旅立つ君と帰ってこれる場所と
あまりnoteでは語ってなかったけど、私には高校生くらいからずっと好きなシンガーソングライターがいる。
篠原美也子さんである。
高校生くらいのときにたまたま聞いた歌に衝撃を受け、それ以来美也子さんの歌声と彼女の紡ぐ歌詞に痺れ続けているのだ。
昨日の、推しであるもぶぴの卒業発表を聞いて、そして、メンバーや社長からのメッセージを見て、どうしても思わずにはいられない歌があるので、それをシェアしたい。
■旅立つ君へ
いろんな想いを抱きながら、もっと成長するために、今まで育ってきた場所から旅立つことを決意したもぶぴさん。
かつて、自分はモブキャラでいいと言っていた女の子は、今や頼もしい主人公に成長している。
まさにワチャチャ第一章のクライマックスに臨むにふさわしい。
そして、彼女の、ワチャチャの物語を間近で見守っていた私たちにとって、それはとてもおもしろくもあり、同時に終わりが近づく寂しさもあって。
でも、成長してしまったからには、きっとこういう選択肢にならざるをえないのだろうなと思う。
そして、彼女の感覚に近しいだろうと勝手に思っている歌がある。
『ここはなんてあたたかくて』
昔初めてこの歌を聴いたとき、このあたたかい場所が素敵であればあるほどに自分はここにいてはいけないという感覚、冷たい風が吹くけれどそれでも自分は出ていかなければならないのだという感覚、が歌われていると感じて、そういう感覚を歌にしてくれるのか、と感動したのだ。
そして今、旅立つことを決意したもぶぴも、僭越ながら似たような感覚になったのではないだろうかと、勝手に思ったわけで。
■帰ってこれる場所として
もぶぴの発表を受けて、メンバーからのメッセージ。
もうね、愛しかないよね。
のぞみさんが言うように、ワチャチャは実家なんだよね。
いつでも帰ってこれるあったかい場所。
そんな、素敵な場所側からの歌もあるのだ。
『place』
どこかでがんばっているあの人へ、いつでも帰ってきていいように。きっとまた出ていってしまうけれど、私はあなたの居場所でここでいるよ、というような、大きな愛が歌われていると感じている。
歌詞の“ここ”は、“ワチャチャ”と置き換えてなんら変わりないと思えるのだ。
また、このそれぞれの歌が収録されている、「新しい羽根がついた日」と「bird’s-eye view」は、どちらも美也子さんがメジャー契約が終わって、それからインディーズとして再起を図って出した1枚目と2枚目のアルバムなのだ。
そういったところも、なんだかつながってるようで、どっちも好きな自分からしたらエモいなと勝手に思ってしまったのだった。
■歌とともに人生あり
私は歌や音楽、言葉が大好きで、私の人生の半分は美也子さんの歌と共に歩んできたので、自分の中の拠り所、考える軸の一つになっているので、今回こんな記事を書いてみた。
というか書かずにいられなかった。
私はたまたま美也子さんだったけど、他の人は別の誰かの歌に想いを馳せているかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
もちろん、ワチャチャの歌が思い浮かんでるかもしれない。
私は、歌や言葉が、歌い手や作家から離れて、受け手の人生の一部になっていくのが、尊いことだなと思っている。
◇ ◇ ◇
というわけで、ここで紹介した歌のYouTubeリンク貼れたらよかったんだけど、配信されてないんですわ(泣)
なので、デビュー曲にして今も色あせない名曲をシェアしておきます。
※この歌に反応してくれた人とは酒を酌み交わしたい😊