セリングクライマックス
セリングクライマックスとは
セリングは売り、クライマックスは一番の盛り上がる所という事でしょうが、一体どんな意味なのか解説していきましょう。
セリクラが起こる状況
セリングクライマックスは売りが最高潮に達しているということで、市場が総悲観になっている状態を指すそうです。
大きな下降相場に我慢できなくなった投資家が投げ売りを行うような状況です。
ポイントは「大きな」下降相場ということです。
普通の下降相場であれば投資家のなかには我慢するような人もいますが、我慢できない大きな下降相場の最高潮が「セリングクライマックス」なのです。
チャートで見るセリクラ
チャートでいうとこのように「ダダダダダーッ!」と下がって行くような状況です。
大陰線や窓を開けるようなチャートになり、最終局面では逆Cカーブを描いて出来高が急増したりするようです。
しかしこのセリクラは最終局面を迎えると相場の底打ちにもつながるという事なのです。ですのでセリクラのヒントを探せれば一番安いところで買えるチャンスもあります。
相場の核心
相場は買方と売方の攻防によってできています。しかしセリクラによって買方が総退場してしまうと、市場に残っているのは売方だけになります。
ここで一般の人は「売方しかいないからまだ下がるんじゃないの?」と思ってしまいますが実は、
買方がいるから下がる
買方がいなくなったら下げ止まる
という事を理解しなければならないのです。
どういう事なのか難しいところなので頑張っていきましょう。
2種類の売
売り多ければ多いほど価格が下がるという事は分かりますね。そして、その売には2種類の売があるのです。それは
①下げで利益を取る売(新規に売)
②買いの手仕舞いの売
どちらも同じ売として市場には出てくるのです。
ではこの2つのうち暴落相場を引き起こすのはどちらの売でしょうか?
答えは
③買い手の手仕舞い
のよって起きるでした。
何故そうなるかというと、①の新規の売方は売るなら出来るだけ高い値段で売りたいのです。
となると大きな下降相場では「こんなに値段が安かったら売れない」となってしまいます。
それに対して②の買方の手仕舞い組は、値段が少し下がったくらいなら我慢できますが、大きな下降相場には耐えきれず下がれば下がるほど手仕舞いをしたくなります。
こうして買方の手仕舞いによる売が暴落相場を引き起こすのですね。
そして、「買い方が決裁し終わった時」に暴落相場が終わるという事も意味しています。
底打ちのセリクラ
そして暴落相場が終わるタイミング(買方の手仕舞いが終わるタイミング)で次に市場では売方の決済が起きます。
これ以上買方がいないとなった時に売方は利益を確定しようとします。
その売方の利益確定は買い注文となり、そこでこの暴落相場は底打ちとなるのです。
買方がいなくなる事によって相場が下げ止まり、売りで儲けていた人が手仕舞いすることによって買い注文がでるようになり一気に底打ちにつながるのです。
これがセリングクライマックスが底打ちに繋がる、ということなんです。
まとめ
今回は大きな下降相場で起き、底打ちに繋がる「セリングクライマックス」について解説しました。
買方がいなくなることで底打ちする。という意味をお分かりいただけたでしょうか?
私の師と仰ぐ小次郎講師の教えを参考にさせてもらってます。講師は動画などでもっと詳しく説明されてますので興味のある方は是非検索してみてください!
今回は以上になります。
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