。
食べたくなったら、また暖簾(のれん)をくぐればいいだけですから。
唯一無二というのは本当に素晴らしいものですね。
ここだけでしか食べれないのですから、行くという選択肢しか残されていないっていうのも何だか良いものですね。

さて、お腹も膨れて一息ついたらお会計をしましょう。
瑞兆のカツ丼はなんと1000円ポッキリです
小銭を出さないって本当に楽。
デートのときもスマートにお会計が出来ますよ。もしデートのランチで使う事があれば尚更、君の事をカッコいいって思うでしょうね。

もし、次に席を待ってる人が居たら早く席を譲ってあげてください。
しかし、そんな事は言わずともこのカツ丼を食べた後には、この幸福感をみんなにも早く味わってほしい、そんな気持ちになってるはずなので心配はしていません。
この幸福感の後のコーヒーもなかなか良いものですよ。
コーヒーを片手にこの感動と幸福感に浸ってみるのもおすすめです。


長くなりましたね。
本当に美味しいお店に出会った時って大切な人に伝えたくなったり連れて行ってあげたくなったりしませんか。
君が今、この手紙を読んで1番先に頭に思い浮かんだ人と一緒にでも、もし思い浮かばなければ、自分のためにカツ丼で疲れを癒やす旅に渋谷に行ってみてください。

では、からだにお気をつけて。また手紙をかきます。

                敬具
                フジヤマフジコ

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