自営業者・個人事業主も住宅ローンは組める?審査が通りやすい金融機関も紹介
「自営業者である個人事業主は住宅ローンの審査に通りづらい」こんな話を耳にしたことがあり、マイホーム購入に不安を感じている自営業者・個人事業主は少なくないでしょう。
しかし、自営業者・個人事業主であっても、ポイントを押さえておけば住宅ローンの審査に通ります。また、自営業者・個人事業主に向いている金融機関も紹介するので、ぜひ参考にご覧ください。
自営業者・個人事業主は住宅ローンの審査が通りづらい理由
自営業者・個人事業主が住宅ローンの審査が通りづらいのには、理由があります。ひとつ目の理由は、収入の不安定さです。
業種にもよりますが、自営業者・個人事業主の給与は、仕事の量や時期によって左右され安いです。銀行は融資先に安定した収入・返済を求めるため、収入の変動は審査の際に不利に働いてしまいます。
ふたつ目の理由は、信用力の問題です。銀行は信用情報を重視しますが、自営業者・個人事業主は、法人や国家機関に比べて信用力の評価が難しくなります。
このような理由から、自営業者・個人事業主は住宅ローンの審査が通りづらいといわれるのです。
自営業者・個人事業主が審査を通過するためのポイント
自己資金を多めに用意する
経営の安定性を示す
税金は滞納しない
ローンはなるべく完済する
自営業者や個人事業主が住宅ローンの審査を通過するためのポイントは4つあります。
自己資金を多めに用意する
自己資金を多めに用意することは、特に重要です。自己資金を多く用意することで借入金額を減らし、金融機関に対するリスクを軽減できます。
一般的には、頭金として物件価格の20%を用意するといいとされていますが、可能であればより多い額を準備するのが望ましいです。自己資金が多ければ多いほど、銀行の信用を得やすくなり、審査も通りやすくなります。
経営の安定性を示す
次に、経営の安定性を示すことが審査通過の鍵となります。過去数年間の確定申告書や事業収支報告書を用意し、収入の安定性を証明することが大切です。
銀行は長期の安定した収入を重視するため、事業が順調に成長していることが求められます。定期的な売上の増加や、主要取引先との安定した契約などがあれば、銀行に信頼感を与えられるでしょう。
税金は滞納しない
税金の滞納は、審査において大きなマイナス要因です。税金を滞納すると、信用情報に悪影響を及ぼし、銀行からの信頼を失うことになります。
税金は期限内に確実に納付し、滞納を避けるようにしましょう。特に所得税や消費税、住民税などは、定期的に確認し、確実に支払うことが重要です。
ローンはなるべく完済する
既存のローンはなるべく完済しておくことも、審査を通過するための重要なポイントです。借入額が多いと、銀行は返済能力に対する懸念を抱くことがあります。住宅ローンの審査では、他の借入が少ない方が有利です。
クレジットカードの残高や自動車ローンなど、完済可能なローンは早めに完済しておくといいでしょう。また、ローンの返済履歴が良好であることも、信用力の向上に繋がります。
自営業者・個人事業主にはフラット35がおすすめ
自営業者・個人事業主にとって、住宅ローンを選ぶのは大きな課題です。収入の変動や信用評価の難しさから、一般の銀行ローンの審査に通らないこともあります。そんな中、フラット35は自営業者や個人事業主でも利用しやすい住宅ローンです。
フラット35のメリット
1. 安定した金利
フラット35は、長期固定金利型の住宅ローンです。借入期間中の金利が一定なので、毎月の返済額が変わらず、将来の金利上昇リスクを避けられます。
収入に変動が生じやすい自営業者・個人事業主にとって、毎月の支出が一定であることは、家計管理の面で大きな安心材料です。
2. 審査基準の明確さ
多くの金融機関では、住宅ローンの審査基準を公表していません。しかし、フラット35の審査基準は明確になっています。
収入基準や必要な書類、物件に対する条件などが事前に把握できるため、的確に準備できるでしょう。
3. 自営業者・個人事業主にも優しい評価方法
フラット35は、震災の際に購入する住宅の性能を重視します。融資の対象となる住宅は、住宅金融支援機構が定めた技術基準を満たしていることが要件です。
また、物件検査を受ける必要があり、建築基準法に基づく「検査済証」が交付されていなくてはいけません。
逆にいえば、住宅の性能がフラット35の基準を満たしていれば、自営業者や個人事業主でも利用しやすいということです。
4. 頭金なしでもOK
通常、住宅ローンを組む際には、物件価格の20%程度の頭金が求められることが多いです。しかし、フラット35は頭金なしでも融資を申し込めます。
そのため、自己資金が少ない自営業者・個人事業主でも、住宅購入の夢を実現しやすくなります。
フラット35の詳細はこちらをご覧ください→フラット35とは?知っておきたいメリットとデメリットまとめ
まとめ:自営業者や個人事業主でも住宅ローンは組める
自営業者・個人事業主でも、適切な準備と対策によって、住宅ローンの審査を通過することは十分可能です。
収入の安定性を証明するために、確定申告書や事業収支報告書を用意しましょう。ほかにも税金や借入金をなくすことで信用力をアップさせることもできます。
自営業者・個人事業主は、住宅金融公庫によるフラット35を検討するのもおすすめです。フラット35は長期の固定金利なので、安定した返済計画を立てられます。
住宅ローンでお悩みや不安がある方は、ぜひフジケンハウジングサロンへお越しください。マイホーム購入について無料でご相談いただけます。