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脳卒中片麻痺と肩関節痛の関係

どうも肩関節機能研究会の郷間です。
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今回の記事は私自身、あまり馴染みのない分野でもある
『脳卒中片麻痺×肩関節痛』というテーマでお話していきたいと思います。

普段は整形外科分野を中心に投稿していますが
脳血管疾患に携わるセラピストさんにも
なんらかの形で情報を提供できればと思い肩肘マガジンで投稿することにしました。



みなさんは患者さんから
「PTさんとOTさんは何が違うの?」
と質問をされたことはありませんか?

そしてそんな質問に対して
「PTが機能、OTがADL」
「PTが歩行(移動)、OTがADL」
「PTが下肢、OTが上肢」

このような回答をしていませんか?

私自身も不意に聞かれたときは
上記3つのいずれかで答えを返していることが多いですが
実際の臨床現場ではそれぞれの職種が自分のやることで精いっぱいで
なかなか情報共有、情報のすり合わせができていないことも多いですよね。


今回はそのような情報のすれ違いを最小限とするため
PTさんには脳卒中片麻痺患者の肩関節痛に対する理解を。
OTさんには脳卒中片麻痺患者に対する具体的な肩関節痛の病態と介入方法
を中心にお伝えできればと思います。


本記事では

▪脳卒中片麻痺患者の肩関節痛の病態
▪脳卒中片麻痺患者の肩関節痛の病因
▪脳卒中片麻痺患者の治療戦略

というテーマでお送りします。




脳卒中片麻痺患者の肩関節痛の病因

脳卒中片麻痺患者に好発する肩関節痛は安静時痛、運動時痛を問わずリハビリテーションの阻害因子となります。

脳卒中片麻痺患者の肩関節痛の病態には
▪肩関節周囲炎
▪肩関節亜脱臼
▪肩手症候群
▪インピンジメント症候群
▪腱板損傷
▪上腕二頭筋長頭腱炎
▪腕神経叢障害
▪視床痛
▪痙性の亢進
などが挙げられます1)。

また、これらの病態は単一なものではなく複合しているとされています。


では傾向としてはどのような病態が多くみられているのでしょうか?


脳卒中片麻痺患者に多い肩関節病変とその傾向

-MRI-

肩関節痛を有する脳卒中片麻痺患者の肩関節MRI所見を評価した報告によると
▪上腕二頭筋長頭腱炎14/18例
▪棘上筋損傷12/18例
▪関節液増加10/18例
▪棘上筋腱炎8/18例
▪肩甲下筋腱炎7/18例
▪肩甲下筋腱損傷5/18例


一人あたりの異常所見数は平均3.2±1.4個と病態が複合していることがわかります2)。


圧痛・エコー所見

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