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年利17%でも儲からないのはなぜ?
こんな記事を読んだことがありますか?
トルコリラは、年利17%のトルコの法定通貨です。
日本は、ゼロ金利です。
この記事は勉強になったので、あとでみなすようにまとめてみました。
なぜ高金利通貨で損をするのか。
【前提】
市場は、感情は支配しているので不合理な動きをする。
物価との関係
トルコの物価が20%上昇し、日本の物価がほとんど変わらない場合、単純化すれば相対的購買力平価からトルコリラは20%下落することになります。すると円をトリコリラに替えて17%の金利をもらっても、逆に実質的には損をしている状態になります。
つまり、トルコリラをここから買っていいのかを判断するには金利水準とともに先行きの物価上昇率の差も一つの判断材料として投資する必要
日本の物価上昇率は1%未満なのに
トルコは15%だそうです。
感覚
「トルコリラが大きく値下がりしているので、そろそろ反転してトルコリラ高になると考え、投資を行ってみたが、さらにトルコリラ安が進み、大損をしてしまった」。
5回コイントスをして、すべて5回とも「表」が出たとします。このとき、6回目にコイントスを行ったら何が出ると考えますか?冷静に考えれば、6回目にコインを投げて表が出る確率は2分の1です。つまり、過去の結果と独立しています。
いくら下げ続けても、さらに下げる確率と上がる確率論では、1/2なんですね。
にも関わらず、そろそろ反転・・・なんて考えて投資して失敗する
投資家心理
(1)7500ドルの確実な損失を受け入れるか、もしくは、(2)75%の確率で1万ドルを失うか、25%の確率で何も失わないかという賭けをするか、の選択を迫られていると仮定
「損失の期待値」は、どちらも7500ドル((2)の期待値の計算式は1万ドル×0.75+(0ドル×0.25))です。
でも、だいたいの人は、後者を選ぶらしいです。
それは、人は、損失が嫌いだから。
別の例(質問は2つ)を出しましょう。
質問1 ここに1000万円あります。どちらを選びますか?
(a)何もせずに1000万円をそのままもらう
(b)じゃんけんに勝ったら2000万円もらえるが、負けたら何ももらえない
質問2 あなたは、ある事故を起こして1000万円の借金を背負いました。どちらを選びますか?
(a)じゃんけんに勝ったら借金を帳消しにするが、負けたら借金が2000万円になる
(b)じゃんけんをせずにおとなしく1000万円の借金を背負う
先ほどの損失の期待値は同じなのに、多くの人は(a)を選ぶらしい。
御多分にもれず僕も両方(a)を選んだし。笑
人は、自分に有利な場面ではリスクを避け、自分に不利な場面ではリスクを好む特性、つまり、利食いを早く、損切りが遅れるといった合理的とは言いづらい判断をしてしまう性質があることを示唆しています。
投資家は損失を抱えた場合、損失を取り戻そうとリスクを採って「一か八かの賭け」に出ることも知られています。
投資家は損失を確定させるのが嫌!
という心理がある。
だから、この市場は感情に支配されているんだろうな。
だからこそ、自分はその感情に流されず投資をして行こう!
お・わ・り