近居とは?メリット・デメリットとトラブル防止のコツを解説
近年、親世帯の近くに住む「近居」を選択する人が増えています。
近居という選択肢は、家族との距離を縮められるだけではなく、さまざまなメリットがあります。
しかし同時にデメリットもあり、近居には注意が必要です。
この記事では近居とは何か、メリットとデメリット、そしてトラブルを回避するためのコツに焦点を当て、快適な生活を築くためのヒントを紹介します。
近居とは?
近居とは、子世帯が親世帯の近くに住むことを指します。「同居」や「隣居」と近居は似たイメージですが、まったく別物です。
同居は両親と同じ家に住むことで、二世帯住宅で一緒に住むことも同居といいます。
隣居は文字通り、親世帯の隣の家に住居を構えて暮らすことです。
近居は、親世帯の家まで片道1時間で行ける程度の距離に子世帯が住むことで、親の家へ気軽に行き来できます。
昔は親との同居、隣居も珍しくありませんでした。しかし、ライフスタイルの多様化やプライバシーの重要度の高まりによって、同居や隣居のニーズは減りつつあります。
同居や隣居よりも適度な距離をキープできる近居は、今後もますます需要が高まるでしょう。
近居のメリット
近居には以下のようなメリットがあります。
家族のサポートを受けやすい: 実家が近いと、家族のサポートが手軽に受けられます。普段の生活で助け合えることはもちろん、体調を崩したときには心強い存在となるでしょう。
みんなで子育てできる: 近年は核家族が増えています。また、女性の社会進出によって、子どもが1人で過ごす時間が多い家庭もあるでしょう。そんな家庭も近居していれば、祖父母が子育てに参加することで子どもの孤立を防止。みんなで子育てできます。
介護時の負担軽減: 将来、親が歳をとり介護することになったときも、近居していれば移動時間の負担を減らせます。自分が親を介護しなくても、通院の付き添いや介護施設の訪問などは必要になるので、移動距離が少ないのは大きなメリットです。
近居のデメリット
近居には以下のようなデメリットが生じることも考えられます。
プライバシーの低下: 実家が近いと、いつでも親や親戚が訪ねてくる可能性があり、プライバシーが保ちにくくなります。「親子といえどプライバシーは守りたい」という人は、個人の空間や時間を守るための工夫が必要です。
親子・夫婦関係への影響: 過度な依存や過保護が家族関係に悪影響を与える可能性があります。お互いに自立し、適切な距離感を保つことが大切です。
コミュニケーションの調整:親世帯と子世帯間の距離によっては、 連日のように顔を合わせる可能性もあります。関わる機会が多いと、どうしても些細なことから誤解や対立が生じやすくなるでしょう。
近居でトラブルを起こさないようにするコツ
近居でトラブルを起こさないようにするためには、3つの点に注意しましょう。
プライバシーの尊重
お互いのプライバシーを尊重することが大切です。お互いの家族の時間やスペースを尊重し、それぞれがリラックスできる場所を持つことで、健全な関係を保てます。「特別な用がなければ、10時前と20時以降はお互いの家を訪問しない」というように、近居を始める際にルールを設定・共有しておくと安心です。
適度なコミュニケーション
過度なコミュニケーションはトラブルのもとになりますが、適度なコミュニケーションは良好な関係を築くために重要です。気になることがあれば、小さなことでもトラブルになる前に話し合うようにすることで、誤解や不満が蓄積されるのを防げます。
協力と感謝
家族といえど、思いやりは大切です。親が手伝ってくれることに感謝の気持ちを持ち、自分もできる範囲でサポートすることで、良好な関係を築けます。おりに触れ、感謝の気持ちを形で示すのもいいでしょう。
これらのポイントを意識して、お互いの理解と尊重を持つことで、親との近居生活を円滑に過ごすことができます。
近居で補助金がもらえる自治体もある
最近は、近居する人に補助金を支給する自治体も増えています。
補助金の支給要件や支給額などは自治体によってさまざまですが、住宅購入資金の補助があるケースが多いです。
例えば神奈川県厚木市では、子世帯が近居を開始するためにマイホームを購入する場合、住宅取得補助金として40万円支給します。
千葉県千葉市では、近居を目的に子世帯が市外から転入した場合、最大100万円の助成金が給付され、2年目・3年目も持家の場合、固定資産税・都市計画税相当額の助成があります。
親世帯の住むエリアで、このような補助を実施しているか確認してみるのがおすすめです。
まとめ:近居を検討するのもアリ!
近居には、メリットとデメリットがあります。
適切なコミュニケーションと適度な距離感を持つことで円滑な関係を築き、快適な生活を送ることができるでしょう。
家族との絆を大切にしながら、自立した生活を送るための選択肢として、近居を検討することは十分にアリといえます。
近居に適した住まいをお探しの方は、愛知県のハウスメーカーフジケンへご相談ください。
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